第1話【朗報】童貞の俺の部屋に可愛いヤリマンな先輩がいる件について
2020年、夏、東京オリンピック開催に世間はお祭り騒ぎだ。
僕の名前は一番合戦 祐都内の某大学に通っている、年齢20才。
夏に入り、いわゆる『リア充』と呼ばれる人たちはナンパ、思い出作り、旅行、デートと、青春を謳歌していて忙しそうだった。
青春を謳歌するのは若者の特権だし、そこから一生のパートナーを見つける人もいたりする。
僕はというと大学の講義、ゲーム、バイト、そして、ネットでの創作活動。
それが僕の日常だった。彼女はいない。
おいおい…、哀れんだ目で僕を見ないでくれよ。
彼女がいたら打ち込んでいる趣味に割く時間がなくなってしまう。
趣味こそ僕の人生!自分の趣味を極めるのだ。
恋人はいなくても僕は十分に『リア充』だ。
それに恋なんかしたら、心がかき乱され、趣味に支障が出そうだ。
そんなのはまっぴら御免。
僕は平穏無事に大学に通い、趣味を謳歌するのだ。
逆に女の子と関わりあいがない人生で良かった!
と、思っていたのだけど…。
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その日、僕はアルバイトだった。
僕の働いているアルバイト先は中古ゲームを中心に扱ったお店だ。
夏休みが始まっていたので、僕はバイトのシフトを普段より多めに入れていた。
僕はバイト代をガッツリ稼ぎ、新作ゲームを購入したり、パソコン周りの機材を充実させようと意気込んでいた。
(そういえば、先週、欲しかったキャプチャーボードの発売日だったんだよなぁ。)
「ただいま。」
玄関で靴を脱ぎ、フローリングの廊下を抜けると、リビングに到着した。
(おや?テレビにゲームの画面が映ったままになっている。)
ソファには美女が無防備な姿で眠っている。
彼女は右手にニンテンドーSwichのコントローラーを持ち、
大きすぎるLサイズの『モンハン』ユニTを着て、ノーブラ、デニムのショーツというセクシー過ぎる姿で眠っていた。
白いTシャツだったので、彼女のちょっと乳首が透けていたため、僕はそのあられもない姿にドキッとしてしまった。
(エッッッッ!!この姿はずっと見てたい…けど、僕の理性が持たないな。起こさないと。)
「み、満先輩…、起きてください。」
僕は彼女の肩を揺すり起こした。
「あ、祐君。おかえり…。夕飯作っておいたよぉ。」
彼女は目をこすりながら、まだゆめうつつな感じで応えた。
「なんて格好してるんですか…。いつも言ってますが、僕の服を勝手に着ないでください!」
「あっ、もしかして、あたしのこの姿を見て興奮してるの?かわいいにゃあ。ゆう君には刺激が強すぎる格好だったかにゃあ。このままエッチしちゃう?」
彼女は普段からこの調子で僕をからかってくるので、心が乱されてしまう。
彼女の名前は家利 満。同じ大学に通う大学3年の先輩だ。
大きな瞳がチャームポイントで、小動物のようなかわいらしさを持っている。
髪型はボブカット。スタイルが良く、巨乳で色白だった。
そんなセクシーでかわいい彼女はもちろんモテモテだった。
同じ学科のみならず、構内では知らない人がいないくらい人気があった。
なんと大学でのあだ名は『ヤリマン』。
とんでもなく不名誉なアダ名だが、彼女の名前『家理 満』をもじったのと、大学内で色々な男子と一緒にいる姿からそう呼ばれていた。
が、本人はあまり気にしてなさそうだった。
(それにしても…今夜はいつも以上に酔っ払ってるのか、やたら絡んでくるなぁ。)
彼女の目の前のテーブルのビール缶が何本か空になっているのが見えた。
「ねぇ〜!黙ってないでかまってにゃあ〜。」
僕の身体に執拗に大きな胸を押し当ててくる。
僕は彼女の胸の柔らかさと、お酒の匂いに頭がクラクラしていた。
「や、やめてください!と、ともかくちゃんと服を着てください!ブラがないからその…」
「そんな恥ずかしがることもないでしょ。そんなに意識されたらこっちが恥ずかしいにゃあ。」
「いやいや、誰だってその格好だったら、そうなりますって!」
僕は必死に彼女を身体から引き剥がした。
「ぶ〜!いつもそっけないんだからぁ!あ、そうだ。なかなか祐くんが帰ってこないから、一人でスプラやってたよ。ゆうくんのアドバイス通りプレイしたら、ほらみて!」
彼女は無邪気な笑顔でテレビを指差している。
「…あ、Bランクに上がってる。」
「ちょっともっと褒めてくれてもいいんじゃないの~?今までCランクだったんですけど~!」
そう、満先輩はあんまりゲームが得意じゃない、というより、どちらかというと苦手だ。
で、僕は自分で言うのもなんだが、ゲームはそこそこ得意なほうだと思う。
そんな僕は彼女にゲームを教えるのが、普段の日課になっていた。
(そろそろシャワーでも入ろうかな)
と考えていると、満先輩は上目遣いで僕を見つめてきた。
「ねぇ、それよりもさ。今日も朝までするでしょ?」
彼女は潤んだ瞳で僕を見上げてきた。
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