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賢者と魔法が下手なポメラニアン  作者: 霧丈來逗
2章 キュラスの過去
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17、クレナとキュラスの一族


「いや~、この前のは本当に怖かったよね」

「そうだよね~。まさか、あんなに怖いなんて...」


 私とクレナはこの前のことを思い出してしみじみと感慨に浸る。

 いや~、本当に怖かった...


 ん?そう言えば、クレナってキュラスさんの姪だったんだよね



「ねぇ、クレナ。クレナってキュラスさんの姪だったんだね。」


「ん~、ああ、その事。そうだよ。今まで誰にも言ってこなかったけどね」


「え、そうだったの?なんで?」


「な、何でって....。その方がめんどくさいことに巻き込まれないからね。それにあの人の仕事上ばれたときに私も()()()()()()()()()からね。」


 そう言ったときのクレナの表情は何気ないものだった。命が狙われるってどういうことよ。


「ねぇ、命を狙われるってどういうこと?」


「え、あぁ、いろんなところで関係なくても血縁者ってだけで命を狙われるってこともあるんだよ。」


「へえ、難しいし大変だね」


 私がのんきに言うとクレナは


「すっごい、他人事だね~」


「うん!他人事だもん!」


 私の答えにクレナは思いっきり力が抜けたみたいだ。だって本当のことだもん!


「って言うかさあ。クレナの一族?ってどんな感じなの?みんな竜で、闇の魔法を使うの?」


 クレナは少し驚いたような顔をしたけど


「いいよ。」


と、返事をして話始めた。


「私の一族はねぇ。闇竜とかって呼ばれてる種類なんだよね。私の一族は他の闇竜の一族と比べても圧倒的な強さを持つんだ。」


「へえ、他にはどんな種類があるの?」


「色々いるけど、全部で、水竜、氷竜、炎竜、風竜、雷竜、木竜、光竜そして闇竜の八種類かな。 それぞれの種類の国があって王がいるんだけど、闇竜の王は私のお父さんだよ。私、実は闇竜の王族なんだよね。」


「す、すごいね」


「闇竜の色は黒なんだよ。王族は特に濃い黒なの。闇竜同士に生まれた子供は髪も目も黒い子供が生まれたりするんだ。ちなみに私は闇竜と氷竜のハーフだよ。」


「確かに、クレナも黒いもんね。えっ、でも、キュラスさんは紫だよ。」


「そこなんだよ。聞こうと思ったんだけど実はキュラス伯母さんの話はまわりから詳しく()()()()()()()()んだよ。」


「え、どういうこと?勘当されたとか?」


「ここからは私が父にこっそり聞いた話なんだけど、実はキュラス伯母さんは周りに類を見ないほど闇魔法が強かったらしいの。

 だから、そのときの王はキュラス伯母さんに自分の後を次がせようとしたんだよ。でも、キュラス伯母さんはそれを()()()んだよ。他にふさわしい人物がいるってね言ってね。」


「え、拒んだの?しかもキュラスさんは黒じゃなく紫なのに強いんだ。王様になれば良いじゃん、いろんなことができるんじゃないの?」


「そうだよね、でも、キュラス伯母さんは拒んで次に継承位が高かった私の父に譲ったんだよ。それどころか、他の闇竜たちが反抗しないように自ら家を出ていったんだよ。」


「そ、そんなことまでして拒んだ理由はなんだろう?」


「この話をしたとき。父は私に二つのことを教えてくれた。まずひとつ目がキュラス伯母さんの髪の色は黒だといっていた。実は、私も何度も会ってるんだけど、覚えている限りは紫だったんだよ。」


「そうなの?でも、クレナのお父さんは黒だっていってたんでしょ?」


「そうなんだよね....で、次がキュラス伯母さんが家を出ていくとき、父にあることを言い残して言ったらしいんだ。それが

『お前は、惑わされずに生きていけ。何が正しくて、何が間違っているのか見極めるんだ』」


「それが、キュラスさんが残していった言葉?」


「うん、そういっていたよ。私はね、この機会にキュラス伯母さんに聞いて見ようと思う。父に言った言葉の意味と王になるのを拒んだ理由。」


「私も、聞いてみたいと思う。でも、もしかしたら、何かあるんじゃないの?()()とか」


「いいの、それも含めて聞いてこいってお父様に言われてるから。」


「そっか。私も協力するよ。」


 そう言って私たち二人はひとつのことを決断した。













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