20R <…痛い>
「・・・<痛い>」
(そんな殴る必要あったか? カッスカスだったじゃん、触れなかったじゃん………ってか、何もなかったよね…)
「ラウラやりすぎはよくないよ~」
「えっ、、、あぁ、うん」
(あれ、素直に認めたよ、なんで、なんでなの~?)
俺はラウラを見ると、彼女は床のある一点を見つめていて。
(あぁ)
「なっ、何があったのょ…」
(そりゃぁ、………バルトが血の付いた床剥がしてるのは、びっくりだよなぁ)
侵入者は死んだ。
フードの下の顔は3人とも知らない子だったし。
てか、俺は見えたとしても、わかるはずがない。
(そもそも、何がしたかったんだよ。ソイツは……)
「で、何でその人は、ぁぁっ、ボーンしたの?」
(こいつ出来ないぞ! たぶん語彙力って言葉知らないくらい語彙力ないぞ!)
んで、ラウラにバルトがベッキベキ床を剥がしながら、説明すること数分。
ラウラの言葉にバルトが答えてるなか。
俺にはある疑問ができた。
「<分からん>」
(ん...? ………俺たちが侵入者と対峙してるとき、でかい音がしたはずだよな)
「<分からん>………<わからんぞぉぉぉ>」
「な~にっ、よ」
「<痛ぃ>」
(じぃぃんってきた、じわぁぁっと痛いやつ。マジ、蹴んのやめろょ)
「なんで、誰も来なかったんですかね」
素直に聞きたいことを言い直しました。
「あぁ、さっきはね………」
レイカが魔法で食堂の音が外に漏れないようにしたらしい。
あの時、レイカを中心に広がった水色がそうなんだそうだ。
レイカののほほ~んとした声に時々バルトの補足説明を聞き終えたら、攻守交替。
「んで、タケル。お前の…あれは何なんだ。魔法使ったことないんだろ」
「そうですね…」
(どうしたもんか、全部言うべきなのか、う~ん)
俺はぽつぽつと説明を始めた。
「それは魔法とは違うのか?」
「どうなんでしょうかねぇ、、、」
「えっ、ちょ、なんの話してるのよ! 説明しなさいょぉぉぉ」
説明と言っても、俺が『見』ることのできる世界についてだけにしたんで、結構簡単に終わり、質問タイムに入る。
(ってか、貧乳は黙ってろよ。口動かすのに養分使いすぎて、あるべき場所に行ってないんじゃぁ………脳みそとか胸とか胸とか。絶対こいつ、ブラじゃなくて矯正サポータしか使えないだろーー虚しくて)
「俺、魔法がわかんないから…どうとも…」
「そうか、まぁ、魔法について知らないんじゃ使えねぇもんだから、魔法とは違う、、、のか?」
「私に向かってハテナ? すんなし。ってか、知らないで使えないんじゃぁ、あいつはどうなんのよ。あの、<に~ちょ>は」
(なんでこんなキレてるんだろ、ひんにゅ~ラウラは。更年期なんだろうか。若いのに大変だね。…若いんなら更年期じゃないか、ん? ってか、に~ちょって、慣れない日本語かっこつけて使うから)
「それより~。タケルん使ってみてよ~」
「あっ、いいっですよん」
レイカの口調が移った返事をして、使ってみることにする。
「どうしたら良いですか。『見』られるのは俺だけなんで」
「次起こることを何個か、はどうだ」
「ぁっはい」
目を閉じ、一呼吸おいてもう一度開く。
両目に何かが流れ込んでくる。何かはわからないが、確かに何かが入ってくる。後頭部から来たソレは頭の中心で両目へ流れていく。
俺の世界は、俺が『見』てる世界はこの世に存在するかもしれない世界へと入れ替わる。
「えっと、次おこるのは………」
スゥゥ ←息を吸い込む音
ラウラ:「早くいいなさいよぉ」
俺 氏:「はやぁくぅいいなさいぅよぉん」
ゴフッ ←鳩尾に一発入れられた男の口から出た音
「……<痛い>」
(何がいけなかった。声似せたじゃん、特に「よぉ」の「ぅよ~」って感じで。激似だったじゃん)
「お~」
「おぉ」
(バルトとかレイカ見たいに素直に驚いてよ、絶壁ラウラ)
「次は、次はないのか」
(バルトさん興奮気味だし、可愛いなーこの人。心は少年のままってやつだね)
もう一度『見』る。あたりを見渡すと。
「バルトさん、ちょっと…」
「ん」
俺はバルトに耳打ちをする。
数秒後。
入口に頭から血を流しながら倒れている男が一人。
頭に刺さっているのは、フォーク。
何かの隠語とかじゃなく、マジもんのフォーク。
男の近くにはもう一人。地面に伏せるようにいる。
こっちは無事そうだ。フォーク刺さっていないし。
(…ん~)
「ってか、やりすぎでしょ! 大丈夫なんですか。いくらバレルでも」
「大丈夫だ!」
満面の笑みでした。
(バレル扱いひどいな。まぁ、俺も実際どおデモいいがな。所詮ただのくすんだ金髪くんだし)
取り合えず、2人とも店に引きずりこんでおきました。
(俺ってやっさしー)
ちびちび書いてた短編のプロットが完成したんで、しばらくそっちも同時に書き進めようと思ってます。
なので、またしばらく不定期更新になってしまいますが、これからもどうぞお付き合いよろしくお願いします。
短編はクリスマス辺りに投稿したいな~って思ってます。




