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俺が『見』てるセカイ、君の生きるミライ  作者: 六錠鷹志
第二章 昇らない陽 と 静かな海
26/33

20R <…痛い>

「・・・<痛い>」


(そんな殴る必要あったか? カッスカスだったじゃん、触れなかったじゃん………ってか、何もなかったよね…)


「ラウラやりすぎはよくないよ~」

「えっ、、、あぁ、うん」


(あれ、素直に認めたよ、なんで、なんでなの~?)


 俺はラウラを見ると、彼女は床のある一点を見つめていて。


(あぁ)


「なっ、何があったのょ…」


(そりゃぁ、………バルトが血の付いた床剥がしてるのは、びっくりだよなぁ)




 侵入者は死んだ。

 フードの下の顔は3人とも知らない子だったし。

 てか、俺は見えたとしても、わかるはずがない。


(そもそも、何がしたかったんだよ。ソイツは……)


「で、何でその人は、ぁぁっ、ボーンしたの?」


(こいつ出来ないぞ! たぶん語彙力って言葉知らないくらい語彙力ないぞ!)


 んで、ラウラにバルトがベッキベキ床を剥がしながら、説明すること数分。

 ラウラの言葉にバルトが答えてるなか。

 俺にはある疑問ができた。


「<分からん>」


(ん...? ………俺たちが侵入者と対峙してるとき、でかい音がしたはずだよな)


「<分からん>………<わからんぞぉぉぉ>」

「な~にっ、よ」

「<痛ぃ>」


(じぃぃんってきた、じわぁぁっと痛いやつ。マジ、蹴んのやめろょ)


「なんで、誰も来なかったんですかね」


 素直に聞きたいことを言い直しました。


「あぁ、さっきはね………」


 レイカが魔法で食堂の音が外に漏れないようにしたらしい。

 あの時、レイカを中心に広がった水色がそうなんだそうだ。

 レイカののほほ~んとした声に時々バルトの補足説明を聞き終えたら、攻守交替。



「んで、タケル。お前の…あれは何なんだ。魔法使ったことないんだろ」

「そうですね…」


(どうしたもんか、全部(・・)言うべきなのか、う~ん)


 俺はぽつぽつと説明を始めた。




「それは魔法とは違うのか?」

「どうなんでしょうかねぇ、、、」

「えっ、ちょ、なんの話してるのよ! 説明しなさいょぉぉぉ」


 説明と言っても、俺が『見』ることのできる世界についてだけ(・・)にしたんで、結構簡単に終わり、質問タイムに入る。


(ってか、貧乳は黙ってろよ。口動かすのに養分使いすぎて、あるべき場所(とこ)に行ってないんじゃぁ………脳みそとか胸とか胸とか。絶対こいつ、ブラじゃなくて矯正サポータしか使えないだろーー虚しくて)


「俺、魔法がわかんないから…どうとも…」

「そうか、まぁ、魔法について知らない(・・・・)んじゃ使えねぇもんだから、魔法とは違う、、、のか?」

「私に向かってハテナ? すんなし。ってか、知らない(・・・・)で使えないんじゃぁ、あいつはどうなんのよ。あの、<に~ちょ>は」


(なんでこんなキレてるんだろ、ひんにゅ~ラウラは。更年期なんだろうか。若いのに大変だね。…若いんなら更年期じゃないか、ん? ってか、に~ちょって、慣れない日本語かっこつけて使うから)


「それより~。タケルん使ってみてよ~」

「あっ、いいっですよん」


 レイカの口調が移った返事をして、使ってみることにする。


「どうしたら良いですか。『見』られるのは俺だけなんで」

「次起こることを何個か、はどうだ」

「ぁっはい」


 目を閉じ、一呼吸おいてもう一度開く。

 両目に何か(・・)が流れ込んでくる。何か(・・)はわからないが、確かに何か(・・)が入ってくる。後頭部から来たソレは頭の中心で両目へ流れていく。

 俺の世界は、俺が『見』てる世界はこの世に存在する(・・・・)かもしれない(・・・・・・)世界へと入れ替わる。


「えっと、次おこるのは………」


スゥゥ  ←息を吸い込む音(ブレス)



ラウラ:「早くいいなさいよぉ」

俺 氏:「はやぁくぅいいなさいぅよぉん」



ゴフッ  ←鳩尾に一発入れられた男の口から出た音


「……<痛い>」


(何がいけなかった。声似せたじゃん、特に「よぉ」の「ぅよ~」って感じで。激似だったじゃん)


「お~」

「おぉ」


(バルトとかレイカ見たいに素直に驚いてよ、絶壁ラウラ)


「次は、次はないのか」


(バルトさん興奮気味だし、可愛いなーこの人。心は少年のままってやつだね)


 もう一度『見』る。あたりを見渡すと。


「バルトさん、ちょっと…」

「ん」


 俺はバルトに耳打ちをする。




 数秒後。

 入口に頭から血を流しながら倒れている男が一人。

 頭に刺さっているのは、フォーク。

 何かの隠語とかじゃなく、マジもんのフォーク。

 男の近くにはもう一人。地面に伏せるようにいる。

 こっちは無事そうだ。フォーク刺さっていないし。


(…ん~)


「ってか、やりすぎでしょ! 大丈夫なんですか。いくらバレルでも」

「大丈夫だ!」


 満面の笑みでした。


(バレル扱いひどいな。まぁ、俺も実際どおデモいいがな。所詮ただのくすんだ金髪くんだし)


 取り合えず、2人とも店に引きずりこんでおきました。


(俺ってやっさしー)


ちびちび書いてた短編のプロットが完成したんで、しばらくそっちも同時に書き進めようと思ってます。

なので、またしばらく不定期更新になってしまいますが、これからもどうぞお付き合いよろしくお願いします。

短編はクリスマス辺りに投稿したいな~って思ってます。

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