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俺が『見』てるセカイ、君の生きるミライ  作者: 六錠鷹志
第一章 異世界転移 と 出会い
12/33

10 にま~

本日2度目の更新です.

「うっ」


 俺は腰の痛みにパッとしない意識のまま、机の上に伸びをする。


(……()った。…ん……あー、……寝てたのか)


 いつの間にか寝ていた(おちた)らしい。

 机に突っ伏すように、寝たので体の節々が痛い。

 部屋の空気は少しひんやりとして体が固まり、さらに体を動かしたくない気分になる。

 しかし、2度寝するわけにもいかないので頬を引っ張ったき、目をこすり、すぅぅ、と可愛らしい寝息をたてるミーシャを見る。


(…………寝相はいいんだな)


 肌寒いので、『ミーシャの乱れた布団を掛ける』という事をしてみたかったが仕方ない。

 ミーシャは仰向けの状態から、横向きになっているくらいで、布団に目立った乱れもなく、それでいてぐっすり寝ているように見えた。

 立ち上がると、少し右足にじわっとした痛みが広がったが、行動に支障はない程度、それだけだ。

 カーテンを少し開けて、外を見るとまだ日は昇っていないらしく、あたりは薄暗い。


(取り敢えず、顔くらいは洗っときたいな)


 ミーシャに小声で「行ってくる」と言い、音を立てないように俺は、紙辞書を手に取ると部屋を出た。

 俺がいた部屋と同じドアが並ぶ廊下を、キィという音をできる限り抑えるように進む。

 ちなみに、俺たちの部屋は2階なので、俺は取り敢えず一階(した)に降りる。

 一階に降り、少し進むと食堂ーー入口、入ってすぐのところだーーに出る。

 辺りを見渡すとーー


(おおっ)


 --隅の丸テーブルに女性(おんなのひと)が寝ていた。

 テーブルの上には何枚かの紙がパラパラと置かれ、その上に万年筆(ペン)とインクの入ったビンが重しの役割をしていた。

 彼女は長椅子(ソファー)の上に寝転がっている。

 俺は彼女に近づいていく。

 彼女は長い金色の髪をしておりーー


(ほんとの金髪ってこうなんだな。まさにゴールド、輝いてるわ。………金髪君のこと金髪って言ってたけどありゃだめだな。あれは、ありゃ、くすんだ金髪君だってもんだな、く・す・ん・だ…)


 --整った目や口(パーツ)を閉じ眠っている。

 初めてパッと見『美人だ』と思った。

 美人(かのじょ)は「むくぅ」と声を漏らし、体をひねりながら目を開いた。


(起こしちゃったかな)


 彼女はむくりと時計の針のように体を起こし、「くぅぅ」と伸びをする。

 同時に彼女の豊かな胸が緩い(ラフな)服を押し上げ、そこ(・・)を強調している。

 俺は恥ずかしくなって、顔をそむけながら(じしょ)を見ず、昨日覚えた挨拶をしてみる。


「****」

≪訳:おはよう≫


 彼女はふにゃーっとした柔らかい挨拶を返してながら、ニコッと微笑んだ。


「****~」


(伝わったっぽい、かな)


 そして、彼女は机にうつ伏せになるとーー


(ん? 寝たのか?)


 --再び眠り始めーー


「**。 ****」 ←バルト

「**~~、**」 ←女性


 ーーどこから現れたのか、バルトに軽く頭を叩かれ、叩かれた点(そこ)を両の手で抑えながら、顔をふにゃぁとして縮こまった。


(美人ってより、ネコみたいだな)


 バルトは俺の存在に気付いていたようで、挨拶をしてきた。俺も同じように返す。

 俺は自分が一階(ここ)に降りてきた理由を思い出してバルトに顔を洗いたいと伝えようと(こころ)みる。


(風呂場は勝手に使っていいのか分からんしな)


 ポケットから(じしょ)を取り出して、身振り手振りを交えながら聞く。


「**、ウォッシュッ。え~、**ズ、フェイス。か↑お↓|洗(あら↑)うの」


 といっても、彼らの言葉ーーランド語と言うと(じしょ)に書いてあったーーで話したのは『水』と『自分』だけで、後は似非(エセ)言語(ことば)だった。

 伝わるか心配していたが、バルトは俺の顔を洗う動作(ジェスチャー)で意図を汲んでくれたらしい。


「**、****。****」


 知らない単語はあったり、聞き取れない部分が多いが『水』と『欲しい』は分かった。

 詰まる所『水が使いたいのか?』って部分は……という意味は読み取れた。

 バルトは金髪美人を立ち上がらせると、「付いてこい」と手で俺

に指示をしたので、俺は美人に肩を貸して進むバルトに付いていく。




 厨房(キッチン)に着くと、バルトは美人の顔をばちゃばちゃと音を立てながら水であらう。


 ちなみに、美人さんの名前はレイカっていうらしい。


(まあ、俺の感覚で日本語(カタカナ)発音(よみ)にすると、ってだけどな…)


 俺もそれに習い顔を洗い始めようとすると、レイカさんは両手を天に伸ばして目を見開いた。


「***ー!」

「****。****」


 バルトはひとこと言ってから、何やら棚から箱やビンを取り出し、店の準備に取り掛かったようだ。

 その時、パタパタと可愛らしい足音が次第に大きくなった(フェードインする)

 俺はそれに反応して、顔を手早く拭いて、音のする方向(しょくどう)へ急行する。

 すると、きょろきょろと辺りを顔を動かし、その桜の髪を踊らせるミーシャの姿が目に入った。

 ミーシャは俺に気づくとーー


「……たけりゅ!」


 ーーミーシャは俺に飛びついてきた。


(あー、そうか。目が覚めていきなり一人って、焦るよな)


 俺は目線に合わせ、ミーシャを抱きしめる。


「大丈夫だ。だいじょうぶ」


 俺は片手でミーシャの頭をポンポンをする。

 ミーシャは半泣きでぐずって鼻をすすっている。


(気を付けないと! いきなりミーシャを泣かすなんて!)


 俺はミーシャを泣かさないようにしようと決心して、ミーシャが落ち着くのを待つ。


 落ち着いたミーシャをお姫様抱っこしながら、バルトのところに戻ろうとするとーー


壁||=_=)   ←バルト

壁||≧▽≦)  ←レイカ


 --壁からひょいと顔を出したバルトとレイカ(・・・)がニマ~っとこちらを見ていた。



タケル、早く言葉を覚えるんだ! と思いながら、***を打ちまくっている今日この頃.

『10』になっても相変わらずな、スローペースな、物語の進みです.

………描写の量ってムズイですね、よくわかんないです.

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