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第2章【貧乏姉妹の自宅トイレ◆3】

 1998年以降、自殺者は3万人を超える。

 理由・動機の第1位は健康上のものが多く、次いで経済的な困窮などが挙げられる。年齢別では中高年が半数を占め、性別も7割が男性。マオのような10代の女性は全体の1%にも満たないと厚生労働省の統計で読んだ記憶があった。シュテーケンの未熟な人間ではないけれど、マオもまた理想高き高尚な死を望んでいるのか?地球で最も硬いダイヤモンドですら、やり方次第では簡単に砕けるほどに脆い。人生でトイレに座る時間など、食事や風呂に比べれば高がして知れており、僕には知る由もない。傷痕を目撃してしまっては、今までの元気な姿がすべて空元気に見えてしまうから、あれは見なかったことにしておこう。深く考えたところで、紙巻き《ホルダー》の軸内では手も足も出せず、何より僕の置かれた境遇と比べたら不幸はどちらかは明々白々ではないか。自身を慮れば、幼い少女に忖度している暇があったら、脱出作戦のひとつも練なければ『骨』抜きにされる日も遠くない未来となる。


(……そう、僕の未来は)


 白いワンピースやデニムのパンツルックで昼間からトイレに入る機会が多くなった。制服ではなく私服がメインになるということは恐らく春休みを迎えたのだろう。姉の帰りが遅くなっているほかは代わり映えのしない日常が続く。


 暖かで穏やかで。ぽかぽかと陽気に照らされ、春の風景が容易に想像できた。ここまで生き延びれたのは、ひとえに予期せぬライバルの登場に起因している。捨てる紙あれば、拾う紙あり。姉がアルバイトの役得か何かでゲットしてきた大量のポケットティッシュのおかげで当分の間は僕の出番はお預けを食らっていた。壁の片隅に置かれたデパートの紙袋に入ったそれらの総量は、害虫が飛び込もうが、学校の友達や客人を招こうが、賞味期限を過ぎて下痢になろうが控えめに見積もっても2週間分はあろう。この有給休暇が最後の勝負となる。


(脱出に手段は選ばない)


 ティッシュペーパーは、パルプの溶解から乾燥までの工程は殆どトイレットペーパーと同じだ。前者はエンボス加工を行わず、薄い紙を2枚重ねることで、より柔らかく水分を吸収しやすくしているらしい。また破れ難くするため、パルプには繊維が長く強い針葉樹を多く使っている。紙が水に溶けるのは、食塩が水に溶けるように溶けるのではなく、パルプ繊維が水に分解するという話。本来的にはトイレの紙以外に流すことは許されざる罪であり、決して褒められた功績ではないのだが、当面便器の配水管が詰まるような緊急事態は免れていた。あとは、とにかく警戒すべきは便秘明けの一斉噴火ぐらいか。学校の快便くんではないにしろ、ダイエットはむろん、骨盤の構造や生理的なホルモン分泌など、特に女性は便秘になりやすいので注意しておけばいい。


(さて、じゃあ本題に入ろう)


 思考実験は僕に許された砦。

 何度となく繰り返し、繰り返しては却下、繰り返しては修正を加えては再び悩んでいる。

 大まかに脱出計画を序破急で分けて想定していた。ホルダーから抜け出すことを計画の『序』とし、次いでトイレのドアを通過する『破』が成功した暁には、晴れてアパートの玄関から外に飛び出す『急』に至って初めて完遂だ。雨天NGは大前提、さらに偶然窓が開いていたり、ベランダが利用できるほど甘くはないし、同じ理由で汚物入れやゴミ箱の中に潜伏するのは後々危険すぎる。それから月末や親が帰ってくる日は避けたいところだが、『破』以降は臨機応変に対応せざるを得ないだろう。トイレの窓が割れたら『序』で一件落着となるわけだけど、空から槍でも降ってこない限り期待はしないほうが現実的である。


 僕は、じりじりと回りながら床の古新聞上に舞い降りた。

 小窓から光が漏れ、それを片隅に積まれたビールの空瓶が怪しく反射している。酒屋やコンビニに持ち込み、数十円の保証金を貰う仕組みは健在らしい。僕に力があれば、瓶を叩きつけて窓を割れるのに。

(ま、いっか)話を戻そう。


 大回転と自切、紙登りの術を会得してからというもの、手詰まり感は否めなかった。最大の命題、ヤドカリのように芯から芯へと移動できるのか?について検証するには、実際にやってみるしかなく、かといって、やはり芯を抜きにして僕の存在はありえなかった場合自殺行為でしかないからだ。ただ、先の3大能力を行使するだけでも無限の可能性を秘めている。実は『序』の公算は早い段階でついていた。自力でホルダーの留具を外すのに、不良少年の乱暴な助けなど借りずとも大回転と紙登りの応用次第で何とかなりそうだったし、どこかに隠れる隙間があって、早朝のゴミ捨てや宅配便の受け取りなどで玄関扉を開けるタイミングさえ窺えば『急』の成功率もわりと高めに設定できるだろうし。


 従って、問題は『破』についての対策が急務となる。


(これが正真正銘、トイレの密室)

 細かい課題を挙げると、まずドアとの段差は便座を踏み台にジャンプすることで解決した。ドアが閉まっているか、開いているかの視認作業は保留中。昼間は光が射し込めば、それが僅かな隙間でもドアは本締まりではないと分かるが、作戦開始は夜になるので何らかの視認法を編み出さねばならない。ドアは外開きの合板で、少しでも開いていれば、前回学校のトイレでやったように力尽くで押し通せるかもしれないけれど、几帳面なマオを筆頭に、たいてい堅く閉ざされている。これが『破』最大の課題であり、同時に突破口になる要の部分だ。なぜなら、段差を乗り越える際に大回転の荒業を敢行するわけで、そのベクトルは殺しきれない。勢い余ってあらぬ方向に転がってしまった場合のリスクは未知数。もしそこに、ゴキブリホイホイや鼠駆除の粘着シートが敷かれていたら?トイレ内に古新聞やら空瓶やら何やらの拾い物が置かれている現状を鑑みるに、ドアの向こうも物置スペースと化しているかもしれない。すなわち僕が目下調べるべきは部屋の間取り、家具配置といった外の情報であった。


(よし)

 推定、草木も眠る丑三つ時。

 今日はパンツの衣擦れも聞こえない。姉妹は安らかに寝静まっており、火遊びして夜な夜なトイレに立つ一抹の不安を警戒しつつも僕は、洋式便器を迂回し、ドアのほうへ進んだ。くる、くる、くる、くる、くる、くる、くる、くる……牛歩よりも蛞蝓なめくじに近いスローテンポでゆっくりと。くる、くる、くる、くる、くる……鼠よりもゴキブリよりも音を立てず、蔦のように地べたを這い、潜望鏡よろしく隠密偵察に赴く。


 ゴキブリがいたということは、隙間がある証拠。

 極僅かに、風を感じる。

 空気の対流、というか。


(……あ)

 そしてついに判明した。洞窟の穴。


 どうやら僕の推測は当たっていて、建て付けが悪いのか、底辺がドアノブの左側から、右の蝶番にかけて徐々に隙間が広がっているようだ。シングルロールの厚さ0.1ミリ程度のトイレットペーパーとして通り抜けるには造作ないほどの。


(何にも見えんな)


 外はやはり暗い。

 自動販売機にお札を挿し込むが如く、匍匐前進して数分。


 前人未到の地を探査する宇宙探査機のような気分でいて、その実、有人機にも関わらず無人遠隔機にも等しいアンバランスな不自由さと心細さが僕の歩みを萎縮させていた。≪恐怖は常に無知から発生する≫とはラルフ・エマーソンの言葉。リヒターの断片を借りれば僕は立派な≪小心な人間≫となる。嬉しくて涙が出そうな。しかしホラー映画の知識は少ない僕でも、この暗闇の先に死体がゴロゴロ転がっている可能性を1%でも考えたのだから仕方ない。マオたち美少女姉妹が血肉を好む猟奇的な趣味を持った偏執狂だったという妄想。


 否。

(ゴキブリ1匹であんだけ慌てたんだ、それはないよな)


 無数についた、手首の傷が脳裏を過ぎる。

 落ち着いて、冷静に。

 今日は本番ではない。


 ただの偵察、情報収集に過ぎない。僕は大丈夫。もし妹のマオに見つかっても、姉が散らかしたと誤解してくれる公算が高い。姉に見つかったら、妹がまたゴキブリと遭遇して手当たり次第にトイレットペーパーを巻き取ったんだと思ってくれるに違いない。ここはひとまず、深呼吸して目が慣れるまで待とう。


 ただ、眼球のない僕にロドプシンの合成は適わず。

 ドアの外は闇のまま。

 我思う、故に我あり。デカルトが食事中、部屋を飛び回るハエを追跡するときに考えたという座標系は、確か『方法序説』に著していた。僕も博士に倣って3次元をXYZで把握すれば、月明かりの届かない室内空間も自在に闊歩できるのだろうか。上の収納棚から眺望していた時代の記憶を辿ると、出てすぐ向かいに風呂場、右には洗濯機、左にキッチンが広がっていた。視野の範囲に障害物は見当たらなかった。


 僕の計算では、まだまだ伸びる。


(でも)

 それでも不安は尽きない。

 ホルダーの芯から外れたら一巻の終わり。

 命綱というより、臍のアンビリカルケーブルそのものだ。


(少しでも異変を察したら撤退しよう)

 そう心に決めて、一歩を踏み出した。

 数センチの段差を這って、登りきる。

 数センチの薄い合板のドアを抜けて、いざ暗黒の世界へ。


 春休みを迎えてしまった今日、昼間のほうが姉妹と出くわす危険性が増しているだけに、無闇に探査の手は広げられないと警戒しつつ。深夜以上、早朝未満のこの一時を大切に使わなくては。太陽が昇るまでには充分時間がある。


 目指すは玄関。

 仄かな湿気は、正面、風呂上りの痕跡か。


 経由はキッチン方向の左手に舵を取った。

 まもなく何かに触れ、僕の進路はすぐに妨げられた。(これって消火器か?)高さは不明。ぐるりと外周半径を辿り、堅い円柱状の物体が壁際に立ちはだかっていた現状を推測すると、ここは無難に避けて先を進むことにした。


 しかし、またしても障害。

 その円柱は何本も並んでいるようだった。消火器でないとすると恐らくこれは。(ふむふむ)身体測定の巻尺に倣って1周、囲んでみる。鉄製の堅さとは微妙に異なるこの質感。2Lサイズのペットボトルに似ている。そうか、節約術のひとつ。雨水を溜めたペットボトルを貯水槽か消化器代わりに設置しているのかもしれない。


(あっ)

 突然、体の自由が緩慢に、みるみる力が奪われてく虚脱感を味わったときには遅きに失した。(くそ、やっちまった)後悔の念が押し寄せてくるまで、さして時間は掛からなかった。一番恐れていた水溜りに接触してしまったらしい。


(……か、体が、重い)

 警戒していた風呂場を避けても少々の水滴はどこにでも落ち得るもの。キッチンなら尚更だ。僕の目の前には大きな壁、どうやら冷蔵庫だとわかった。何かを零した形跡はない。僕の体に沈み込んでいく水分は、不純物のないただの水滴だ。仄かに石鹸の香りがするところを鑑みると、風呂上りにフルーツ牛乳かポカリスエットでも飲みに寄ったと推測できる。長髪のお姉ちゃんがバスタオルで体を拭かずに立ち止まっているうちに水滴が落ちた。あらかた、そんな水溜りだろう。(あーあ)そうと覚悟していても情けない。驚異のスピード撤退。ここまで来たら自切を施してでも先に進むべきか?悩みに悩んだ。翌朝、トイレットペーパーの紙片が台所の床に落ちていても、多少なら姉妹も訝るとは思えない。けれど、やはり僕の痕跡はなるべく残したくないのが本音だった。戦略的撤退に甘んじるしかない。


 濡れた『尻尾』を引き摺りながら。ひとまずは。 

 踵を返す、という表現が適切かはさておき、僕は今来た道を引き返すことにした。ロール本体に神経を注力し、強めの逆回転を試みる。帰りは緊張の糸も緩み、思考は一足先にホルダー内部に戻って安心していた。だから異変に気付くのが遅れたのだろう。回収後の計画『破』に関して修正案を反芻している矢先。尻尾がドアに差し掛かって初めて


(あっ)


 短く悲鳴を上げたのは。


 水分を含んで膨張していた尻尾の先端が、ドアの狭まった底辺で引っ掛かってしまった。水分を含んで摩擦抵抗が高くなっていたらしい。強引に引っ張れば脆くも千切れ、乾いたら乾いたで固まってしまうかもしれない。前門の虎、後門の狼。八方塞りとはこれいかに。


(……いや、待てよ。八方塞りか)


 我ながら考えてもみなかった。 

 まさに怪我の功名、脱出の糸口が見えた気がする。

 今閃いた天啓を使えば、密室の鍵は開いたも同然。『破』最大の課題はドアの開閉問題に掛かっている。つまり予め水に濡れた僕の一部をドアの隙間に貼り付けて固めておき、ノブを回す仮締め《ラッチボルト》の金属が完全に嵌らないように仕向ければいい。望ましいのは大雑把な性格の姉君。未必の故意とはいえ、あまり何度もやると不審がられる恐れがあるため、やるなら成功=即本番となる。


 天候が崩れたのは明け方からだった。

 残念ながら、雨の日はいくらチャンスが巡っても強行するのは無謀でしかない。


(ま、いっか)

 更に2日が経過し、思考実験において『序破急』すべての計画は完璧に近づいていた。湿気の感じから、僕の直近天気予報ではそろそろ晴れ間が訪れるだろう。早ければ明日か今夜にはGOサインが出せる。姉妹には色々世話になった。特にマオには気懸かりな面も確かに燻っていたけれど。それでも、僕は、僕自身を探すため旅立たなければならない。


(今までありがとう)

 そんな僕の心情に応えるかのように。

 本日早朝、マオは掃除に励んでいた。


 室内に充満する酸っぱさ。消臭殺菌効果のあるお酢を便器に振りまいて、使用済みの歯ブラシを手に磨き上げている。元々水垢シリカスケールの発生前に定期的に掃除している明窓浄机なトイレが、さらに磨きが掛かっている模様。紙袋に詰めたポケットティッシュの在庫はまだ少し残っていたが、一時的に収納棚に上げ、ゴム手袋をした右手がなんと僕のほうに伸びてきた。裏向きのロールを表にし、三角形に折り込んで余念がない。三角に折る通称「ファイヤーホールド」と呼ばれるそれは、消防署のトイレにおいて、緊急招集に対して迅速に対応できるように折ったのが始まりとか、あるいはホテルの清掃職員がチェック済みを知らせる目印とも謂われている。そういえば今は春休みだった。


(友達が来るのか)

 快適な水回り空間サニタリースペースを実現させて数分後。

 焼き魚ストラップの携帯電話が震えてマオが画面を覗くと「あっ待ってください」玄関に向かって叫びながら、トイレのドアを勢いよく閉めた。飾り気のない白Tシャツにジーンズといった無防備な服装だったから彼氏の確率は低いだろう。今回は聞き耳を立てても会話は聞き取れそうにもなかった。僕には関係ない。何をそわそわしている。女子中学生の団欒を覗き見ようなどと迷惑千万。いかな下の世話人といえども、立ち入ってはならぬ領域はあろう。マオにも親しい友達ができた。それだけで心配の種も減る。これで心置きなくトイレの脱出計画を果たせるのだから。


 色々感傷に耽っている間に、時間は経ち。

 雨が上がり、茜色の夕焼けが映えていた。


「あ、そこ右」 

 帰りしな、躊躇ためらいがちにドアが開いて客人が入ってきた。初めてトイレを借りた申し訳なさが滲んでいるようだが、少女レディを前に僕は目を逸らしたので表情までは読めない。「ふう……」吐息が密室の空気を震わす。表向きになった今、真正面から見据える体位に甘んじていても、心は紳士でありたい。僕はただ、床に敷かれた新聞の記事に目を落としていた。1ドル95円73銭。日経平均1万2635円69銭。白熱電球が灯っているうちは、細かい数字が読めるとは皮肉なものだ。メールを打っているのか、紅い柘榴石らしきストラップが小さく揺れている。新聞に映った上半身の人影はマオよりも広がっており、同性にしては大柄な娘かもしれない。しばらく携帯電話を操作したあと、思い出したように小用を済ませ、僕の一部を切り離したその手も肉厚の指先で。


 いざ、便座から降りて水を流す。

 そんなタイミングで、僕ははっと息を呑んだ。(あれ?)足首に水平三色旗トリコロール。パンダのスリッパをはみ出した少女の靴下には、どこかで見覚えのある系列の西洋国旗がワンピント刺繍されているではないか。


(……これって、あの放課後の)


 トイレを辞去する背中を負う。

 男子トイレに上履きを隠されていた肥満女子。


 確か渾名は「メガサリナ」だった。片足で床タイルを蹴りながら便器という便器を覗き込んでいた場面は記憶に新しい。ふくよかでずんぐりと自己主張した体形のわりに挙動不審が憐れで、生まれたての小鹿のように怯えていて、僕にはそれを徒々見送る選択しかできなかった。女子中学生ならではの残酷な日常。まさかマオが家に招くほどの友人関係を築いていたとは。(でも)僕の親心は素直に喜んでいいものか躊躇われた。


 転校生と、いじめられっ子。リストカットの生傷。

 彼女たちはどうやって仲良くなった?マオとメガサリナ、2人に何か共通の趣味があったとは思えない。マオがいじめの現場を目撃して止めに入った?彼女を庇って以降のマオは『無事』で済んだのだろうか?


(そうだ)

 時折、姉にはバレないようにお菓子を隠していた。

 節約生活にあって、ささやかな贅沢を咎められることを恐れての後ろめたさだと僕は勝手に解釈していた。否、バイトで小遣い稼ぎしている姉ならまだしも、中学1年生の妹には難しい。それよりも簡単で残酷な答えがあるではないか。店員の目を盗んで万引きした商品。いじめの首謀者に命令されて、泣く泣く犯行を重ねていたのだとしたら?常習的に今でもそれを強要されていたとしたら?姉に相談できず悩んでいたとしたら?僕には関係ない。便所の紙切れに成り下がった現状に勝る劣等感などありはしない。


 僕には関係ない。

 僕には関係ない、そう突っぱねて、ずっとここまで来たのに。 




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