ガーランドと騎士団
ガーランド王国
エーデリア大陸の南側に位置する絶対君主制国家。由緒あるマードック王家によって数百年にわたって統治され、国内の総人口約100万のうち、首都ロンバルディには約20万の人々が暮らしている。北には緑豊かな山がならび、南には海が広がっている。温帯で比較的雨量が少ないこの地域は、川が過去に幾度も氾濫を起こしたことで、養分を多く含んだ良質の土によって、小麦等の作物もよく育つ。
そんな豊かな自然の中で創作された芸術的作品も数多くあり、文化の中心にもなっている。
そんなガーランド王国の理念として存在するのが
『友愛』
『調和』
『忠君愛国』
である。
この理念の名の下に、王国は代々他国とむやみに戦争をすることはなく、したがって国民は徴兵や高い税金に苦しむことは殆どない。
また、戦争で負けた敵国の民を歓迎し、市民権を与えた。そして、敵国民の資産を没収せず、宗教を否定しない等の政策をとり、感銘を覚えた民は自ずと、国と国王に忠誠を誓っていくのであった。
このような政策をとり続けた結果、勢力は拡大を続け、領土は大陸の4分の1を占めている。
このガーランド王国を統治する国王の護衛機関として創設されたのが、近衛4騎士団である。
それぞれ
紅騎士団
蒼騎士団
黄騎士団
黒騎士団
が存在する。
4種の差は出身地と性別によって異なっている。
首都より以東及び以西の出身者は紅騎士団。
首都より以北及び以南の出身者は蒼騎士団。
首都の出身者は黄騎士団。
そして、唯一女性が所属出来る黒騎士団。
これら騎士団によって、王国は平和を維持しており、騎士団あっての帝国、といっても過言ではなかった。