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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
91/124

90 まずはお爺ちゃんに説明するよっ!

「王よ。ロックについていくつか相談が有るので、人払いを願います」

「ホ、ホ、ホ。こういった個人的な面会なぞの時には、お義父(とう)様とか義父上(ちちうえ)とか呼んでくれればいいんじゃがのう。ロックはこう堅苦しい男には育つでないぞ」

「……父上、よろしいのでしょうか」

「うむ。私は既に話し方を変えようもないが、ロックは王がそうおっしゃっているのだ。場を弁えれば問題あるまい」

「わかりました。では、今後は個人的にお会いしているときはお爺ちゃんと呼ばせて頂きます」


だが、心の中では(じい)さんと呼ばせてもらおう。

もちろん尊敬の念をタップリ込めてな!


「うーむ、まだ固いと思うのじゃがのう。だんだん砕けて行けばよいかの。で、人払いじゃったな。お前たち、いったん退席するのじゃ」


爺さんがそういうと後ろで立ってた護衛の人とかお付の人たちが文句も言わずに部屋の外に出た。

何か、こういう時って護衛の人とかが「王!それは!」とか文句を言って離れまいとするもんだと思ってたけど、あっさり退室したな。

まぁ、自分の娘と娘婿と孫が相手じゃ警戒する理由がないのかもしれんな。

あとは万が一の時にも親父殿が一緒に居れば護衛が居なくても問題ないのかも。


「ディーンよ、これで良いかのう?それで、ロックについて相談とはなんじゃ?」

「人払い感謝します。まずは、お披露目の際に報告できませんでしたがロックの魔法の属性についての説明を」


あ、もうしっかり説明してしちゃうんですか。

まぁ、明らかに敵にまわりそうな雰囲気ではないし、孫として可愛がってくれるって言ってるんだから、詳細について説明してしまった方がいいのか。


「おぉ!ロックの属性については判明しているのじゃな?産湯で判明しないとなると特殊な属性じゃろうが、どんなものなんじゃ?」

「音に関する属性のようです。詳細については…ロック」

「ロックが説明してくれるのじゃな」


そりゃ、俺の魔法だから俺が説明するのが一番性格だな。


「はい。私の魔法は音の記録と再生が基本的な能力になります」

「なるほどのう、どんなことが出来るのじゃ?」

「私の周りで発生した音を記録することが出来ますし、記録した音は任意で再生することが出来ます。そして、記録した音については魔石に写すことが出来、魔力を通すことによって再生することが出来ます。ヌイグルミやサジックスはその能力を応用したものです」

「すると、あの魔道具は基本的な魔石の能力だけで作成されていて、呪文言語や魔道具用の紋章等は必要ないというわけか?」


初めて聞いたが魔道具用の紋章とかも有るのか。

今後、俺の魔法で色々作るのに呪文言語は勉強するつもりだったが、合わせて紋章とかいうのも勉強できんかな。


「そうです。サジックスについては記録された音の音程を変えることが出来るので、音程を変えた音を魔石に写すことで音階を作り出しています」

「音の高さが決まっておる楽器はあまりないから珍しいのう。音の高さは前の世界の知識で決めたのか?」

「良く解りましたね!?前の世界で音楽を専門的に学んだわけではないのですが、学生はある程度音楽の勉強をする機会があり、お披露目で披露した曲もその一環で学んだのです」

「まぁのう。他に可能性が無いのじゃから、わかるのも当たり前じゃのう」


あ、そっか。

転生者が前の世界の記憶を持ってるのが前提なんだから、音程も前の世界の知識であたりまえか。


「魔法の説明を続けますね?一定以上の質の魔石であれば周辺の音を記録する能力を付与することができます。この魔石を持って魔力を通せば魔石を中心とした周辺の音を記録することが出来ます」

「記録の能力も付与できるのか。どのくらいの時間記録できるのじゃ?」

「そうですね、記録できる時間は魔石の質によります。大体の目安になりますが、一般的に流通している下位のモンスターの魔石で朝食から昼食の間を記録する程度の能力が有ります」

「それは何度も使用可能なのじゃろうか?」

「いいえ。途中で記録を辞めると追加で記録することは出来なくなり、その後は記録した音の再生のみとなります」

「うーむ、ロックよ。お主転生者じゃろう?もう少し砕けたしゃべり方できんのか?」

「え?」

「前の世界で自分の祖父母にそんな敬語を使っておったのか?」

「いえ、そんなことは無いですが……」

「家の子供たちも公の場でなければかなり砕けた言葉づかいをするのじゃよ。お主は儂の孫なんじゃから敬語はやめてほしいのう」

「えっと、どこまで砕けた話し方をしてもいいのでしょうか?」

「超砕けていいのじゃ」

「……じゃ、今後は爺さん呼ばわりさせてもらっても?」

「おぉ!爺さん呼ばわりは嬉しいのう。ディーンを含めほとんどの者が敬語を使うからウンザリしてしておったのじゃ」

「そっか。じゃぁ爺さん、こっからは砕けた口調で話させてもらうよ」

「やっぱり無理して敬語を使っておったのじゃな~。お主の敬語は何だか不自然じゃ」


これでもかなり努力して敬語を使ってるのに、泣くぞコンチクショウッ!



メチャクチャお爺ちゃん扱いしてますが、王様は四十代前半です。


次の投稿は9月1日(月)10:00を予定しています。

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