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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
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08 世界についてお勉強 in 母の部屋(改稿版)

9/23 表現や口調・矛盾点等について改稿いたしました。

子守唄連続再生事件(俺命名)の夜が明け、翌日から俺はお袋に甘えてるという言い訳のもと、夕食後はお袋の部屋で過ごして、そのまま一緒に眠ることになった。

そして、今までお願いしていた百科事典の音読の理由などもお袋には説明したら、この世界の事や魔法の基礎的な部分など、色々と教えてくれることになった。


まずは、ライト家のこと。


「いま私たちが住んでる国はドラ王国と言ってね~。ライト家はこの国で爵位を持っているの~。地位は伯爵よ~」

「伯爵と言うことはとても地位が高いのですね?」

「そうね~。その分、責任も重い地位なんだけど~。そして、ライト家の責任の一つがこの窓から見える灯台の光を守ることよ~」

「光を守る?」


それについては領主の義務だって聞いたことが有ったな。


「そう。ライト家の当主は当主決定の時にもっとも光属性が強く魔力量の多い人が選ばれるんだけど~、その理由は灯台にある光の玉に光属性の魔力を定期的に補充しなければならないからなの~」

「なるほど。魔力を補充しなかったり、補充する人の属性が弱かったらどうなるのですか?」

「補充しなかったら、だんだん光が弱くなって最後には光の玉が消えるわ~。例えば私みたいな属性が弱い人がが補充しようとした場合は、毎日補充が必要になっちゃうし~、補充し続けても半年ほどでやっぱり消えるでしょうね~」

「では、ルナーが最大限補充したら半年くらいもったりしないのですか?」

「それも無理ね~。光の玉はたとえるならスープ皿の様な物なのよ~。一定以上に魔力を補充してもこぼれて無駄になってしまうだけなの~。灯台の光を守っていることから、国内からは『護光卿』と呼ばれたりするわ~」

「では、灯台に光がある限りライト家は安泰ですね」

「さすがロックね~。安泰なんて難しい言葉よく知ってたわ~」


どうやら、初代は自分の子孫が没落しないように、ある程度重要かつ自分の子孫じゃないと出来ない役目を残しておいたようだ。


「この町とその周辺がライト家の領地になるんだけど~、この町は灯台のある大きな貿易港だから他の貴族と比べても裕福ね~。それに加えて光属性の魔力を付与した魔石の販売が実質的に独占状態だからその収入もライト家の財政を大きくになっているわ~」

「魔石?」

「あ~、魔石がわからなかった?」


百科事典はまだ魔石のページまで行ってない。


「魔石って言うのは~、全ての生物が体内に持っている魔力の器の様な物よ~。心臓の反対側に持っているわ~」


ほほう?

魔石とはまたテンプレ的なファンタジーアイテムが。

モンスターごとに属性が違う魔石を持ってる、冒険者の換金アイテムの定番ですね?


「魔石の魔力はその生物が死んだときに拡散してしまうの~。身体から抜き取ったばかりの魔石は属性も魔力も無いただの石よ~。そのまま放っておくとその場所に則した魔力を宿すか土にかえることになるんだけど~、魔力を宿すなら人間が直接付与する方が早いわ~」


お、おう。全然違った。


「家畜とかからも取れるけど~、それはとても容量の少ない粗悪な物なの~。たとえば火の魔力を込めても小指の先ほどの火もともせないわ~。なので、魔物を狩った時にその素材と一緒に採取するのが一般的ね~」


・・・やっぱり換金アイテムだった。


「町の周辺は各領主の騎士団が定期的に魔物狩ってるし~、主要な街道の周辺は王国と領主の騎士団が協力して安全を確保してるわ~。その時に採取された魔石の扱いは領主ごとに異なるんだけど~、ライト家は光属性を付与した上で光源として販売してるわ~。金額は光の属性の強さによっていろんな値段があって、光が強い魔石は王家で買い取ったりするわ~。光の属性を付与した魔石は使う時に魔力を込めるんだけど~、込めた魔力の量で光る時間を調整できるの~。魔力の少ない人でも一晩に2回も補充すれば十分ね~」


ふむ。騎士団が治安維持を行い、そこの上がりで領主が儲けて、その儲けから騎士団の給料なんかに反映されるわけか。

だが、それより気になることがある。


「魔石に僕の魔力を付与したらどうなるんでしょう?」

「え?」

「音魔法が何属性になるかわかりませんが、光属性の魔石は魔力を込めると光を発します。僕の魔法を付与した魔石はどうなるんでしょうか?」



次も明日の10時に更新します。

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