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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
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76 傾注!王からのインベントリ説明!

説明回。ストーリーはほぼ進みません。

結局、モローさんの目論見通り、俺を含めた最初に歌った5人は付与されることになった。

他の3人は呪文を継承してたファウントゥール・バンスタンって言う男の子は入ってたが、それ以外は子爵家が1人と騎士爵家が1人だった。

子爵家は献上品が地元特産の特殊な薬草が材料のしわ取りの化粧品だったし、騎士爵家はお披露目の内容的には特に目立ったところの無い家だった。

親父殿曰く、インベントリも有る程度の魔力量が無いと意味が無いので、おそらくは魔力量が多かった子どもだろうとのこと。

特別な何かが無いと選定基準は基本的には魔力量ってことだな。

呼ばれた8名は現在、壇の前、さっきお披露目で親が子どもの紹介をしてたあたりまで出てきてる。

何が起こってるのか良く解ってないのか、後ろに居る自分の親をチラチラと振り返ってる子もいるが、シェイナちゃん以下3名は俺と一緒にいれて嬉しそうだ。


「これからお前たちにインベントリが使えるようになる魔法をかける。じゃが、魔法が定着するのに3年ほど時間がかかるのじゃ」


え?


「定着するのは個人差もあるがだいたいアイナくらいの年齢までには定着するかのう。それまでは物の出し入れは出来ないのじゃ」


すぐ使えるわけじゃないのか!?

周りの子ども達は良く解ってないのかニコニコしながら王様の話を聞いてて、ガッカリ顔してるのは俺だけだ。


「本来【闇】属性ではない者が、限定的とはいえ使用できるようになるのに必要な期間じゃ。さて、インベントリを使えるようになったらまた両親に説明を受ければいいが、念のためここで説明しておこうかのう。まず、生き物を入れてはならん。入れた生き物は死んでしまうし、死んだ生き物の魔力と生命力がインベントリ使用者に魔力として吸収されるのじゃが、使用者の魔力を大幅に超過すると使用者本人が死亡してしまう」


あ、入れた生物だけじゃなくて本人も死ぬ可能性があるんだ。


「ある程度の光の無い場所では使用できない。目安として夜にろうそくや暖炉の明かりでは使えないと覚えておくと良いな」


意外と光量が必要って事か。

ライト家と相性が良いって言ってたから、光属性で出した魔法の光なら使用できるんだろう。


「先ほどのロック・ライトのサジックスを見てのとおり、魔法を付与した魔石をインベントリに入れると魔法はすべて無効化され、元のただの魔石に戻ってしまうの」


魔石に入れた音が違ったら入れなおせるから、俺には都合が良いかも?

話が終わると、お付の人が何やら石版を持ってきて王の横に置いた。


「インベントリ付与を行った後に、この石版をインベントリの中に入れる。この魔道具は闇属性以外の者が使用するインベントリ付与の呪文を定着させるための魔道具で、インベントリに入れても魔法が無効化されない唯一の魔道具じゃ。これは今から3年かけてインベントリを定着させ、インベントリが使用可能になった後もインベントリを維持する機能がある。インベントリが定着した後でもこの石版を出すと1週間ほどでインベントリは消滅するので、絶対に出してはいかんぞ」


魔道具をインベントリから出すと無くなるってことは、インベントリ自体が魔道具と付与魔法の中間みたいなものなのか?

なんであの魔道具だけ魔法が無効化されないんだろうな?


「インベントリにしまえる量は付与された者の魔力量によって変わるのじゃ。お前たちには解りづらいかもしれんが、魔力量の二十分の一をインベントリに振り分けるように魔道具が調整されておる。使えるようになったら、たまに、水をいっぱいまで入れてから出せば容量がどのくらいか調べられるのじゃ」


容量については親父殿が説明してくれたな。

容量の調べ方までは教えてくれてなかったけど、魔力量は基本的に増えていくものなら水でどのくらい入るか調べて把握しておくのは重要かもしれん。


「インベントリへの出し入れは、自分の体に生じた影から出し入れする。基本的には入れるものに手を押し付ければそこに自分の影が発生するから、そのまましまえるし、手のひらを下に向ければそこに影が生じるので取り出せるのじゃ。」


あ、アイナ姫が触った瞬間にサジックスが無くなったのはそう言う入れ方をした訳か。

でも、スカートの裾からサジックスを出したのはどういう原理だ?


「さて。以上で簡単ではあるが説明を終わる。付与の儀式は披露目を行った順番で行う。なかなか見ごたえのある儀式であるが、付与される者の近くで見る機会はそうないので、横で見ておると良いぞ。では、シェイナよ。儂の正面の床に円が描いてある場所に入るのじゃ」


王様がそういうと、壁際に控えていた役人らしき人が2人近づいてきて、1人がシェイナを円の中心へ、もう一人がそれ以外の俺を含む子ども達をそこから少し離れた場所、たぶん儀式の邪魔にならないあたりへ誘導した。

ようやくインベントリの儀式が始まる。

ドキドキがワクワクするぜ!


インベントリ秘密の裏ワザ

1.水を入れてインベントリ容量を調べることにより、魔力容量全体が大まかに把握できる。また、成長率も計算可(ストーリー上は数値化はしない予定)

2.魔力を使い切った状態で小動物をインベントリに放り込んで魔力回復(失敗すると死亡)

3.人間大以上の容量がある前提ではあるが、100%生き残れない状況で敵と相打ち(両者死亡)


などあります。


王様のしゃべり方が安定しないので、今後は「のじゃ」しゃべりで行こうと思います。

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