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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
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71/124

70 笑顔の魔法

6/29 誤字等修文いたしました。

お袋の声が静かに消え、歌が終わった。

途中で何回かとちりながらも、親父とお袋がニコニコしながらこっちを見てくれたおかげどうにか最後まで演奏できた。

一曲をどうにか終えた達成感によって高揚している中、始める前はなんであんなに緊張してたのかなとか考えてた。

ふと前を見る。

壇上の上で王様もお妃様もお姫様方もお付の人もみんな頬をピンク色に染めてうっとりしてる。

疑問に思いつつ横を見ると、お披露目が終わって跪いてるムルスイ家が全員うっとりしてる。

そのまま後ろを振り向くと、お披露目のためにこの場に来た全員がうっとりしてる。

・・・天使の歌声すげーな。

分けも解らずキョロキョロしてると、壇上から手をたたく音が聞こえてきた。

ビックリして振り返ると王様が拍手してる。

それにつられるようにお姫様方も拍手をはじめ、そのまま謁見の間全体に拍手が広がっていく。


「さすが、母上の歌声は素晴らしいですね」

「違うわよ~。ロック、あなたの魔法が素敵だったのよ?」

「うむ。初めて人前で演奏したにしては上出来だ」


親父殿に褒められちゃったよ!?


「ミアス、子ども達へ素晴らしい祝福だった。ディーンとロックの演奏も素晴らしかった!今日、お披露目の者達は大変な幸運だったやもしれぬな!」


べた褒めですか!?

何か、すごく嬉し楽しくなってきちゃったよ。


「お父様~、これで終わりじゃないのよ~?あと2曲はロックとそのお友達が歌うの~。呼んでいいかしら~?」

「なに!?これだけ素晴らしい演奏の後にまだあるのか。ロックの友達とやらを呼ぶが良い」

「シェイナちゃ~ん、テサードく~ん、ラックラングく~ん、ロダンく~ん、こっちにいらっしゃ~い」


呼ばれると、シェイナちゃんは物怖じせずトテトテと走ってきた。

テサードは横にいるからそのままこっちに寄って来る。

ラックラングとロダンはキョロキョロしてたが、親に押し出されてシェイナの後に続いてこちらに向かってくる。

皆、キラキラした目でお袋を見てる。


「おばさま!きれいなおうただったわ!」

「シェイナちゃん、ありがと~。次は貴方たちが歌う番よ~。がんばってね」

「「「「うん!」」」」


ああ!何だかすごくテンション高くなってきたよ!

お袋の歌声はまさに祝福だな!

ここからは演奏するのは俺だけだけど、4人のために間違わないよう頑張んないと。


「じゃぁ、シェイナちゃんはロックの前のこのあたりに立って~、テサード君はその横ね~。ラックラング君はロックの右で~、ロダン君はロックの左に立って~。さぁみんな~、王様にお辞儀してね~。はい!良くできました~」

「これは可愛らしい歌い手たちだの」

「さあ、ロック~。いつでも演奏を始めていいわよ~」


お袋はいつも通りニコニコしてる。

親父殿もニコニコして俺を見てる。家族にしかわからない違いだがな。

横を向くとテサードの豚親父がちょっと微妙な顔をしつつもニコニコしてる。

演奏するために正面を向いたら、王様もお妃様もお姫様方もみんなニコニコしてる。


「じゃあ、みんな始めるよ?」

「「「「うん!」」」」


4人ともニコニコしてる。


謁見の間に居る人たちの表情は決して「ニヤニヤ」では無く「ニコニコ」だと断言します。


次回の更新は6月28日(土)10:00を予定しています。

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