67 お披露目が始まった
6/29・7/12 誤字等修文しました。
ついさっき、王様とお妃様、王子様、王女様方が王座のすぐ近くにある扉から入室して順番に席に着き、側近の人が口上を述べてお披露目の開催を宣言した。
周りの子供はほぼ全員、暇そうにしてるか自分の親に話しかけるなどしてザワザワしてる。
王も解ってるのか挨拶とお祝いの言葉は非常に短く済ませ、各家のお披露目が開始された。
「シェード侯爵ご夫妻並びにご息女シェイナ第一侯姫。王の前へ」
お披露目の一番最初は、今回一番爵位の高いシェード家の人たち。
次が今回3家参加してる伯爵家が呼ばれて、男爵、子爵、騎士爵は人数が多いのでいくつかのグループごとに呼ばれるって手順だ。
王座は2段ある段の上にあり、シェイナちゃんたち段の手前まで歩いて止まって跪いた。
あ、シェイナちゃんもちゃんと跪いてる。
「シェードよ。起立せよ」
モローさん含め全員起立した。
王様は王様的な髭を生やしたダンディーなオジサマで黒目・黒髪。
王冠と言うよりはサークレットに近い形状のものをかぶっていた。
ちょっと小太りで背丈は普通の成人男性より小柄、パッと見て良い人な感じが溢れる人物だ。
俺の目と髪の毛が黒いのは前の世界のジャポネ的な国から転生したからかと思ってたけど、どうやら王家の血筋らしい。
「3歳の祝いとして披露目することを許す。」
「はっ!わが娘、名をシェイナと授けました。シェイド家の第一子として生まれ出でました。属性は【空】を持ち、魔力量は将来は当主として有望と言えるだけの強さを持っております。」
そういうとモローさんがシェイナちゃんの方を一瞥した。
シェイナちゃんはぎこちないながらも可愛らしくお辞儀をした。
しっかし、ちゃんと跪いたことと言い、お辞儀が出来たことと言い、シェード家は教育が行き届いてるな。
「見目麗しい娘だな。シェード家にふさわしい婿を取る必要が有ろうな」
「王より許可がいただけますればいつなりと婚約者を選定いたしたいと存じます」
「そうだな。いつでも相談するが良い」
「有りがたきお言葉に答えるための献上品がございます。よろしいでしょうか」
「許す」
「変わらぬ品で大変申し訳ありませぬが、シェード家として王に献上できる品は他にありませぬゆえ、緊急時のための転送用魔道具を用意いたしました。シェード家の変わらぬ忠誠とともにお受け取りいただきたい。」
「わが王家の者も以前よりシェード家の転送用魔道具に何度命を救われたか知れぬ。有りがたく頂戴しよう」
そういうと、シェード家の従者が片膝をつきながら恭しく両手で頭より高く小さな箱を持ち上げた。
別の側近が壇の横に設置してある台の近くからスッと寄ってきて、その箱を受取り台まで戻るとそこに恭しく置いた。
全体的に恭しい感じだ。
「大義であった。さがってよい」
王の一言によってシェード家一同叩頭礼をし、数歩後ろに下がるとそこで回れ右をして自分たちの元いた場所に戻っていった。
でも、転送用の魔道具とかあるんだなぁ。
緊急時用ってことだし、身に着けておいていざって時に発動すると逃げられるってことかな?
「親父殿、いつもの品って言ってたけど、献上品って領地ごとの特産品とか決まった品を出すわけじゃないんですか?」
「うむ。献上品は必須ではない。特殊属性による魔道具でもなければ献上品を用意はしないのが通常だ。ライト家は貿易港なことから、他国の珍しい品などが手に入るため、献上品を必ず用意している」
ライト家は色んな意味で良い場所に領地を構えてるんだな。
「各伯爵家。王の前へ」
謁見の間に入ってきたとおりライト家、コーナ家、ムルスイ家の順番に王の前へ移動していく。
当初予定と違う順番で動き始めたせいか、王の側近の眉毛が遠目にもわかるほど持ちあがったが、どうにか眉毛を元の位置に戻すとそのあとは平静を保っていた。
壇上の前まで来ると、ライト家は向かって右へ、コーナ家が左に向かってそれぞれ歩き、ムルスイ家はそのまま両家の真ん中へ進んで全伯爵家が止まり、それぞれ跪いた。
俺はもちろん跪いたんだが、テサードは俺の事を見てたらしく、俺が跪いたら“あっ”って感じの顔してあわてて跪いてた。
コーナ家のお嬢さんはご機嫌斜めらしく跪いた母親に抱っこされてる。
そこからの流れは大体シェード家と一緒だったが、ムルスイ家、コーナ家ともに献上品は無かった。
ただ、席に戻るのは全部終わってから一斉に戻ることになってるようで、ムルスイ家、コーナ家ともに跪いてる。
「ライトよ。起立せよ」
残念ながら作者は本物の王様や貴族にあったことはありません。
なので、彼らがどんな話し方をしていたのかは想像したり、ほかの人の作品を参考にしたりしてます。
ざっくり偉そうに見えればいいかな程度ののりで書いてるので、変だと思った人は感想に突っ込みを入れてください。
次回の更新は6月25日(水)10:00を予定しています。




