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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
59/124

59 壊れる前より素晴らしい

今回も会話があんまりない感じです。

書いてると、会話ばっかりの回と会話が全然ない説明回に別れちゃうんですが、まえがきに説明回って書いた方がいいんですかね?

はい。現在は2日前に初めて見た天井を見飽きてます。


親父殿への進言が遅すぎたのか、自分の3歳児の体力の無さを甘く見たのか、王都にあるライト家の館に着くなりブッ倒れて3日目です。

よくある転生物で子どもの内からスゴイ修行して超強くなる人たちがいるけど、どうやら俺には無理だ。

修行をして体を鍛えて行けば少しずつ体力もついて頑健になっていくんだろうけど、小説で読んだようなペースで修行したら死ぬ。

またしても厨二病的妄想を否定されてしまった。

前の世界では子供の頃は小児喘息気味だったから、強制的にスイミングへ通ってたけど、小学生に入るころにはかなり健康になってたと思うし、それに倣って、こっちの世界でも領地に戻ったら泳いで体力つけるところから始めるか。

幸いアクオンの加護のおかげで溺れることはないし、貿易港を領地に持つ子供が泳げないのもどうかと思うしね。


お披露目は4日後なので、子どもの練習は親父殿がやってくれていますが問題がてんこ盛りだそうです。

まず、親父殿が王都に住む法衣貴族との挨拶なんかもあって、あまり時間が取れないこと。

そして、ムルスイの子が親父殿にビビッて近づかないこと。


あ、王都に着くまでに自己紹介も済ませたのでそれぞれの名前だけ紹介しておこうと思う。

良くも悪くも話題に上るムルスイの子はテサード。

オレンジ色の髪の毛が特徴的な元気<わんぱく>な子だが、自分の父親がボコボコにされるのを目の前で見てたせいで親父殿が居ると半べそ状態で動けなくなる。

ちょっと・・・いや、かなりかわいそうな感じだし、親父殿曰く「歪んでない」そうなので、親父殿がいない所では俺が色々フォローしてる。

モックロー、俺の中ではハゲ男爵の家の子はラックラング。

この世界にもあるのかわかんないけど、隔世遺伝でエルフの特徴である翡翠の色の髪をした将来確実にイケメンになる男児。

歌の才能は4人の子供の中で一番高く声もきれいな感じだ。

シェイナちゃんに対してナンパな面を見せており、将来はナンパ王になること請け合い。

チャスタリア家がロダン。

同い年と言うことも有り、将来はテサードの学友的な立場になるため、今から行動を共にさせているとのこと。

基本的にはあんまり自己主張はしないが、グレーの髪と穏やかな目つきが相まって物静かなイメージだ。

父親が騎士道的な教育もしてるのか、誠実な性格をしている。

そして我らが紅一点のシェード家のシェイナちゃん。

妹のルナーと並んで俺の中の天使ちゃんランキングの2トップだ。

ちなみに天使ちゃんランキングは今のところ2位までしかない。

・・・念のために言っておくが俺は断じてロリコンではない。

大事なことだからもう一回いうが俺は断じてロリコンじゃない。

人が可愛い物を愛でるのは罪ではない。

と、信じたい。


この4人に演奏する俺を含めて5人でお披露目をすることが大人同士、子ども同士の話で決まっている。

親父殿の話ではお披露目の場は基本的には挨拶のみだが、せっかくの多数の貴族家が集まっているので、自分の子どもの優秀さをアピールするため、挨拶以外のことを子どもにやらせる家も多いそうだ。

そのため、子ども5人で歌と言うのはイレギュラーではあるが問題にはならないそうだ。


それから、到着して俺が倒れてる間に、モローさんの紹介で一流の家具職人を紹介してもらい、フーがサジックスの交換用の木管部分の作成を依頼しておいてくれたそうで、ついさっき届いた。

どうやら、お願いした職人さんもシェード家の紹介ってことで気合い入れて作ってくれたらしい。

最初の木管はただの管で何も仕上げとかしてなかったのに、届いた木管は管全体に綺麗な紋様が彫刻されており、そこに薄墨で色を入れた上でニスでピカピカに仕上げてある。

魔石を埋め込む穴さえ紋様の一部になっていて、それだけで美術品としての価値も有りそうな出来栄えで、あまりの美しさに手に取るのもビビるくらいだ。

それでいて紋様自体が滑り止めになっていて非常に取り回しがしやすい。

俺は職人の魂をここに見た。


今日まで休んだおかげで体調もほぼ戻ったので、昼食後は木管に魔石をはめなおす作業をして、明日からはみんなと歌の練習が再開出来そうだ。

練習時間はあと2日しかないからみんなの為にも頑張んないとね。

小児喘息に水泳は作者の子供の頃の話そのままです。

その後、健康になり、夏休みともなれば100円を握って市民プールに毎日のように遊びに行ってたのも良い思い出です。

中学までは水泳部で泳ぎまくってましたが、水泳の選手になれるほど早くは無かったですが、水泳によって培われた肺活量は大人になって始めたサックス演奏に非常に役立ちましたし、体力もついたので今でもスポーツ好きです。

嫌がる作者を引きずって水泳に通わせてくれた親に今でも心から感謝してます。


次回投稿は6月12日10:00になります。

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