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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
57/124

57 世界がおかしいのか、俺が馬鹿なのか

サジックスを献上する際のこのグループにいる子供の合唱については、出発前にムルスイにはモローさんが話をしてくれたようだ。

まぁ、話に行ったのが親父殿じゃそりが合わな過ぎてまた喧嘩になりそうだし、向こうも話を聞かないだろうしな。

しかし、理由があるにせよ貴族同士がその場で相手をボコボコにして問題にならないのかな?


「親父殿、さっきムルスイをボコボコにしたのは問題にならないの?」

「うむ。ムルスイ家はどういうわけか頻繁に権力を笠に着る類の人間が出てくる家系でな。過去の当主が王に対して、このタイプの人間が出てきた場合、同等以上の爵位を持ってる人間は殴ってもいいし、それを問題にしようとしても誰も真面目に受け取る必要が無いと明言している。」

「え?そんなことあり得るの?」

「それを明言した当時の当主も若いころは同様のタイプだったようだ。年を経て自らを律する様になり、過去を反省することによって自らの家系について王に言及したようだ。それ以降、伯爵以上の地位を持ってるものは、問題行動を起こすムルスイ家の人間を殴って良いことになっている。過去にそれによって身辺を改める者もいたようで、王も取りやめる気は無いようだ。」


???俺の感覚がおかしいのか???

そもそも、ライト家はともかく、貴族って偉そうにしてるもんじゃないのか?

何だか、この国自体が俺の常識じゃ測れないな。


「ムルスイさんもね~、奥さんもらって子どもが出来てから、昔に比べるとずいぶんマシになったのよ~。」

「え゛!?マジですか!?」

「若いころは自分の領地の村の娘とかよく手籠めにしてたって聞くわ~。爵位は低いけど貴族の娘にまで手を出そうとして危うく勘当されるところだったのよ~。その時の娘さんが今の奥さんだから世の中わからないものだけどね~。爵位は奥さんの実家の方が低いけど、頭が上がらないって言うわ~。」


村娘を手籠めって、どこの悪代官だよ。

で、手籠めにするの失敗した娘を嫁にもらって頭が上がらないってなんかすごいな。


「うむ。息子の方を見るに今のところ問題ないようだ。歪んだムルスイ家の者はあの年齢で既に行いが悪いからな。あの子は将来は期待できるし、友誼を結んでおけ。」


なんか、判断基準もおかしい気がするけど、あのくらいの年の子をハブにするのもかわいそうだと思ってたから全然いいや。


「ロック。時間が惜しいから練習を始めろ。サジックスが2台ないのが惜しまれるが、言っても始まらない。私が聞いて問題点を指摘する。」

「了解。」


確かに本番まで日数も無いし、余計な話をしてる暇はないな。

体力的には3歳児だからかなり疲れてるけど、やんないと不安だしね。

練習するたびにダメな個所を指摘されるから、緊張感がどんどん高まっていくわ。


「では始めます。」


練習しながら2時間ほど経つと宿場に到着した。

どうやら子供が楽しく歌ってるのがかなり微笑ましかったらしく、本当にギリギリまで遊ばせてくれてたようだ。

宿場に着くころには空が赤く染まり始めてた。

他の馬車の子供は遊び疲れて出発と同時に寝てしまったようだ。


もちろんサジックスの演奏はダメ出しだらけで、正直心が折れそうだ。


ここで改めて読んでいただいている方々にお礼を申し上げたいと思います。

また、皆様のおかげでランキングに入ったことも合わせてお礼をさせていただきます。

活動報告にも書きましたが、更新の作業の最中にアクセス数を見たら腰が抜けるほど激増しており、まさか自分がリアルで「ふぁっ!?」って言うとは思いませんでした。

気軽な気持ちで適当に書き始めた小説ですが、今回の事を励みに書き進めて行こうと思います。

ただ、通勤時間とお昼休みにスマホで書いたものを休日に自宅で編集してアップしてるので、執筆ペースはどうしても上げられない事だけはご了承ください。


なお、元の後書きは好きなテレビは「水曜○うでしょう」っていうネタでした。

わかる人は題名みればわかりますよね?


次の更新は6月10日10:00を予定しています。

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