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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
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48 ヒカルゲンジハハンザイデス 2

「いや~、転移魔法で直接王都まで飛べるほどの魔力の持ち主は父さんくらいしか居ませんから。せっかくの嫁さんと娘との水入らずの旅なんですからゆっくり船旅をと思いまして。」


転移魔法とか厨二心が刺激されるよな~。

転移魔法だと属性的には【空】属性かな?

百科事典には空属性は主に空間と空間を繋げたりする属性って書いてあったな。

さっき言ったような人間の転移が出来る人は少ないけど、手紙レベルならある程度の魔力があれば送れるらしい。

あとは、持ち歩ける入口と安置してある箱をつなげる【トレジャーボックス】の魔法が有名か。

闇属性の【インベントリ】みたいに出し入れが可能なわけじゃなく、入れるだけの一方通行だが、物を自宅なんかに設置してある指定したボックスに直接送り込めたりするから、かなり便利らしい。

親父殿が誘拐の件で使った転送書信なんかもこれを応用した物らしいし。


「あとは、こちらの太守邸に泊まればシェイナの同年代の子がいるでしょう?シェイナに友達が出来ればと言う思いもあったんですよ。」

「うむ。なるほど。ロックも友と呼べる相手はあまり多くない。是非、ロックと友になってほしいものだな。」

「そうですね~。僕も年齢がちょっと離れつつもディーン殿が宮廷で良くしてくれたように、仲のいい友達になってほしいですね。」


俺のボッチを勝手にぶっちゃけないでください親父殿。

って言うか、貴族ってある程度の年齢になるまでボッチなのがデフォなの?

あんまり幼い子供を領地から何日もかかる旅に連れ出せないって事なのかもしれないな。

でも、長く付き合ってる人ほど親父殿を悪く言う人がいないなぁ。

モローさんとも普通に仲よさそうだし。

でも、3歳って言ったらここまで言葉もたどたどしいものか。

そりゃ、今まで子供のフリしてたとはいえ、普通に会話が成立してたらバレるわ。


「おともだち?」

「そうだよシェイナ。一緒に遊ぶ相手が欲しいって言ってただろ?」

「うむ。ロック、こういう時は男性側から申し出るものだ。」

「はい。シェイナちゃん、僕とお友達になってください。」

「うん!ろっくくん、しぇいなとなかよくしてね?」


お~ぅ!?

その純真無垢なキラキラした目(物理的に)でそんなこと言われたら、そっちの気が無くても仲良くしちゃうよ!?

俺にもついに人間の友達が出来たよママン!


「父上、シェイナちゃんとお近づきの印にヌイグルミをプレゼントしたいと思うんですがよろしいでしょうか?」


初めての友達(人間)だしな!


「ぬいぐるみ?またライト家の新しい商品ですか?」

「うむ。プレゼントするのは良いが、王に献上する前では少々問題がある。その後であれば問題なかろう。」

「わかりました。シェイナちゃん、お披露目が終わったら友達になってくれたお礼に良いもの上げるよ。」

「ほんと!?しぇいないまからたのしみになっちゃった!はやくおひろめおわらないかな~。」

「ロック君、いいのかい?ディーン殿も。」

「ええ。シェイナちゃんにもらってほしいんです。初めての友達(人間)ですからね。」

「うむ。ロックが良いと言うなら問題ない。だがロック。相手がシェード家だから問題にならないが、お前の将来的な収入になる可能性があるのだ。あまり安売りしないよう気をつけよ。」

「わかりました。」

「いや~、ロック君は本当にシェイナと同い年かい?受け答えがしっかりしてて本当にビックリするね。」


・・・もっと幼児的なしゃべり方しないとまずいのか?

これ以上どう子供っぽくしろって言うんだ?


※ 本人は子供っぽい話し方をしているつもりなのでそのつもりでお読みください。



ついにロックにも【人間】の友達が出来たようです。

前の世界でもボッチ属性だったので、前の世界を合わせても数少ない友達ってことになります。

作者の今でも付き合いのある一番古い友人は幼稚園からの付き合いです。

社会人になると友人を作る機会が減ると言います。

職場で同好の士を探すこと自体難しい中、オタクな人は趣味をオープンにしている人が少ないのでさらに厳しいと思うこのごろです。


明日も10時に投稿されます。

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