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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
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43/124

43 そもそも呪文ってなんだ?

6/7 脱字報告をいただきましたので修文しました。

太守の館へ向かう馬車に乗りながら話を続ける。


「普段から普通に魔法を使ってますけど、別に呪文とか無くても発動してますよね?」

「確かに呪文が無くても魔法は使える。呪文によって属性のエネルギーに方向性を付けるものだ。先ほどの【閃光】の呪文であれば、発現した時の方向、時間、使用魔力量等を方向付けることにより、一瞬で大量の魔力を使用し前方向にしばらく視力を奪う光を放つ魔法となる。」


俺の魔法で言うと、ただ使うだけなら録音、再生、音量・音程の調整くらいしかできないけど、上手く呪文を造れればそれ以外の事も出来るって事か。


「また、呪文が無くても同じことが出来る場合もあるが、呪文を使用することによって魔力の使用量を減らすこともできる。畑に例えるならば、呪文無しの魔法は川に支流を作って畑に水を引き込むのに対し、呪文有りの魔法は、井戸を掘り、ポンプを取り付け、くみ上げた水を桶に溜め、必要な時に必要な場所に必要な量の水を撒くことだ。」


おお。なるほど。

俺が今やってるのは溝だけ掘って水を垂れ流しにしてるってことだ。

でもほら、テンプレだと無詠唱とかあるじゃん?


「詠唱を省略したりは出来ないんですか?」

「呪文の途中を端折ること、先ほどの例えに倣うなら、ポンプを外したり桶を使わなかったりすることだ。呪文そのものを省略することについては、長年詠唱を続け、詠唱の魔力の流れや配分を完璧に理解し、それを完璧に再現できれば可能だろうが、基本的には無理だ。ちなみに私にもできない。老齢の方で極々たまに一つの呪文について可能になることも有るそうだ。」


たゆまぬ努力と才能が必要と言うことですね?

そして、チート親父にできないならたぶん無理なんだろうな。


「太守の館に着いたぞ。」


ライト家程じゃないけど、それなりに大きな館だな。

門の横に衛兵がいるな。

でも、強そうだけどライト家の領軍よりは気安い感じだな。

館の入口の前に車寄せがある建物って、家以外初めて見たな。

前の世界だと一流のホテルとか旅館でしか見たことないな。

うわ、玄関の前に出迎えがいるぞ!?

ライト家って金持ちだとは思ってたけど、伯爵ってだけあってかなり偉いんだな。


『ライト様でいらっしゃいますね?お待ちしておりました。昨晩は大変だったとお聞きしています。さぁ中へどうぞ。』


おう、門も顔パスかよ!?


「ここを経由して王都へ行く各領地の領主の馬車は王家所有で、太守が管理しているものだ。船へ馬車を迎えに出したのも太守なのだから、誰が乗っているかくらい把握している。」


あ、そっか。

いくらライト家が金持ちだからって、こんな離れた町に馬車持ってたりしないよな。


「ちなみに、物資運搬の場合は、王都にあるライト家の屋敷から家の者が馬車を港まで出して運搬する。」


王都あるライト家の屋敷って、江戸時代の江戸藩邸みたいなもんか?

考え事してる内に、車寄せに馬車が止まった。


「「「ライト伯爵様、いらっしゃいませ。」」」


使用人のご挨拶とか、どんだけだよ。



ここ何回かは説明回だったので、ようやく話が進みそうです。

よくドラマでホテルが大人数でのビップのお出迎えをしてます。

でもそういう時って迎え入れ体制を維持する必要があるため現実的でないと思います。

また、ホテルでは他の客の対応もあると思われるため、なおさら不可能だと思うのです。

ま、このあたりもファンタジーということですね。


明日も10時に投稿されます。

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