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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第1章 赤ちゃんって何にもできない編
3/124

03 赤ちゃんの日常(改稿版)

4月12日にタイトルの数字を【3】から【03】に変更しました。


6/14 口調などを含め一部改稿しました。

9/23 表現や口調・矛盾点等について改稿いたしました。

さっきはは、ネコミミの人の毛皮の想像を絶した気持ちよさと、腕を動かした疲労によって簡単に寝落ちてしまった。

目を覚ましてから俺がまず最初にしたことは自分の手を見ることだった。

何人かの人が俺を抱っこしたりするんだけど、どの人が自分の親か良く解らなかったので、ひとまず手に毛が生えてたらネコミミの人の子どもかもしれないと思ったのだ。

結果は、非常に残念なことに俺の手には産毛なんて生えてはいなかった。

まぁ、あくまでネコミミと言うものは見たりモフったりして楽しむものであって、自分がネコミミになりたいとは全く思わない。

いや、異種族間での婚姻が出来ないのであれば、ネコミミを愛で続けるためには自分もネコミミである必要があるのか。

等と取り留めもないことを考えててもしょうがないので、ひとまずネコミミの人に抱っこを要求してみる。

しかし、昨日の寝落ち際にも思ったけど、素晴らしすぎるさわり心地だな。

出来ればお互いに洋服を全て脱いで毛皮に直に抱っこしてもらいたい。

……エロい意味は全くないんだからね。


 ・

 ・

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さわり心地を楽しむ為、抱っこしてもらってからずーっとナデナデサワサワしてたら、急に下が我慢できずに出してしまった。

オムツ交換のためベビーベッドに下ろさてしまったが、もっとサワサワしていたいんだから俺の体はもっと我慢すべきだし、我慢できないにせよ我慢する努力ぐらいはすべき。

本当に思うとおりに動かない身体だなぁ。

オムツ交換はかなりの辱めだが俺の精神は子供ではないので嫌がって暴れたりしない。

年齢的には赤ちゃんだし、暴れるだけの筋力がないけどね。

やっぱり筋力がまだ発達してないのかある程度以上に溜まると出てしまう。

だが、赤ちゃんは便秘になりやすいと言う前の世界の知識があるため、我慢して便秘になるのも嫌なので基本垂れ流しだ。

……自分で動けるようになるまではオムツを変えさせてやんよ!


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言葉はまだわからないが、金髪でフワンフワンの髪の毛をした、ちょっとぽやっとした感じの嬢ちゃんが俺の母親らしい。

目鼻立ちはかなり整っているが、属性的には美人ってよりかわいい感じだ。

そんなお嬢ちゃんのおっぱいを吸い放題とは……俺の生命を繋ぐためとはいえ役得役得。

でも、おっぱい飲み終わると一気にね……む……


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はっ!?

どうやら俺の感覚では赤ちゃんってのは自動的に寝落ちする生物らしい。

俺は精神的には大人なので眠くて不機嫌で泣いたりはしないんだが、前の世界の知識で赤ちゃんは泣くのも運動って聞いたことがある。

泣かないせいで体力不足で動けるようになるのが遅くなったりしたらイヤなので、運動量を手足を振ったり大きく息を吸ったりして補うことにした。

ほいっ!ほいっ!ほいっ!ワンツー!ワンツー!ワンツー!ワンツー!……


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 ・

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はっ!?

この眠気に全く抵抗できないのはなんでなんだろうな?まだ脳が発達してないせいなのかな?

しかも、今目が覚めたばっかりなのに既におなかがいっぱいになってる。

おそらくは寝てる間におっぱいもらったんだろう。

睡眠時も自動でおっぱいを飲めるとか、俺の体は授乳チートに違いない。

母親とかネコミミの人に抱っこしてもらってる時に一番よく聞く単語が「ろっく」だ。

多分それが俺の名前なんだろうと思う。

俺を抱っこする人たちって、俺の名前を呼ぶたびに声を上げたり手を振ったりするとスゲー大喜びすんだよ。

俺がなにしてもニコニコして誉めてくれてるらしいんだけど、おっぱいの後にゲップを出しただけで誉められたぽいのは流石にちょっとどうかとおもう。


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 ・


っは!?

余にも頻繁に寝落ちするし、目を覚ます時間も日が高かったり完全に暮れてたりするせいで、俺が生まれてから何日目なのか全く解らん。

が、今、俺は物凄いゴッツいオッサンに物凄い勢いでいきなり持ち上げられた。

あまりの唐突さにびっくりして思わず泣きそうになったくらいだ。

だって想像してみてくれよ。

直前まで完全に寝てた状態から、いきなりスゴイ勢いで持ち上げられて目が覚めるわ、覚めたら覚めたで、目の前に仏頂面した物凄いゴツいオッサンが俺を睨んでるわ……。

マジでビックリしたんだよ!

新生児をあんまり揺さぶりすぎると、揺さぶられっこ症候群になるからやめてほしいんだ。

タカイタカイはせめて首が座ってからにしてくれ。

俺が泣きそうな顔してたからだろう。

ゴツいオッサンは仏頂面のままショボンとするという絶妙な表情のままネコミミの人に滅茶苦茶説教されていた。

俺の予想ではたぶんあの物凄いゴツいオッサンが父親だと思う。



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