表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
28/124

28 水の神が愛する者

※ 5/6に一部、文章を修正しました。

「え?竜に敵対する生物がいるんですか?」

『いや、人間なんだけどね。』


どういうことだ?


『一部の人間の宗教では竜は邪悪な物と定義づけて、竜を狙って狩る者たちがいるな。それから、竜は飛竜を使役して騎乗する者を攻撃する傾向が強いので、飛竜に乗るものも竜とその加護を持つものを積極的に攻撃する。』


「敵は人間ってことですか?」

『あとは、竜人ドラゴニュート等の竜を信仰対象にする種族に神子としてさらわれる可能性も否定できないな。』


何か世界が敵だらけに見えてきた。


「何だか怖いんですが?」

『心配せずとも普通に生きていても寄って来る者、離れていく者、敵対する者などには事欠くまい。それが少し極端になるだけだ。竜の加護があると喧伝して歩かなければそれほど問題になるまいよ。あと、これはお願いだが、年に一回で良いので、水辺でピンクフロッグの鳴き声の楽器で曲を奏でてくれないか?』

「それは吝かではありませんが、なぜです?」

『ピンクフロッグは水の属性神がその声を最も愛した生物なのだ。ほかの属性神は気に入った生物に強い力を与えたが、水の属性神はあえて何も与えず、最も弱い生物としたのだ。』

「なぜですか?」

『何の役にも立たない生物なら狩られることもあるまい?せいぜい食物連鎖の果てに自然に死んでいくだけだ。』

「なるほど。強力な生物であれば、他の生物と衝突することを懸念したのですね?」

『そうだ。最も弱く、最も役に立たないゆえに数が増え、水のある場所ではどこでもピンクフロッグの声が聞こえる。その声で音楽を奏でたら水の属性神も喜ぶであろう。』

「水の属性神にあったことがあるのですか?」

『遥かなる昔に。記憶も薄れるほどの昔にな。』

「わかりました。僕が頑張って今より上手に弾けるようになったなら、その時には必ず曲を演奏しましょう。」

『ありがとうよ。その約束がある限り我はお前を守るであろう。』


記憶も薄れるほど昔にあった人の好みまで覚えてるってことは、もしかしたら水の属性神はアクオンにとって何か特別な存在なのかもしれないな。

・・・あれ?俺、加護を受ける流れになってる?

受けるつもりだからいいけど、ちょっぴり釈然としない。


『では、加護を授けようか。』


あ、やっぱり加護を受けるのは確定なんですね?拒否権は無いってやつですね?

確かに、ほかの人より死にやすいってのは怖いから、アクオンが否と言っても加護を授けてもらうつもりだけど。


『頭をこちらに向けよ。』

「こうですか?」


すると、アクオンはまるで巨大な手(ヒレ?)で俺を撫でるように、包み込むように、壊れ物を扱うように、優しく俺に触った。

しばらくそのまま待っていると手を引いたので、おそらく終わったのだろう。

そして、アクオンは水から手を出したはずなのに

【キラキラー!】とか【キュピーン!】とか言うエフェクトを期待してたのに・・・。


『さて、ロックには我の加護を授けるのは完了した。ついでと言ってはなんだが曲を弾いてくれる対価の前払いをしておこうと思うがどうだ?』


もうアクオンがくれるって言うなら何でももらいますよ?



明日も10時に投稿されます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ