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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
26/124

26 全部俺のせいだった

6/7・6/15 誤字の報告をいただきましたので修文しました。


「まず、あなたのことは何と呼べばいいでしょうか?」

『遠い昔、お前のように竜の声を聞くものが『お前は水の竜だから、もじって【アクオン】だな!ス◯ロボみたいでカッコいいだろ?』と言ったのだ。意味はよくわからなかったが、語感が気に入ってな、だいたい二千年ほど経つが今でも使っている。』


途轍もないジャパニーズ臭だな!絶対そいつも転生者だろ!

でも、明らかにオタクな世代なのに二千年前ってことは、この世界と前の世界では時間の流れ方が違うのかもしれないな。

まぁ、召喚されたわけでもないし、向こうの世界に戻りたいとも思わなから関係ないけど。


「アクオン様、僕のことはロックとお呼びください。それから、声を小さくして頂いてありがとうございます。」

『ロック、その件に関してはまことに申し訳なかった。あと、様はいらん。語感が悪くなるから呼び捨てにしてくれ。』

「わかりましたアクオン。ではまず最初に、確認したいことがあるそうですが、どう言ったことを?」

『我はこの川の中腹付近に住んでいるのだが、少し前にいきなり大きな音が響き渡ってな。』


ん?


『天変地異かと思い、音のあった方向に来たものの原因がよくわからない。』


んん?


『河口付近の同輩が、音と同時に気絶したと言っていたのでその辺りを中心に原因を探っていたのだ。』


んんん?


『そこへ、あの時の音と共に妙に魔力の乗ったピンクフロッグの鳴き声が聞こえて来たので、不審に思って確認に来たと言うわけだ。』


はい。全部俺のせいでした。


「申し訳ありません。大きな音もピンクフロッグの鳴き声も全部ぼくのせいです。」

「ロック、この水竜はなんと言っておるのだ?」


あ、そっか。会話が成立してるのは俺だけか。

脳内には会話として再生されてるんだから、それを録音そく再生すれば全員聞けるんじゃねえ?

と思って今の会話を説明がてら再生したら言語として聞こえたので、以後は会話が成立するようにした。

かなり操作が面倒だけどね。

ついでに爆音魔石のことも親父に説明した。


「・・・出発前のさわぎはお前が原因か。」

『我がここに来た原因も全てロックに起因するようだな。』

「本当に申し訳ありません。」

『いや、人間とは面白いことを考えるものよ。だが、爆音魔石だったか?あれは、出来ればよっぽどのことが無ければ使わないでほしいな。距離はかなり離れてたが、我の耳にも痛いほどだった。』

「わかりました。以後気を付けます。」

『ところでロック。お前、属性神の加護をどこへ置いてきた?』

「属性神?父上、それはなんですか?」

「・・・いや、私も良く解らない。」


え?親父も知らないの?


明日も10時に投稿されます。

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