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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
112/124

幕間1 神様からのメッセージ

短いです。

タイミングとしてはお披露目から帰ってきてからしばらくしてからの話。

朝起きたらチカチカと点滅する脳内タイトルが有るのに気が付いた。

そのタイトルも“久しぶり”ってなってるけど、そんなタイトルを付けた覚えがない。

ちょっとモヤっとしつつも再生してみた。


 ・

 ・

 ・


よう、転生前ぶり。うろ覚えだろうが神だぜ。

先に謝っとく。すまん。

お前の事をそっちの世界の輪廻内に放り込んだ時、どうやら竜の魂と人の魂にぶつけちまったらしい。

魂も密度の高い方から低い方に流れるから、その時お前の魂の一部がゴッソリそっちに言っちまった。

人の魂はお前の妹だ。本来お前が持つべき魔力をゴッソリいっちまったから、お前の妹は自分の分と合わせて、歴史上でも類を見ない魔力量になってるな。

もともと、光属性が強かったせいで始祖より強いな。

竜の魂はお前と同じ時期にそっちの世界に生まれ落ちてるんだが、お前の記憶の一部と属性と俺の加護を持ってかれてるな。

持ってかれた記憶はお前のパーソナルな内容と、生まれたときから音の魔法が使えるように俺が仕込んでおいた音に関する呪文言語だ。

生まれた本人は前の世界のお前や知人の名前を知ってるせいで、ある程度知性が高くなってるのと、音属性を持って生まれちまってるな。

ぶっちゃけ、竜に生まれ変わった系のチートを勝手に満喫してる。

竜なのに俺の加護まで持ってるから無双状態だが、平和的な性格なおかげでジェノサイド的なことになってないのは幸いだな。

お前が竜の言葉がわかるのは、竜の魂に色々と持ってかれると同時に竜の魂も少し混ざったせいだ。

現状では今後の影響は分からないが、大した量じゃないからあんまり変わらないだろう。

せいぜい寿命が普通の奴より多い程度だ。

色々話したけど簡単にまとめると、お前は本来は生まれながらに強力な魔法が使えて、魔力量も超絶な上に俺の加護まで持ってる無双人生になる予定だったわけよ。

お詫びにはならんが、音魔法に関する呪文言語を別の音声にして保存しておくわ。

それをお前の所にいる呪文学の権威って言う鼠族に渡せば、共通する呪文言語と合わせて、必要な呪文はくみ上げられるだろ。

でも、運が悪いとは言え惜しいことしたなぁ。

用意した呪文には、呪文範囲の生物が沸騰して破裂する呪文とか、敵の装備が粉々に砕ける呪文とか、範囲内の音声を完全に無音化して呪文を唱えさせない呪文とか、他にもいろいろ用意してあったんだけどな。

幸い、魔力の容量だけは元のままだから、このまま一生懸命頑張れば魔力量は膨大になるはずだぜ。

一番手っ取り早い方法は魔力量の多いモンスターを狩ることだ。

まだ幼児だから無理だろうけど、もう少ししたら武術でも習ってモンスターを狩る練習を始めるんだな。

それから、自分の武器を作るときは音叉型の槍にして、刃は竜の牙にすると良いぜ。

矛先が振動しても手元にはあんまり影響がないから、お前がやりたがってた振動剣っぽいものが可能になるはずだから。

それも、本来のお前なら矛先に触れた相手が霧散するような威力になっただろうけど、今のお前だとせいぜい切れ味が良くなる程度だな。

転生無双人生を期待してただろうし、俺もそのつもりでそっちに放ったんだが、俺のミスでそれは現状ではほぼ無理だ。

マジすまん。

音魔法はお前と竜しかその世界に存在しないから、そういう意味ではチートと言えなくもないからそれでがまんしろ。

なお、全員生まれちゃってるから、今更魂を元通りにするのは無理だと言っておく。

アディオス!アミーゴ!ギャハハハハハハ・・・・


 ・

 ・

 ・


・・・お前なんか微塵も兄弟アミーゴじゃねぇ!

折角こっちの世界に転生して人生楽しんでるのに今更そんなこと言って何がしたいの!?俺をガッカリさせて楽しみたいの!?ご希望通りだなっチクショウッ!?

まぁ、今後の指針とかも有ったから、その辺はアドバイスに従っておくか。

はぁ~。

このやりどころのない怒りをどうしてくれようか。



どうもこの世界の神様は適当な神格のようです。

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