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Sound of Magic ~カエルが鳴くから歌いましょっ!~  作者: ブルー・タン
第2章 3歳児お披露目珍道中編
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107 録音魔道具開発工程

今回はパリスとの契約に関する魔道具開発の説明回になります。

短いです。


ずっとフォルテたん

間違った。

ずっとフォルテのターン


横にフォルテがいる。

パリスみたいに見てるだけでイラっとするわけでもなく、あれよりはずっと親しみやすいし、毛はさわり心地がよさそうな感じだし、丸い耳も可愛いんだけど、前の世界の記憶から来る恐怖感なのか、やっぱり巨大な鼠はチョット怖い。

正直、俺は夢の国の黒鼠は何か悪いことをたくらんでる悪いものだと小さい頃から思ってたので、その影響もあるかもしれん。

ぶっちゃけ、たいていのゆるい見た目のキャラは腹黒く感じてしまってた俺はチョットずれてたんだろう。

正直、親父殿にサジックスの練習を見てもらおうと思ってたからあんまり好ましい状況ではない。

しかも、親父殿がさっきからずーっとフォルテとの呪文に関して学術的、わかりやすく言うと何を言ってるのかわからない会話を延々と繰り広げて普段よりはるかに饒舌になってるのが気に食わないのか、お袋がホッペをプックり膨らませてご立腹だ。

まぁ、静かなる怒よりはるかに穏便な感じだからいいが、それでもお袋を怒らせるのは勘弁してほしい。


切に願う。


しょうがないから俺から話題を振って、方向を魔道具つくりに切り替えるか。


「ところで、ライト家の領地へ一緒に来るってことだけど、やっぱり本人がいないと難しいの?」

「前例のある属性であれば魔石がいくつかあれば開発できないことも無いのです。問題は今までに無い、特殊な属性を使用した魔道具を作らなければいけないということです」


まぁ、確かに親父殿ですら前例を見つけられなかったみたいだし、本当にいないんだろうな。


「先に言っておきますが、通常の魔道具開発は既にある属性に関する呪文があり、かつ既にほかに参考にすべき魔道具があることが前庭であり、呪文の効果を誰でも発揮できるようにしたり、それに近い効果を発揮させるものなのです」


なるほど。


「よって、呪文の構成などは事前にわかっているため、ある程度開発に必要な期間が読めるものです。ただし、ロック様の音魔法についてはそう言ったものが一切ないため開発に必要な期間は、効果ある呪文を探すところから始めるため、全く読めない上に通常より何倍も時間がかかるでしょう」


プログラム的なイメージに近い感じだな。

今までに存在しないプログラムだから、開発にかなり時間がかかりますよと。


「開発の順序としては、まず、求められる機能をすべて備えたものを作ります。これは試作品を作る前段階であるため、それぞれの機能に対して呪文を刻み込むため、効率性は全くなく、刻み込む呪文の量が多くなるためサイズが大きくなり、それらを繋ぎ合わせるために更に資材が必要になります」


前の世界に例えると、配線確認とかのためにあえて部品を分割して組み立てて、それぞれの機能を確認できるような状態だな。

ニコ○コ技術開発の人たちが機能確認のために中身を広げてるような状態だな。

配線とかも短縮してないし、必要な資材があれば全部手作りのこの世界だと材料費は確かに相当嵩みそうだな。


「ロック様は他に確認されていない属性であり、今までの応用が利かない可能性が有ることを考えると、この段階で必要な機能を備えるまでにどれだけの時間と費用が必要かは全く読めません」


もしかして、パリスに対する魔石の提供だけで魔道具開発ってかなりこっちに得なのか?

でも、開発しちゃえば継続的かつ独占的に魔道具が使えるパリスはそれで元が取れるって計算してるんだよな。

何か納得いかないけどこれtってもしかしてかなりWinWinな取引だったのか?


「但し、これらの行程を経る副次的な効果として、通常は呪文があって魔道具を開発するのですが、音魔法を発動するための呪文の開発も同時並行的に行われます。それらを組み合わせて最適化することによって発声で魔法を発動するための呪文を開発するのが格段に速くなるでしょう」

「それらの発声による呪文の開発もお願いできますか?」

「別料金になりますがお受けいたします。開始時期としては魔道具開発終了後から始めるのが最も効率的と言えますし、開発途上で作られた呪文については魔道具の提供の一環といえますので、開発費はそれほどかさまないでしょう」


これだけしてもらえて、呪文の開発費も浮くのか。

なんかパリスにイヤ当たりしてたのが申し訳なくなるくらい好条件だな。

ま、申し訳なく思ったりしないけど。


「うむ。フォルテ博士、呪文開発と平行してロックに呪文学を教授いただくことは可能だろうか?」

「別料金になりますが問題ありません。そちらの支払いはライト家と言うことでしょうか?」

「うむ。子供の教育の面倒を見るのは親の責任だ」

「了解しました。かなり長くライト領にいることになりそうですね」


なんか、もののついでに俺の先生が決定したのち、王都の入りした際に一緒だった5家と合流して帰路についた。


フォルテによる魔道具開発の説明をしてたら設定矛盾に気が付いき、脳内アーカイブを追記し、それが終了してから本編を書き進めるとまた矛盾が生じ、辻褄併せの設定を考えて……と、思いつきで描き始めた小説故の矛盾解消ループがついに始まってしまいました。

上記に伴い脳内アーカイブの【魔法・魔術・魔道具】の項目を改稿しましたが、自宅にデータを置いてきてしまったので、そちらは来週アップします。


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