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あかねの魔甲衣【獄炎のエルフィード】のお披露目(だけ)と大空洞の戦闘(一瞬)

 あれから凡そ5分ほど歩いて辿り着いた教会は、物凄くさびれた所だった。

 外観のステンドガラスは無事な物は無く、全てが割られていた。しかも、所々に犬や猫の死骸も有り、それが古さを増す要因でもあった。

 その事に対して、正也は無属性魔法の通信魔法を使って優月に語りかける。


「(こんな状況、向こうで有ったらすぐに魔素が溜まってゾンビの出来上がりなんだけど、ここではそんなこと無いの?)」


 同じく優月も通信魔法で返答を返す。


「(それはないですよ。昔はどうか知りませんが、私の居た頃からでも魔素は少量のみで、皆が吸収に勤しむ為、死骸なんかに渡す者は居ないでしょうから。その点は保障できます。大空洞と成ればどうなのか分かりませんが、皆が学園として通う以上は常に討伐されて、あまり魔素は期待できないでしょう。)」


 ふぅ~むと僅かに考え込む正也。だが、それが予想外の結果を生み出す。・・・何故か?それは・・


「あ、正也さん危ない!」


 目の前の段差に気付かずに足を取られてこけそうになる正也を優月が庇うようにして仰向けに抱きかかえる。・・そして、そのまま地面に着いてその反動で一瞬浮き上がった優月の唇に正也の唇が重なり、お互いでもビックリするほど貪り合ってしまう。・・・が、その中で一人浮いていて蚊帳の外にいるあかねが「おいおい、人前で大胆だな・・」という様な顔で、羨ましげに見ている顔が優月に映る。

 途端に顔を真っ赤にする優月と未だに(胸を揉みながら)くっ付いてる正也。更なるあかねの視線を感じて上半身を起こそうとするが、今下手に動けば正也が更に何かしてくる可能性が有って動けない。更にはそんな二人に胸やけを起こしかけ、何も言えないあかね。・・正に三竦み状態(少し違うか)。

 そんな状態が一分程続き、不意に正也が満足したのか上半身に力を入れる。(無論、起き上がるためだが。)しかし、今の状況でその行為は優月の今後に悪影響が出る(主に敏感な体質ではないか?という疑問)。しかし、そんな事を考える正也ではないので・・・・結果。


 ムニュ・・


「・・あん♪・・!///・・」と色っぽい嬌声を上げて途端に真っ赤に成る優月。


 そして、結果を確認してあかねが意地悪な意見をダメ押しで投下。


「どうやら、優月君は胸が感じやすい体質の様だ。これは正也君は気を付けておかねば、寝取られる可能性があるぞ?」

「ん?どうしてですか?感じやすいなら僕としては可愛くていいですけど?」

「あ、ああの・・正也さん?」


 二人の会話に付いて行けない様子の優月。しょうがないという事であかねが説明をする。


「まだ、研究段階の部分のある魔甲衣は、その性質上管理をする人間は特定のパートナーの者に限られるんだ。まあ、私や生徒会長の海藤兄妹は家の関係上専門スタッフが居るから滅多な事では異常はないが、学生同士の場合は必要なデータをパソコンに落し、魔素と身体データと属性による相性などを吟味しながら試行錯誤する。その為被験者である魔法士と開発者、この場合はメンテナンススタッフかな?である生徒は男女の場合、お互いが恋人同士の場合が多い。だか「ああ、なら大丈夫です。」・・どういう意味だ?・・まさか、優月君の魔甲衣のような戦闘衣は君のお手製とでも?・・そんな馬鹿な事が・・」

「あるんですよ、これがね?もっとも、これがあかねさんの言ってる魔甲衣と僕の開発してる起動魔操兵器が同じ物とは限らないけどね?」


 正也の口にした名称に聞き覚えのないあかねは首を捻る。しかし、正也の表情から、あまり詳しくは聞けないだろうと諦め、目線を教会の奥に戻して行先を指示する。


「その奥に祭壇が有るだろう?その祭壇にある燭台を左右どちらかに傾ければ、大空洞への螺旋状の石で出来た階段が現れる。・・まず、そこまで行こうか。」

「「はい」」


 そして、あかねの指示通り、燭台を傾ける。・・・すると


 ゴゴゴゴ・・・、と床の一部が横に開き、石造りの螺旋階段が現れた。


「では、行こうか・・っと、その前に大空洞の出入り口の辺りは下級のクリーチャーの巣窟に成ってるから、君の言う処の起動魔操兵器を纏っていた方がいいぞ?・・私も纏わせて貰うから。」


 あかねがそう言うと、腕に付けている魔道具らしきブレスレットに魔力を流し、キーワードのような言葉を発する。


「展開・炎属性ver1【獄炎のエルフィード】」


 あかねの言葉と共に、ブレスレットから魔力と共に炎を模った機械的な装甲と各急所を覆う非金属の属性装甲が現れる。見た目は完璧にSDガン○ムだ。勿論、迫力は段違いでこちらが凄いが。所どころに魔法陣や魔道機械の片鱗が使われている辺り、全てが機械で出来ている訳でもないのだろう。

 しかも、炎属性と言ったりバージョン幾らという事は他のタイプもありそうだ。・・ここで無闇に聞いても、後から説明してくれそうだから、無理には聞かないが。


「どうだい?炎属性にしたのは、私の一番得意な属性だからだ。岩や石ならのクリーチャーが出たら、溶かせられると言う利点もあるしな?・・・で、優月君は最初に会った時の様に一瞬で制服から切り替えできる様だから良いが、正也君は装着しないのかい?私的には君のも見て置いて、参考にしたいのだが?」

「・・え~と・・」


 あかねにそう言われて戸惑う正也。そこで優月が助け船を出す。


「ああ・・正也さんの場合は私に用意してくれる物を研究・開発する事で忙しく、自分の物にまでは未だ着手出来てないんです。もうすぐで構想は出来るらしいんですが。」


 そういって、何とかあかねの追及をかわす二人。そして、代わりだと言わんばかりに優月が先ほどのとは違う魔操兵器を纏う。


「【モード重機兵】【属性:無】」


 優月の言葉で一瞬にしてその外観が制服から、物々しい機械の装甲に変わる。更に、一見すると大砲や銃器をそのまんま採用できる発射口が各所に備え付けられており、見る者を圧倒する様相だ。

 この外観には、流石にあかねも驚いて、意見を聞く。


「この格好にはどういう意味があるんだ?ハッキリ言うが、動きにくいだろ?」

「そうでもないんですよ。足の裏の部分にスラスターが備え付けられて、魔力を流すことでスピードは自由自在です。装甲も見た目通り、余程の打撃でないとビクともしませんし、魔法も属性的には無属性なので前方に亜空間結界を一瞬だけ張ることが可能なので、どの属性の攻撃にも対応できます。・・まあ、このモードは謂わば防御重視の戦闘衣ですね。攻撃手段が魔法弾のみに成りますから。」


 優月は端的にこの戦闘衣の役割を語った。その意味は勿論正也を護衛する為だと言う決意の表れ。それが自分に任された役割であるという自負と誇り。自分以外の召喚生命体の代わりは死んでも果たすと言う責任感からの言葉。これを正也に伝える事で、自分自身に言い聞かせる意味もある。・・・・無論、あかねにはその様な事情は知る由も無いし、知った所でどうしようもない。唯、知ってしまえば後戻りは出来ないので、極力はこの世界の住人には、親しく行動を共にすると言う予定になる者しか伝える心算は二人には無い。そう言う意味での発言だ。


「なるほど。なら正也君の護衛は君の役目という事で、学園長や生徒会の者たちにも伝えるようにしなければいけないな。だが、ずっとその戦闘衣で戦うのではないのだろう?海岸で有った時のような天使の様な戦闘衣も有ったのだし、あれは動きやすそうだったぞ?」

「あれは場所が毒の海だったからです。あのような場所で重火器重視のこの戦闘衣は流石に無意味ですから。他にもその時々の状況によって戦闘衣は変えていきますよ?相手に由ってもね?」


 あかねはその言葉にそれなりの意味を見出したようで、それ以上は追及しなくなった。

 そして、ついに大空洞へ続く螺旋階段を降りはじめる一行だった。


      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「はあ~、物凄い長さですね・・。大空洞とはいえ、地下なのだから左程の大きさも無いからと、階段の長さも甘く見てました。これほどの長さにするほどの広さが、本当に地下にあるのですか?」

「それは着いてからのお楽しみだ・・・と言いたい所だが、残念ながらもう到着だ。・・・見ろ!これが人類がクリーチャーから逃げ延びて、再起を図るために作られた人工地下都市学園、【クリーチャー討伐者魔法機甲戦闘員育成学園】の関東支部だ。・・この学園には13歳から18歳までの関東の有名な名家のお嬢様や子弟が数多く在籍していて、日々努力を重ねている。近場にクリーチャーと言う驚異の対象も居る事で、その努力も形の見える物に成ると言うのが皆の向上心の奮い立つ源にもなっている。」


 あかねの熱弁によって興味を引かれた二人は、あかねの影に隠れて見えなかった学園都市を見ようとして、覗いた結果・・・止まった。

 確かに自慢するだけの事はある。地下の空間と言うのに煌煌と照らされた天井太陽を模した魔道具とその光を利用した太陽光発電システムを合わせた永久機関。水も恐らくは近場の地下水脈から直通で運ばれるであろう水源の人工水路。そして、クリーチャーの侵入を防ぐための魔道結界。

 これらのどれを取っても正也の召喚されていた世界の科学技術より数段上だ。と、言うよりはここの科学技術をあちらに持つ帰り研究してみたいとさえ思う。・・・実際には何時になるか分からないのだが。


「・・あかねさん?説明も嬉しいんだけど、早く学園に入って父さんのとこに連れてってくれませんか?それに、二日後が入学式って言ってたじゃないですか?それなら家を見る余裕も欲しいですし。・・・ねえ?正也さん。」

「そうだね、なるべく人の居ない所でないと見せられない物もあるからね。その点も含めて優月の家に泊まると言う選択肢は無いと思う。優月の両親には悪いけどね?」


 二人の意見に、あかねも何となくの事情を察したのか、それ以上の説明は止めて学園に行こうとした時、不意に警報が鳴った。


 ブゥ~~ン・・ブゥ~~ン・・


「高等部生徒会よりお知らせします。ただいま大空洞第一修練場にて、修練中の生徒よりガーゴイルタイプのクリーチャーを学園側へ取り逃がしたと報告を受けました。よって、手の空いている2級魔法士以上の資格を持つ方々か、若しくは相応のランキングの生徒はすみませんが東地区の螺旋階段手前にある修練場へ討伐に向かってください。相手はガーゴイルタイプ5体にキメイラタイプ2体です。くれぐれも、資格を持ってない半端な者やランキング下位の生徒は近づかない様に。繰り返します・・・」

「ねえ、東地区って何処ですか?」

「ああ、・・・ここだ。そして、今目の前に近づいてきてるクリーチャーが、その対象だ。ガーゴイルタイプは接近戦で多対一に持って行こうとする習性がある。キメイラタイプは魔法戦の・・・というか魔法しか使って来ない。近くにまだ誰も来てない以上私達がやるしかないが、優月君は正也君の護衛が有るからここから倒せる範囲のクリーチャーを倒してくれ。わた・・・「きゃーー!!」・・!今の悲鳴は何だ?」


 あかねが悲鳴に驚いてみた先には、正也たちの前方で今まさにガーゴイルタイプに襲われそうになっていた銀髪の少女だった。


「・・100メートルは有るかな?・・・優月、行けそう?」

「・・確実性を高めるなら、正也さんに特殊・・支援魔法を掛けて貰わないといけませんね・・・。どうしますか?」

「・・仕方ない、遠目で見ても可愛い子を死なせるには惜しい。分かった、カードオープン」


 そう言いって、またカードを出す正也。あかねはその様子に驚いているが、今は正也と優月を頼らざるを得ない。

 そんな考えをしている内に、どんどん正也の周囲が変化していく。それはまるで立体映像のコンピューターグラフィック内で、対象を優月型のロボットとした精密改造をしているかのようだ。


「対象【佐藤優月】、効果は【精度上昇、範囲上昇】で、下げる物は機動力を限界まで下げればいいか・・・。っし、OK」

 正也の操作が終わると、優月の魔操兵器が一瞬一際輝き後に少しだけその形状を変えた物が存在した。

 その対象となった優月は、改造後の感触を確かめると一つ頷き


「これなら行けますね・・・正也さんは今逃げてこっちに来てる彼女への防御壁をお願いします。・・あかねさんは適当に衝撃波を受け流していてください。「へ?それはどういう?」・・時間が無いので我慢してくださいね?・・属性弾【嵐】、・・発射!」


 ドォオーーーン!!


 優月の魔操兵器が砲撃を行った瞬間、正也も「少し遠いけど、大丈夫かな?・・それ!」と言って何かの玉を少女の居る方へ投げた。・・と同時に走り出した。その行動に慌てるあかね。


「ま、正也君?どうする気だ?」

「助かった瞬間に目の前に居なければ、誰が助けたか分からないでしょう?こういう時は第一印象が大事ですからね?ハプニングはあまり感心しませんが、利用できる物は利用しないとね?」


 この言葉に「君って奴は、優月君が居るだろうに・・」と頭を抱えるあかね。その言葉が聞こえたのか、「それはそれ、これはこれです~」というドップラー効果を残して正也は少女に向かって行った。


 そして、1秒後・・・・


 激しい暴風と局地的雷が7体のクリーチャーを襲っている時、少女は正也の投げた魔道具の結界に助けられて後、正也本人の到着で更なる結界によって、身の安全を保障された。正也の周到な計画によって少女にとって『偶然』から『必然』の恋心を芽生えさせる結果となった。




 爆風と雷で蹲りながら目を閉じていた少女が眼を開けると、目の前に恐らくは自分を庇ってくれたと思われる男の子が、覆いかぶさるようにして座っていた。

 そして、自分が気が付いた事を悟った男の子が優しく話しかけてきた。


「やあ、大丈夫?怪我は無い?」

「え?え、ええ。大丈夫です、ありがとうございます。・・あのー、アナタはどちらの方ですか?良ければお名前を聞かせて貰えませんか。ワタシは父のお仕事の都合でイギリスからこちらに新入生として留学する事になって来た、アイリス・ミルバです。アナタもここにいるという事は、先輩か同級生だと思うのですが・・」

「その事については、正也君にさっきのクリーチャーの魔素を吸収して貰ってからにしようか?・・ああ、君も学園の新入生なら吸収しておくか?私やそこの優月君はあの程度のクリーチャーの魔素は幾ら吸収しても最大量は上がらないだろうからな。・・正也君も上がるような気配はないが、正也君の場合、何故か常に魔力が消費されてるから、吸収しておいた方が良いだろう。・・で?どうする。」


 あかねに聞かれ、恩人の体質を誤解して知らされたアイリスは、手を横に振って。


「そ、それならワタシはいいです。是非彼・・マサヤ君?に上げてください。それに、ワタシの専門は一対一の接近戦を補助とした開発関係です。あの数のクリーチャーが相手では手も足も出せませんが、本来の一対一の戦闘なら、大した脅威ではありません。」


 その言葉を聞いたあかねは嬉しそうに微笑んだ。彼女のいう事が確かなら、これで今年の新入生に開発関係を専門に学ぶ者が既に二人も出来たという事だ。この調子でいけば、例年の5:1の競争率が一気に下げられる可能性もある。・・正也は学ぶ必要があるのか疑問があるが・・


「なら、僕は貰ってきますね?」

「あ、付き添います。」

「ああ、二人なら大丈夫だとは思うが、ヤバかったら言ってくれ。」

「ええ。」


 そう言って、二人は駆け出した。その後、アイリスとあかねの話しあいが始まる。


「・・・それより、警戒態勢を解くのが遅いな・・。あー・・、なるほど、クリーチャー7体もの討伐を実際にしたが一発の砲撃だったことに驚いているのだな?・・確かにさっきのは驚いたな、君を助けた防御結界もそうだが、あの砲撃は常識外れだ。・・そうは思わないか?魔法の開発専門なら、さっきの二つの弾と玉は興味深いだろ?」


 あかねの言葉に頷くアイリス。


「ええ、あんな物、イギリスの父の会社でも見た事ありません。今の技術力で、一つの弾が広範囲の威力に及ぶなんて、素材的に無理があります。・・・どうやっているのでしょうか?」

「さあな、ハッキリと言える事は、何処か彼らの技術と私たちが知る技術に相違点がある事だ。それが解れば対クリーチャーの戦いを人類は今より楽にできる。」

「ええ、恐らくは・・・。」


 そんな風に話をしていると、二人が戻ってきた。優月の顔が少し赤いので、そう言う行為をしていたのかもしれない。

 そして、その様子を羨ましそうに見つめるアイリス。・・どうやら、「正也の作戦が見事的中したな」と思ったあかねだった。


「やあ、おまたせ、それじゃー・・」


 正也が「行こうか」と言いかけた時、再び放送が流れた・・


 ガ・ガ・・・


「・・・高等部2年戦闘科水島あかねさん、高等部生徒会より先ほどのクリーチャー撃破の報告と詳細の説明の為、生徒会室への出頭を要請します。魔甲衣をメンテナンス専門スタッフに預けた後、速やかに出頭を願います。繰り返します・・」


 その放送を聞いたあかねは「やっぱりな・・」と呟くと。


「聞いての通りだ、どうせ生徒会室に寄る予定だったんだから、序に場所を覚えて置いたら良いだろう。君らなら今後しょっちゅう顔を出さなければならんと思うしな?・・アイリスとやらも、それでいいか?他に用事があるなら仕方ないが、出来れば私一人より二人の方が向こうも納得するだろう。当人たちはこれで結構秘密が多いようだから、肝心な説明を求めるのは無理だと思う。」

「そうなんですか?」


 あかねの説明に疑問形で質問するアイリス


「まあね。僕の方に事情があってね?その事情にこの優月が巻き込まれてる感じだ。」

「そんな事は有りませんよ?事情はどうあれ、私は正也さんに従うのみです。万一の場合も、正也さんが生きてさえいれば「ストップ!」・・失言でした・・忘れてください・・。」


 イキナリの正也の言葉に「なんだなんだ?」と疑問符を並べるあかねとアイリス。

 その様子に苦笑しながら、そろそろ動き出そうと提案する正也。


「じゃあ、行こうか。同行者も増えたことだし、楽しくなりそうだね。」

「そう言って貰えると嬉しいよ。」

「はい!」

「私は正也さんが良ければそれでいいです・・」


 何故か最後に優月がシュン・・・と落ち込みながらそう言った。


 

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