表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七回忌  作者: nats_show
2/5

(2)

 九月のはじめ。街はすっかり普段の営みに戻っているというのに、大学生は手持ち無沙汰だ。

 意味もなく昼間から街中をぶらつくと、居場所がない感じがする。


 同級生の彼女はたまにやって来るし、僕もたまに出掛けたりする。


「今が人生で一番無駄な時間かも」

「…かもしれない」


 だけど、何もしていないことは、何も考えてないこととは違うよ、と言ってみようかと思い、そして躊躇する。

 何故かなんてわからない。けど、無駄だったのかどうか、そんなことを僕らがどうこう考えても無駄なことだ。


 もう秋だ。

 相変わらず暑いけれど。

 …待てよ、本当に暑かっただろうか。自信がない。それ以前に、関心がない。

 だけど、暑かった気がする。おそらく今でも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ