1-1
くらい泉はどこにつながっているの。
みんなの知るはずないところ。
* * *
澱んだ暑気が夜の谷底に重くのしかかっている。
水音が耳に届かなければのぼせてしまうような季節の中で、臣下からただ「卿」とのみ呼ばれる男は顔を振り仰いで、頭上に目をこらした。夜のくらさに艶があることを愛でたのである。
斥候には不向きだが――。
卿はそう思いながら、顎に滴ってきた汗を拭った。
今し方まで見えていた月は山陰に隠れ、幽かに余韻が山際を明るくさせているのみであるが、その様は、薄膜のような雲をひいて深い黒に染まる夜空に、わずかな明暗をもたらしている。卿はそれを艶と見た。夜空はまるで磨かれた黒い鏡面のようで、そうするとつまり、あの空に映っているのはこの地上であり、そこを這う私達かと思うと、不思議と滑稽に感じる卿だった。自分たちはあくせくと何かを成していると思いこみながらも、その実何ものをも生み出していないのではないか、というむなしさを思ったのだった。
やがて、その光の余波さえ遮って、卿を中心にして粛々と進む騎馬集団を、黒い森が覆い始める。光が見えないことが心許ない、ということはさすがにないが、自分がいつまでも美しい遠景を見つめていられる身分ではないということを改めて思い知らされるようで、卿にはそれが少し寂しかった。
私は辺境が好きだ、と卿はひとりごちた。朝日が昇る前に感じる、ともすればはっきりと視覚出来るような張りつめた故郷の空気が、彼は好きだった。人がそれほど多くないということがなによりも素敵だと思ったものだった。
それが何の因果かはわからないが、中央に呼び寄せられ、王のもとに侍ることになった。王室の人間の前世を読むという、特別に格の高い占い師の老婆にそうすべきだと告げられたとき、卿が一も二もなく頷いたのは、単純に権威というものに怯えたからだった。着任してみれば過去の自分を鼻で笑ってやりたいほどのつまらない怯えであったのだが、夢から覚めたと思えば割の良い仕事にありつけたわけで、占い師には感謝をせねばならないのだろう。だが、考えれば考えるほど不穏当な激情が脳裏を何度もかすめていくばかりで、とてもそういった気分にはなれなかった。
占い師は卿に、お前は次代の王になる人間だといった。よもや、全てをその場ですっかりと信じた卿ではなかったが、そういった生活への憧れがなかったかといわれれば、はにかんで誤魔化すしかない部分は否めなかった。
卿の後ろには彼の配下の人間が続く。声を潜め、夜の闇にとけ込むように意識をしながら歩く彼らを見て、卿は幻想をふりはらって、現実というものを噛み締めなければならなかった。というのも、卿には彼らが自分の内側から自分の身上を嘆く不安そのものに見えたからだった。時折見え隠れする配下の青白い顔が、もしや鏡に映る自分の顔なのではないか、とさえ思った。
それでも、私は顔色を変えることを許されない。
卿は諦念を感じて嘆息した。
まあ、それもおもしろいではないか。最近ではそう思うようになった。変えられない現実を嘆くよりも、変えられるかもしれない将来を夢想する方が自分には性に合っている。自身がこの現状に置かれるに至った状況は省察に値するが、後悔する余地があまりにないために、情感を抜きにして置かれている立場をうまく認識することが出来ないことが、卿には煩わしかったともいえるだろう。
とにかく、現況は任された仕事に正面から向き合う努力が必要だと、卿は自分にいい聞かせた。
「偵騎の戻りが遅くはないか」
うちかかるような闇の色彩におよそ似つかわしくない女性の声が、卿の心情に寄り添うように拡がった。卿の配下で副官の役割を担う、イリシアである。
「い、いえ。まだ戻りません」
イリシアは麗しい見た目をしているが、残念ながら他を圧倒する威も持ち合わせている。卿はその荒削りの宝石のような美しさを良しと見ていたが、応対した若い騎士の声には恐怖の色が察せられた。イリシアは自分に脅える部下に不快気にため息を吐くと、正面を向いた。後ろにわいた苦笑は、一々気にしないようだ。
「卿」
イリシアの紫色の髪から香気が立ちのぼって、卿の鼻をかすめた。それはイリシアの故郷に咲く花の香りだと、卿はかつて彼女に聞いたことがある。卿は出会った頃虚ろだったイリシアのか細い声を覚えているので、あのしおらしい娘がこうも変わるとはと苦笑して、彼女を振り返った。
「偵騎の戻らぬうちに進まれる速度にしてはかなりお速いのでは」
「男達に囲まれてここで寝るつもりかい」
卿はにっこりと微笑んで、イリシアを見た。卿の声は仲間内によく通るので、後方から笑いがまたわいた。卿の顔に下卑た様子は見受けられなかったことが、かえって彼女に不快感を募らせたようで、赤い花がさっと翻るように、イリシアの頬に血の気が昇った。夜の闇の中にそれが明らかなほど、彼女の肌膚は白く美しい。
「そういう意味ではないことぐらい、わかりそうなものです」
「わかる。実に、よくわかる」
「だったら」
いいながら、イリシアは馬を卿の横に並べた。
「そんな怖い顔をしないでおくれ。君はこの隊の華なんだ。君が笑ってくれなければ、いったいわたしの部下たちは何を心の支えにすればよいのだろう」
「お戯れを。我々は卿の麾下です。卿こそが支えなのです」
「中心は君だよ、イリシア。わたしは君を失いたくない」
イリシアをのぞき込む卿の目に彼女は軽い戦慄を覚えたようだった。それほど、卿の目は優しかったのだ。
「ばか」
彼女はそういって思わず瞳を伏せるのだった。卿は彼女のいじらしさの余韻に浸ってひとしきり笑った後、手綱を引き速度を緩やかに落とし、やがて止まった。
「どうやら戻ってきたようだ」
イリシアは顔を上げて卿の視線の先をいぶかしげに眺めた。
街道――と呼ぶにはあまりに細い道筋の脇は、鬱然たる森林の黒さに染まっている。
卿がそういったとき、イリシアを含めた配下の眼には戻ってきた偵騎の姿は何処にも捉えられなかったが、やがて木々が擦れあう音がして、一人の人間が顔を出した。隊の後列からも一騎、帰還した兵卒が馬を寄せている。
「聞こう」
卿はまず横合いから顔を出した兵士に瞳を向けた。彼は浅黒い膚の中に、瞳だけが一人歩きするかのような光をさまよわせて、隊がこれから向かおうとする地の情報を口にした。彼の夜目は隊随一である。
「シェド領内に大軍の姿はなく、戦闘が起こっている様子はありません」
「そうか。いたって平穏か。それは人のいる平穏さか」
何もない、ということは何かがあるということでもある。卿は人がいないと見せかけているのではないか、ということを気にかけたのだった。
「はい。ご懸念には及ばないものです。領内では祭事が執り行われておりました」
「まさかとは思うが――その祭りを我が国は隊伍と見誤ったのではないだろうね」
卿が苦笑すると、彼も笑い、ご冗談をといって瞳を伏せた。これ以上話すことはないようである。
声にこそ出さないが、隊の中に緩やかな動揺が拡がりつつあった。卿はその感情の起伏をなだめるようにゆっくり馬首を巡らして、イリシアの不安げな顔を見てから、後ろの騎兵に向き直ると、他の兵達が二人の間に道を空けた。
「宮城からは、もう兵が出た、か」
卿は兵の顔に滲み出た憂いを、鮮やかにすくい取って、質問を確信に変えた。
「はい」
応えた兵士は隊内部でもとりわけ若く、卿が別の隊から呼び寄せ、出発する直前に、隊の人間に引きあわせた新兵で、名をモリァスといった。
「主管は誰か」
「――トーリ様です」
「軍容は」
「およそ五百。騎兵に歩卒が二割。歩卒の内さらに二割が魔手であると思われます」
モリァスが聡明そうな長い睫毛をしばたたいてそう答えると、隊内に明らかな動揺が奔った。とりわけイリシアの心の揺れざまは大きかったらしく、上気した顔を指揮官に向けたが、卿はそれには取り合わなかった。その間が、彼女の怒気の部分に触れたらしく、イリシアは語気を荒げて卿に詰め寄った。
「話が違う。なぜ我々になんの断りもなく、兵を動かす必要があるのか。卿、本隊は『聖族』から三隊ではなかったのですか。それに、トーリ殿は法王騎士団の長であって、今は北方諸国の制圧に出られておられたはず。モリァス、見間違いということはないのか」
「副官、それはありえません」
イリシアの視線に気圧される新兵は多いのだが、モリァスは真正面から向かいあって背筋を伸ばしたまま強い口調で答えた。
「ありえない、だと。見間違える、ということがか」
「はい。ありえません」
「どういうことだ」
手綱をふるってイリシアはモリァスに近づこうとした。その軌道の上に卿が重なる。
「副官。争点が違うよ」
「――しかし」
彼女は頬を紅潮させて気色ばんだが、卿はそれを右手で制した。
「さて、どうも出発前とは雰囲気が違う。鎮圧しなければならない辺境でのいざこざなど影も形もなく、話に聞いていた本隊は来ない。あげく、斥候に出された我々の帰りを待たずに頼んでもいない兵が出た。まあ聡明な諸君なら、この先の展開をうすうす感づいているだろう」
イリシアを除く他の隊員は一様に声を押し殺して笑った。
「笑い事ではありません」
「イリシア、やはり君は隊の華だね」
卿の微笑に、今度は応えず、彼女は冷静な武人の顔を見せた。瞬間の怒り、それを冷静に捌く理性。卿は、まるでつぼみが翻り、咲き誇ってまたしぼんでいく様を一瞬に見せられたようだった。卿はイリシアをまったく素直に花であると感じていた。しかし今宵のイイシアは、毒を含む花として咲いた。
「卿。なぜ、宮城をモリァスに確認に行かせたのです。こうなるとわかった上で斥候に出られたのですね」
「どうなろうと、今の私にお上に逆らうことなどできないよ」
「私は構いません。しかし、もっと小編成でもよかったはずです。部下の命を軽んじておられるのでは?」
「我々の編成は斥候の最小単位だよ。これ以上は小さくはできない」
「そんなことはわかっています。私はそこに卿のご意志が介在する余地はなかったのかと問うておるのです」
「なかった、といえば?」
「丹念にあなたが法国の属人であることを罵って差し上げます。その苦痛が快楽となりあなたの全身を麻痺させるまで」
「イリシア、あまりそういったことを大きな声でいわれては困る。それに、それではまるで私に妙な性癖があるようじゃないか」
「何をいっておられるのですか。ご自分の器量がおわかりになりませぬか」
「君と比べれば、はるかに狭いよ」
「ばか。そういうことをいっているのではないことくらい――」
「わかる、わかる。実によくわかる。だからそんなに近づくな。おいみんな、笑っていないで助けてくれ」
いやですよ隊長、と皆。
「なぜだ」
「私どもの指揮官のお手並みを拝見するにはよい機会です」
「そうですよ、隊長。これぐらいの窮地は軽く立ち回っていただかなければこれからどうするんです」
部下たちは口々に勝手なことを言った後、
「それに」
「それに?」
「私どもの口には痴話喧嘩は合いそうもありません」
と、声を揃えたのだった。
「おいおい」
「あなたが彼らの命を甘く見られているからこういう事になるのです」
「いやあ、私に全幅の信頼を置いていなければあんな事はいえないと思うのだが」
「あなたは、それを逆手にとっている」
「それじゃあまるで悪人だ、私は」
「極悪人です。私が司法を担当しておれば極刑に処しても私の心は収まらぬでしょう」
「それでは司法はつとまらぬ」
イリシアはもうほとんどからだをぶつける勢いで、卿に寄りかかっている。深く沈んだ黒い瞳を見るとそこに卿は映っていなかった。わずかな明かりさえも内側に取り込んでしまうのか、それとも私はここにはいないのか。それなら、その方がどれだけ楽だろう、卿はそれを望んでいる。私がいる、ということがどれだけの人間を動かす力になっているのか見当もつかないことが、どこか不安であり、恐ろしいことでもあった。
つと、彼女は口を結んだ。何かに弾みをつけているように卿には見えた。
「トーリ様は、庸器ではない」
イリシアの瞳に宿る気炎に寂寥感を感じた卿は、彼女が自分の命を惜しんでいることに気付いた。
「標的はやはりわたしなのかな」
卿はとぼけた。イリシアには心配をかけたくないという想いが、彼にそうさせた。だが、彼女はきっとそういった心遣いにまで気を巡らしているに違いなかった。
「約束した三隊ではなく、遠方にいるはずの将軍がお出ましなのです」
「では、『聖族』三隊は検分に訪れるということか」
「あるいは、何も知らされていない」
「やれやれ。つくづく運がないな、私は」
「何を仰っても無駄ですよ、卿」
「承知しているよ。ただ、まともにぶつかってどうにかなるお相手じゃない」
実状はどうあれ、卿の心は浮ついているわけではない。イリシアのきつい眼差しからゆっくり目を逸らし、そのまま他の部下に顔を巡らせた。月も星もなく、暗鬱さのあまり心すら埋没してしまいそうな森の中で、不思議と皆の顔はよく見えた。
「トーリ殿は五百で、我々はわずかに十二人。三人の優秀な魔手もさすがに分が悪かろうね」
魔手は、卿の隊の中で特に重要な位置にいる。彼らは、物事の因果を少しずつずらすことができる。彼らの存在がなければ、過去に幾度も朽ち、土にまみれ、骨を拾うものすら現れなかっただろう。隊の中でも最古参の魔手たちは、一様に卿の言葉に頷いた。
「となれば――」
「逃げるほかない」
卿の言葉はイリシアが繋いだ。
「ということに、なる。しかし、理由もなく追い立てられるのは、少々癪だ」
「向こうにはあるのです」
卿はやれやれ、ともう一度呟いて皆を見回した。
「国に帰りたい者は帰ってよい。トーリ殿がご執心なのはどうやらわたしの首であることだし、君らにまで危害は及ばないだろう」
「卿」
と、声を上げて一歩馬を進めたのはモリァスだった。
「なんだい」
「わたしは卿が凡将だとは思いたくありません」
「それは、わたしが一番願っているよ。誰にも負けないくらいね」
卿が笑うと、モリァスもあわせて微笑んだ。彼は、若さの下地に聡明さがあり、人付き合いの機微をよく理解しようとしている。
卿にはその苦心がよくわかった。
「恐れながら申し上げます。ここから国までほぼ一本道です。トーリ様はわずかに歩卒のみが歩ける間道にも兵を通してくるでしょうから、いま帰路をとれば必ず顔を合わせることになります。今日、城門をくぐったのは我々とトーリ様の部隊だけですので、名簿に照らし合わされれば、おのずと我々の所在は明らかになり、そうなると我々の帰還と卿の生存は両立しない類のものになります。卿に本当に我々の安寧な生活を祈っていただけるのでしたら、今この隊以外に生きる場所はありません」
卿はモリァスの顔をじっと驚いたままの瞳で見つめ続けた。そして、声を上げて笑った。
「なるほど。わたしは凡将だ。わたしが死ななければ、皆を自由にはできない。モリァス、感謝を。それに、私をまだ恐れている人間がいるとは思わなかったよ」
モリァスは苦笑して一仕事終えた顔つきで頭を垂れると、さらに一歩退いた。
「さて、では当初の予定通り隊を四つに分ける。ただし、斥候ではない。皆指示したとおり、間道を走りシェド領内には入らず、第十四演習場で待て」
皆が馬の腹を蹴るのを見てから、イリシアは卿にささやいた。
「どこまで、お逃げになるおつもりです」
「どこまでも」
「――卿」
「冗談だよ、イリシア。いつまでも逃げるつもりはない。トーリ殿は名将で、わたしは庸器なんだ。逃げ続けるなんてことはできない」
「何か策が?」
「今は――ない。しかし、その代わり彼らにも大義名分がない」
「宰相閣下が亡くなられております」
「それは、私がやったのではないよ」
「さあ、どうでしょう」
「驚いた。まさかイリシア、私を疑っているのか。そうか、すまなかった。今まで辛い思いをしてきただろう。いっそこの場で叩き斬ってくれ。君の潔白は証明できそうだ」
「ばか。私たちの言葉などなんの意味もなさない、ということです」
「その通りだ。では、我々の言葉ではない、誰かの言葉を借りるのがよい」
「誰のお言葉です」
「法王猊下がよろしいが。難しいだろうね」
「シェドは行き詰まりの地です。この街道を行く限り、逃げ場はありません。どうやって王宮に戻られるおつもりです」
「それもまだ考えてはいない。しかしそうか、息詰まりの地か。それはいい。ならば、溜め込んだ息は吐き出さなければ健全とはいえない」
イリシアには卿の言葉の意味は明らかではなかったようだが、卿はその先には触れなかった。
「ああ、イリシア。見てごらん」
突如、卿は空を見上げて高い声を上げた。思いがけず木々がひらけた地で、狭間に星が見えた。むらくもが去ったのである。
「私はね、イリシア。いつか空を飛んでみたいんだ」
「はは。いつかとは、いつですか。いつか鳥になるとでも」
イリシアの笑声に少々の嘲りがあったので卿はむつとしたが、それはなるべく表にはださず、イリシアの問いに答えた。
「そうさ。いや、きっと昔はあの大空を自由に飛べたのではないかな」
「まさか。我々は鳥ではありませんよ」
「まったく、イリシアには夢がない。鳥であったかもしれないじゃないか。それに、鳥でなくても何かあったかもしれぬ。イリシア――。それでは、嫁ぐときにどうする。子に何も教えてやれない」
「いつの時代も、そういったことを教えるのは夫の役目では。それに、私は卿のお側からは離れるつもりはありません」
「君の父君の苦労を慮ってみると、胸が張り裂けそうになるよ」
「卿。妻を、というお話なら私をもらえばよろしいのです」
「ああ。なるほど」
卿は、まったく気付かなかったという風に視線を星空からイリシアにうつした。
「皆が痴話喧嘩というわけだ」
「ばか」
いい夜だ。卿はそう思う。
湿気が多く、甲冑も重く感じるが、心は暗くない。卿は心底で、イリシアに深い謝辞を示した。彼女の気遣いの見事さは、賞賛に値する。
私は。
追いつめられていくだろうか。
状況を打開できないままに。
しかしその時は、最善の策をとり、部下を野人にして散らせた後、私が死ねばよい。イリシアは殉じるだろうか。それだけは避けたいが、次の世界への道連れがイリシアであればよい、と思わないかといえば、嘘になる。
目を閉じると、芳醇な森の匂いがあった。数多の生物の堆積物である土から発せられる破壊と創造の混合物の匂い。私が壊れて消えたとき、何が生み出されるのか、卿は甘い幻想を心に抱いた。それが空を雄大に飛ぶ物であれば、故郷を捨てた価値がある。
また性懲りもなく、書き始めました。今度はファンタシィです。だけどゆっくりSFになっていくと思います。た、たぶん。もはやいつ終わるかわかりませんが、お付き合いいただければ幸いです。




