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「雨とともに流れる想い」 「声が跳ね返る場所」

作者: 夏透


「流され、流れ届く雨」


これは雨なんだろうか

僕の頬を伝う水滴が

地面に落ちて、微かな音が

歩く足音に紛れた


街の角を曲がって

ありもしない思い出を語って

「あの頃はほんとによかった」

って、いつのことだろう


誰だったかな

僕にかぶせた言葉

心に波紋が広がって

雲から溢れ落ちる感情に

僕は自分の思いを、言葉を

共に流してしまった


ああ、だれかに

せめてこの雨が届けば

僕も少しは 報われるだろうか


ああ、だれが

こんな僕の気持ちを

理解してくれるんだろうか

雨に滲む僕の言葉を

だれが読んでくれるだろうか




「声が跳ね返る場所」



親にとってのいい子

演じていると

失敗するのが

怖くなる


先生にとっての優等生

演じていると

周りからの期待が

怖くなる


みんなにとってのいい人

勝手になっていた

誰にも愚痴とか

吐けなくなる


居場所を失った声だけが

壁に跳ね返って

僕に帰る

そのたび、世界の色が

少しずつ削られていく

苦しいのに僕は

どこか安心してしまう

どうやって生きたら

正解なんだろうか

正しさが音を失っていく

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