インポッシブル ファイブ 5 前
忙しくて、いつもの半分です。しばらくこうなるかもです。
「なにそれ? カオスの使徒って?」
華さんは小首をかしげる。可愛らしいけど、ここで追求は緩めない。
僕らは舞ちゃんに教えてもらって華さんの家にいる。彼女はマンションに一人暮らししてた。そのリビングでソファに座って対峙している。僕は頭の中で組み立てててた事をゆっくりと話し始める。手にはカオスのペンを出す。
「このペンで文字を書くと欲望を増幅するって事だけど、それって書くのが人じゃなくても問題ないはずだ」
「人じゃないものって、猫ちゃんが字を書いたりするって言うの?」
華さん、ほら、今の時点で言ってる事がおかしいよ。ツッコむべきとこは、人じゃないものが字を書くって事より、ペンの字が欲望を増幅するって事だよ。そこをスルーしたって事は、このファンタジー現象を容認したって事だよ。これはかなり怪しい。
「いや、文字を書ける人じゃないもの、神が書いても効果を発揮するって事だよ。カルマさんは姿を消す事ができる。最初僕の目の前に現れた時は、多分僕以外には見えてなかった。そうじゃないと、バニー男なんて注目の的だ。それに目の前で何度か消えたけど、消えたんじゃなくて、見えなくなっただけなんじゃないかなー」
華さんは黙って聞いてる。その顔からはいつもの笑顔が消えている。
「学校のテロリスト、志織を襲った強盗とかに誰かが欲望を増幅する文字を書けたとするなら、それはカルマさんくらいしか居ない。屈強な男に気付かれずに字を書くとすれば、寝てる時に忍び込むくらいしか思いつかない。それに、それに僕を遭遇させるためには、何かしてその思考を誘導しないと難しいと思う。そんな事ができるのは、神くらいしか思いつかない。居るんでしょ。カルマさん」
「おやおや、見かけよりも頭が回るようだね」
華さんの隣にカルマが発生する。しかも言葉がおねぇじゃない。
「カルマ、なんで出てきたの? とぼければ良かったじゃない」
華さんがカルマを非難する。
「大丈夫だよ。華。今の私たちなら勝てる。サラスバティーの力をもらって、さらに優れた存在になろうではないか。力は十分に手に入れた。私の力を受け入れるんだ」
「わかったわ。未来のために、私は負けない」
カルマが光ったと思うと、華さんの手には弓矢が握られていた。それを引き絞り僕に狙いを定めてる。なんか展開早すぎで訳わかんない。知り合い順番に尋ねて、お前がカルマの使徒だろ! ってかまかけてこうと思ったら、一発目からビンゴとは。もっと準備しときゃ良かった。相変わらずツイてないよー。
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