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 インポッシブル フォー 9


 ファーン、ファン、ファンファン。


 んー、サイレンの音。めっちゃ聞こえる。数台、もしかしたら十台超えるパトカーが集結してるのかも?


「やっとパトカー来たみたいだな。遅すぎるよね」


 これで一安心。この倒れたオッサンたちは銃刀法違反で捕まる事だろう。それに、どうやらヤクの売買もしてたようだし、一族郎党監獄にぶち込まれる事だろう。ふちのめしたから報復が怖いとこだけど、さすがに百人で襲いかかってデッキブラシを手にした男の娘一人にやられたって体面が悪すぎるから無かった事にするんじゃないだろうか? 僕だったらそうする。まあ、けど、それは仮定の話だ。なんらかの防護策を練らないと。それは家に帰って猫神のスパサラに相談しよう。


「やべーな。ずらかるぞ」


 妹が苦虫をかみつぶしたような顔してる。凶悪極まりない。こいつまだ16才だよな。ドラマのメインキャストの高校生はほとんど役の設定年齢より上の役者さんがやってるからやたら老けてたりする。特にアダルト系はお前絶対JKちゃうやろって人がやっててがっかりしたりする。まあ18才以下がやってたら犯罪だからしょうがない。けど、妹は一つ下のガチ16だ。こんなクマさんとかのようなクズに毒されたおかげで精神年齢も上がって老けたのかもしれない。昔は可愛いかったのに。今も見てくれだけは可愛いが。


「そうね、捕まったら、私たち退学よね」


 妹の友達も逃げるようだ。まあ、けど、日本の警察は優秀だから逃げてもすぐに捕まるだろう。僕は暴れまくったけど、正当防衛だし、その前に話を信じてもらえないだろう。うん、無罪放免確定だよね。


「じゃ、気をつけて逃げてね。リアル逃亡中楽しんでね。頑張ってねぇ♡」


 可愛い声で応援してあげる。ジャンヌに応援されて元気百倍だろう。


「んぁ? 何言ってんだ、テメー」


 妹が僕の顎握ってメッチャガンたれられてるんですけど。


「く、臭い……」


 つい、感じた事が口をつく。僕は素直なのだ。このせいで痛い目にあった事も……


「く、臭いーっ? テメーのせいだろがよ。抱き着くぞ!」


 妹は発育がいい。それってご褒美なんじゃ? けど、おしっこはやだ。


 キィーン。


 あ、ハウリング音?


「ここはすでに包囲されてる。武器を降ろして出てきなさい!」


 おお、いい声だ。警察官って発声練習もしてるのだろうか?


「おい、桃、警察が呼んでるぞ。行かなくていいのか?」


「だから逃げるっつってんだろ」


「じゃあ、バイバイ♡」


「バイバイ♡ っじゃねーよ。テメーも一緒に逃げんだよ。オメー、さっきなんか変な魔法みたいなの使ってただろ。それ使ってみんなで逃げるんだよ」


「何言ってるの? 僕はキミたちと違って何も悪い事してないから逃げる必要ないし」


「オメー、いいのかよ。うちらは学校クビになるだけだけど、オメーも学校に居場所無くなるぞ。あたしがテメーのキメー女装姿拡散しまくるからなー」


「え、これはたまたま成り行きで」


 決して僕には女装趣味がある訳じゃない。運悪く女物の衣装しかなかったからこうなってるだけだ。


「たまたまでタマタマが無くなるかよ。修行と練習しまくったんだろ。この変態がっ!」

 

「桃ちゃん、女の子が下品な事言わないの。めっ。叔母さんに言いつけるわよ♡」


「うっ母さんは関係ないだろ。それに言いつけたらオメーも怒られるだろ」


 確かにそうだ。暴れまくった事が叔母さんにバレるのは怖い。


 少し考えてみる。このまま警察に保護されたら、根掘り葉掘り色々聞かれるだろう。ジャンヌの姿で。これだけ大事になってるからマスコミに画像流されるかもしれない。ジャンヌの姿で。それに、なんか警察の取り調べってめっちゃ時間かかるって聞いた事がある。それはまずい。連絡先を交換したアイドルの方の栞ちゃんから連絡があるかもしれない。それにジャンヌのコスチュームも返さないとだし。


 逃げよう。


 決してアイドルと仲良くなれるかもというやましい理由じゃなくて、ジャンヌ姿を拡散されるのが嫌だからだ。今の僕は美しすぎる。バズってストーカーとかついたらやだもんな。200ポイントもあるから簡単に逃げられるだろう。


「うわ、やばっ。外、盾もった警察がいっぱい居るわ」


 友達がこっそりと外見て帰ってきた。盾もった警察って機動隊ってやつか? なんかドラマとかで立て込もった犯人に突撃する人たちだよな。さすがに警察とは戦えないしね。

 よし、さっさと逃げる事にしよう。


 くいっ。


 桃にマントの端を掴まれる。


「テメーだけ逃げるつもりじゃないだろな? 今さっきオメーが背中向けて変な声上げながら股間いじってた動画がこっちにはあるんだ。ちゃんと顔も写した。ギリギリ垢バンはされねーと思うけど、バズるだろなー。そして、オメーは変態ホイホイになるんだろなー」


 桃の携帯には『うっ』とか『ひっ』とか背中向けて言ってる僕の姿が……

 いつの間に撮りやがった。


「私が捕まっても、それ拡散してね」


 桃の友達も僕のマントを掴む。という事は……


【インポッシブル・フォー! 十重二十重と取り囲む警官隊から、二人の少女を守りながら警察に危害をかける事なく逃げ切れ!!】


 一人なら楽勝逃げきると思ってたけど、足手まとい二人もいるのか……


 僕の平和な未来のためにやるしかない!!


 読んでいただきありがとうございます。


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