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第十一話
勝山城を奪取した大谷吉治たち。金森長近の松倉城へ行軍を開始する。
それなりに抵抗されると思っていたが、金森長近が急死。金森可重は流血を避け、大谷軍の傘下へ入った。
その頃、大谷吉継は金沢城を攻略中していた。
町全体を堀と土塁で囲むため、外郭線が極めて広い。
つまり敵は、城にたどり着く前に延々と防衛線を突破しなければならない
前田利長が拡張した時点で、外周約10km以上はあるのではないか‥。もはや地方都市レベルであった。
攻め手の動線を完全に殺す設計になっており敵を誘い込んで袋叩きに出来る。
正攻法で壊滅的に膠着する戦況‥。
「夜襲‥。これしかない」
深夜、城下のあちこちで炎が上がる。表面的には陽動の火だがそれに合わせて、平塚為広たちが突撃のタイミングを待つ。短く、暗く、準備された一閃。城内の守備は、突然うるささに挟まれる。守備の指揮系統が混乱した、吉継が全軍に号砲をかけた。
外周の防御を分散させられ、内側からの切り崩しに直面すると、守備の士気は急速に崩れた。門は数時間で開かれ、城内の堀と土塁を越えた大谷の兵が流れ込む。
「ギャース!」
横山長知、討死‥。
城は落ちた。だが戦は終わらない。
「やっぱ横山じゃダメだったか‥。赤丸で奴らを迎え撃つ!」
前田利長、金沢城を捨て石にする無能‥。




