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第42話 ことりの性癖。

いつもありがとうございます。

イラストをつけました。ことりです。


  挿絵(By みてみん)



 すると、途端に先生の目の焦点が定まらなくなった。


 「は、はぃ。いじめて欲しいです」


 あー、結構、マジものっぽいな。

 もう少しせめてみよう。


 「俺が望めば、どんなことでもするの?」


 「は、はい……。します……」


 「じゃあ、いま、この場でパンツを脱いで股を開けって言ったら?」


 先生は下を向き、言った。

 口元が綻んでいるように見えたのは、気のせいだろうか。


 「……いいよ。でもね。きっと、いっぱい濡れちゃってる……。恥ずかしく開いて、いっぱい見て欲しい」


 なんだか、飼い主を前にした子犬みたいに見えてきた。ほんとに何でも受け入れてくれちゃいそうだ。


 先生は、だらしなく口を開いている。

 今にも、よだれを垂らしそうな勢いだ。


 ちょっと怖い……。


 ……本格志向すぎて、ボク、ひいちゃいそうです。


 男で身持ちを崩すんじゃないか? 

 この人。


 なんだか心配になってきたぞ。


 「あのね。先生」


 「なぁに?」


 あー、目をうるうるさせてる。さらに恥ずかしいこと頼まれたい、っていう顔をしてるよ。


 「男のいうことを何でも聞いちゃダメですよ。俺、なんだかことりが心配になっちゃったよ」


 今は、リベンジポルノとかあるし。

 女教師なんて、世間の格好のターゲットだ。


 「心配してくれるの?」


 「あまりまえだろ」


 「あのね。先生、きみと目が合うと胸がドキドキするよ」


 ここの発言だけ切り取れば、純情っぽいんだけどな。


 この手の子は、適度に上から目線の方が喜ぶんだけれど、それにしても惚れやすすぎだ。


 花鈴といい七瀬といい。

 この世界のヒロインたち、チョロ枠すぎだろ。


 もしかして、紫乃。

 そう言う世界をチョイスして、俺を送り込んだのか?


 まあ、先生の場合は、普段、気張りすぎてる反動なのかな。高校の先生って精神的にキツそうだし。


 「先生、肩凝ってませんか?」


 俺は先生の肩をマッサージしてあげた。

 先生は幸せそうな顔をしている。


 よかった。

 正気に戻ってくれたようだ。

 

 この子と付き合うのもアリかもな。

 そして、結婚して。子供をたくさん作って。


 すごくイメージできる。


 でも、正直言うと、歳の差が気になる。

 12歳差。今は良い。ことり先生はすごく可愛い。

 

 10年後も魅力的だろう。

 20年後もきっと綺麗だ。


 でも、30年後、40年後は?

 本気でずっと先を考えた時に、まだ自信が持てない。

 

 姉さん女房の歳の差婚って、最初は良いのだけれど。後々に男が若い子に目移りして離婚とか、よく聞く話だ。寂しいことだけど、それが現実なのだと思う。


 だから、その不安が吹き飛ぶくらいに大好きじゃないと、先生に手を出してはダメだ……よな。



 「光希♡」


 気づけば、先生は目の前で座ったまま、パンツを脱ごうとしていた。

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