表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無理なく始める節約生活!  作者: 琥珀 大和
なんでもござれのファイナンシャル・プランナー
14/24

車購入の基本はリセールバリュー④

「うちなんかだと、出産を控えているから残価設定型ローンはおすすめではないってことだよね?」


「残価設定型ローンに限らないけどな。出産前だというだけでなく、ふたりとも親になるのは初めてだから先が不透明ってことだよ。経験者に話を聞いたり、雑誌やWebなんかの媒体で話は聞けても、子育てはすべての家庭でまったく同じじゃない。例えば、保育園に入れるかどうか、それが公立か私立のどちらなのかなんて、今から確定はしていないだろ?他にも病気だとか会社の先行きなど、どうなるかわからない世の中だ。リースにしろローンしろ、5年や6年といった長期のローンはあまりおすすめしないな。」


「5年や6年かぁ。確かにその年月だと、子どもも幼稚園や小学校のことを考えなきゃダメな時期になるよね。」


「他にも家を買う可能性もあるし、周りが連続で結婚して毎月御祝儀に何万円も払わなきゃいけないこともある。個人的に、車のローンを組むなら一回目の車検が来る36回までにおさまる買い方がいいと思ってる。残債がなければいつでも売れるし、リセールバリューが一番高いのもその時期までだからな。」


なるほど、今まで考えたことなかったけど、確かに隆人兄ちゃんの言う通りだな。


「まあ、車も財産のひとつだからな。持ち方ひとつでコストも全然異なる。この車じゃなきゃストレスで死んじゃうなんて奴以外は、家族のことを考えて買うべきだろう。」


「自分よがりで車にお金を注ぎ込む人は、家族のことをあまり考えていないってこと?」


「そこまでは言わない。夫婦揃って車が趣味なら、それが円満のコツなんだから常識の範囲でなら我慢する必要もない。それに、車に情熱とお金を注ぐ分、仕事でがんばってそれ以上の稼ぎを出していれば問題ないわけだ。要は本当に必要かどうかを見極めなきゃダメってことだな。」


そういえば、独身時代からずっと走り屋だった知り合いが、子ども生まれてからミニバンに乗り換えていたなぁ。「嫁さんに説得されたから」って苦笑いしていたけど、あれは車への情熱よりも家族への思いが勝ったのかもしれない。もしくは奥さんが怖かったのか。


「今の話を聞いていると、うちも軽自動車とかに乗り換えるべきかな。」


「そうだな。どういった使い方をするかから、まずは考えたらどうだ?」


「車の使い方?」


「そうだ。まずは高速や有料道路なんかをよく利用するのか?」


「ほとんどしないね。旅行とかは新幹線や飛行機の方がゆっくりできるし、実家も近いから。」


「今の車で定員フル乗車することは?」


「ないなぁ。ごくたまに親とか乗せることはあるけど、それも年に数回あるかないかくらい。父さんが友だちとゴルフ行くためにミニバンに乗ってるから、人数が多い時はそれを借りたら良いしね。」


「だったら軽自動車でも問題ないかもな。高速や有料道路をよく走る場合なら、安全性の面で軽自動車は少し不安だが、街乗りなら大きな事故は一般的に少ない。乗車定員も軽自動車は4名だけど、そちらも問題ないだろう。」


「軽自動車に買い換えた場合、どれくらい維持費が違うの?」


「そうだな。一度シミュレーションしてみようか。」







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ