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道標  作者: 鈴木澪人
再び現在編

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38/40

5人での再出発 後編

株式会社エヌマヤ 社長 長尾マヤ

         社員 今宮アサヒ 菊川タカセ 清水ユウヒ(期待の新人)

株式会社アトラス 社長 桜井サナ

         社員 海瀬シュンヤ 九条ツクモ 池田ゴウキ

「新しく人を入れました」マヤは苦笑いをしながらタカセに言った。


「今月から入社した清水ユウヒです!菊川さんに付いてきました」

嬉しそうに話す清水だが、タカセは


「えっ、大丈夫なの?色々生活とか大変になるよ?」

と心配しはじめた。


マヤはがんばってくれているが、ダクト社とは比べられない。

まだ、若いしダクト社でそこそこ上ってきているのにもったいないとタカセは思った。


「いいんです。伏見さんも、菊川さんもいないし。」

清水はスッキリした顔でタカセを見る。


「そうか…。」タカセは何も言えなくなった。


二人の会話が終わったタイミングでマヤが話す

「ということで、清水くんは菊川さんの下で働いてもらうと思うから二人でがんばってね!」

と伝えた。


「菊川さん、大丈夫ですよ。俺が基本的な事は()()しますんで!」

と今宮が嬉しそうに言った。


清水はムッとしながら

「今宮さんに、教わることはないと思いますがとりあえずよろしくお願いしますね」

と眼鏡のフレームをあげながら言った。


その対応にムキーと怒りを表し、マヤの方を向いて

「マヤさん、これは可及的速やかに清水の教育的指導をする必要が出てきたのでこれで失礼します!」

と言って清水の襟元を持ってどこかに行ってしまった。


 それを見て不安になっているタカセにマヤは

「きっと彼は清水くんと飲みに行ってますよ」と笑いながらいった。


「きっと、このメンバーで飲んでいるので彼らなりに気を使ったのだと思います」

と言って二杯目のビールを飲んだ。


そんな二人のやり取りをみながらゴウキはタカセに質問した

「ダクト社に入った時から気になっていたんですが結局『道標』って何ですか?

僕も決めろって言われたからサイトで見れる範囲の人の道標にそっと色を付けて出してましたが」


その言葉に、タカセとマヤは目を見合わせて驚いた。

二人とも道標の意義を理解しているし、タカセにおいては真理というか目的まで知っている。

もちろん、話すことはできない。


タカセやマヤや今宮もちろん清水達は新人研修からずっと道標の意義や示し方をずっと学ばされてきた。それを自分で導き出すことに意味があり、ダクト社に存在することができるとまで言われ続けられた。

もしかすると洗脳に近い教育を施されていたのかもしれない。


 道標について色々思い出し考えそれを言葉にしようと思い悩むタカセ

するとマヤが


「僕にとって道標とは希望だったのかもしれません」

人に言えないグレーゾーンの仕事を請け負い、入国禁止になりそれでも尚突き進む。その先には、きっと誰もが幸せになる何かが手に入れることができるということを信じる、信じ込む為の目印。


マヤの前向きな発言にタカセは驚いた。一番目をそむけたくなる案件をやらされているのにそんな風にとらえていたのかと…。


 次にタカセが答えた

「私にとって道標とは砂上(さじょう)楼閣(ろうかく)に佇んでいるものですね。危うい上に乗っているからこそ魅力的に見えているのかもしれないです」

現ダクト社の道標の作成者の発言にしては少々危険な発言かなと思いながらタカセは二杯目のウイスキーをクイッといった。


 ツクモは思わず

「なんだか、酷くいびつに見えますね」と言いながらフフフと笑った。


ゴウキは思いついたように

「じゃあ、僕たちの道標も作ってみましょうよ!」とウキウキしながら言った。


シュンヤとツクモは興味深げに頷いた。


タカセとマヤはすっごく嫌そうにゴウキを見た。


「嫌ですね。」

「嫌だ。」


シュンヤは

「えー!別に勝手に立てるだけでしょ?いいじゃないですか!!」


渋る二人は黙ってアルコールを流し込む。


ツクモも

「じゃあ、僕たちが考えるのでいいかどうか判断してくださいよ!」と言うとゴウキも

「それ!それで行きましょう!」と話にのった。


タカセは「話を聞くだけだったらいいですよ」と言った。


マヤは何かを思いつきニヤリと笑うと

「アトラス社の社長の許可が出たら考えますよ…。」と言った。


三人は、喜んでその条件を飲んだ。

そしてシュンヤは

「では、これから作成される予定の道標にかんぱーい!」


ツクモとゴウキは

「「かんぱーい!」」といい


タカセとマヤは小さい声で

「共に」と言った。


【後日】

 久しぶりにアトラス社に出社した桜井をシュンヤ、ツクモ、ゴウキが会議室に呼び出した。

 

 桜井はおもしろそうに

 「三人そろってどうしたの?まさか辞めてエヌマヤに行くって言うの?」

 と聞いてきた。

 シュンヤは

 「違うんですよ。社長に許可が欲しくて!」

 桜井

 「許可?まだ、あなた達は入って期間も短いから承諾しかねるわ」

 速攻拒否をした

 「違うんですよ。実は…。」

 シュンヤ達は、先日タカセやマヤとの飲み会で話をした道標を作成したいとの事を話した。

 桜井は口元を引きつらせながら

 「で、あなた達は嫌がる二人に無理を言ったのね…。」


 それから、三人は桜井になっがいお説教をされるのでした。 チャンチャン。

 

これにて、一度「道標」を終了します。まだ、あの夫妻のその後とかが書けていないのでそのうち閑話で出していきたいと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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