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道標  作者: 鈴木澪人
再び現在編

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37/40

5人での再出発 前編

株式会社エヌマヤ 社長 長尾マヤ

         社員 菊川タカセ

株式会社アトラス 社員 海瀬シュンヤ 九条ツクモ 池田ゴウキ

 1年後…。


店員が忙しそうに店内を駆け回っている。


「お待たせしました!」威勢の良い声でビールのジョッキを5本持ってくる。


5人はそれぞれジョッキを手にする。


「えー皆さん、ジョッキは届いてますか?それでは、これからエヌマヤと」


「アトラスの」


「初めての合同プロジェクト決起集会を行います!」


「かんぱーい!」


マヤとシュンヤが交代でそれぞれ話を進めていく。


「「「「「かんぱーい!!」」」」」


マヤの隣にはタカセ、シュンヤの両隣にはツクモとゴウキがそれぞれ座っていた。


「それにしても、長尾さんよくこんな案件見つけて取ってきましたね」

タカセはネクタイを緩めながら感心した。


「まぁ~この業界は縦にも横にも繋がりが大切なんですよ」とマヤはビールを飲みながら話す。


「長尾さんにそれを言われると僕たちも何も言えなくなる…。」シュンヤは震えながら言った。


「そうですよ!僕たちのフィクサーですよね」ツクモもだし巻き卵を食べながら言った。


「でも、菊川社…。菊川さんが居酒屋にいるってイメージできないです」

ゴウキはサラダを取り分けながら言った。


タカセは笑いながら

「私だって、居酒屋ぐらい行ったことがありますよ。」

そんなに、セレブじゃないです。と言った後、焼き鳥を箸で取り分けてから一つずつ食べる。


女子?

他の四人はその行動を見ながら思ったが、言うのはやめた。


「桜井社長は、何も言わなかったの?」タカセは久しぶりにその名前を聞いてみた。


シュンヤは直ぐに答える

「名前は社長ですが、今は別の方が運営している感じですね。僕たちも正式に社員になって一緒のチームで働いています。こちらの窓口は僕が担当なんですよ」


「多分、伏見さん?という方と二人で慈善事業をしているみたいですよ?」


マヤはその話を聞きながら、そういえば二人の道標はそんな感じだったかなと古い記憶を引っ張り出した。

「そうなんだ、伏見さんも何かを見つけたのかな…。」最後に会ったときは、疲れていたように見えたから少し安心した。


 そして、タカセ自身の事を考える。結局降格処分を受けてからマヤに相談し彼の会社に入れてもらうことにした。もちろん、ダン氏には引き留められた。降格処分といえども再びアジアでトップに戻ればいいだけだと言われた。しかし、自分も含め犠牲にしていい人生なんてないと思った。

おかげで、タカセはダクト社最短の社長更迭という記録を作ってしまった。だが、道標が残るならそれでいいかなとぼんやり思った。あんなに、必死になって考えていたのに…。

 ダン氏以外にも引き留めてくれた人がいたな…。とタカセはビールを飲みながら思い出していた。


「そうそう、菊川さん、相談があるのですが」

マヤがタカセに声をかける。


「どうしました?」とタカセが返す。


「人をもう一人…。」マヤが言葉を続けると


「菊川副社長!!」

と居酒屋の入り口から聞いたことのある声が聞こえる


「声が大きいよ!他の人がこっち見てるから!」興奮した人をもう一人の人がたしなめる。


「清水さん…。」


「イマ、君もうるさいから、同レベルで見られてるよ!」とマヤが笑う。


今宮の隣には清水がいた。



株式会社エヌマヤ 社員 今宮アサヒ

       新入社員?清水ユウヒ


最後までお読みいただきありがとうございました。

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