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道標  作者: 鈴木澪人
再び現在編

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23/40

社長就任後

(現)ダクト日本支社 社 長 菊川タカセ

             副社長 伏見レイコ

           菊川タカセの部下は清水


   株式会社エヌマヤ 社 長 長尾マヤ

   元ダクト日本支社 社 長 宇治宮タスク

 就任披露パーティーも無事に終わり、菊川新社長の体制で新たな道標へ向かって事業が日本支社全体で推し進められる…。予定だ。


タカセは新しい部屋、元宇治宮の部屋で溜息をつく。高層ビルの景色はとても綺麗だがとても眺める気分ではない。先ほどまで伏見と打ち合わせをしていたが、幸先があまりよくない。宇治宮の手腕が良すぎたせいだ。宇治宮のプロジェクトは一応完遂はできているが、前チームの抜けた穴がなかなか埋まらない。タカセは社内から見てもクーデターの一員だと見られているため、お互いに信頼しきれていない状況だった。腹の探り合いのなか道標の内容をどこまで提示していいのか悩んでいるのだ。


 かと言って、伏見に人員を頼るのも話が違うような気がする。伏見は思ったよりも好意的に対応してくれるのだが全て頼ってしまってはそれこそ、誰がトップか分からなくなる。


 本社からのノルマは普通にプロジェクトをたてるだけでは賄えそうにない。

思わずタカセは


「宇治宮さん、一体どうやって今までノルマをこなしていたんだ…。」と疑問に思うしかなかった。


 一度、宇治宮が解雇された後、タカセから連絡を取ってみたが

「今、バカンス中なんだ。ごめんね。資料も全てそちらに置いてきてしまって僕がタカセにアドバイスすることはもうないかもしれない。」


とすげなく断られてしまった。

しかし、しばらくすると


『マヤに連絡してごらん。何か手伝ってもらえるかも』とショートメッセージで送ってきた。


タカセは、マヤに連絡を入れようか悩んでいた。


「いや、まだ大丈夫だ」と自分に言い聞かせる。


次の会議の打ち合わせの資料をタブレットで確認していると、ノックする音が聞こえる。


「どうぞ」タカセは入室を許可した。


「失礼します。」清水がタカセの部屋をキョロキョロしながら入室した。


タカセはその様子がおもしろくてつい


「清水さんは、この部屋に入った事は無かったかな?」と質問してみた。


清水は大人げない行動をしていたことに気づき少し恥ずかしそうにしながら


「はい。このフロアー自体あまりご縁がなかったと思います。菊川社長の前の席ぐらいですかね」

と答えた。


「この部屋は、宇治宮さんの時とほとんど何も入れ替えてないよ。いつもこんか感じかな」


タカセも部屋をぐるりと見回した。まだ、自分の部屋になった実感がない。むしろ宇治宮がノックもなしに部屋に入ってきそうな雰囲気すらしそうなのだ。


清水は、気を取り直して

「すみません。今日の予定ですが…。」とタカセに説明すると部屋を退出した。

清水が退室したあと、タカセは再びタブレットを確認する。過去の宇治宮の実績を確認しながらノルマをクリアする手がかりを探してみる。時々、社長決済の案件が紛れていた。タカセは詳細を確認すると全て担当がマヤになっていた。


 タカセは、もしかして…。と思い出す。


 宇治宮さんがチーム内で引退宣言をした後マヤと突然緊密なやりとりをしていたことを。

それらはもしかするとこの案件だったということか?それにしては、マヤ一人で処理するには膨大すぎる。でも、マヤは自分の下に何人か部下がいたか…。確か、今宮さんだったかな?


「とりあえず、本人に話を聞くしかないか…。」と独り言をいうと清水に社内用スマホで連絡をする。


「清水さん、すみませんがエヌマヤの長尾さんに会いたいので予定を開けてもらえるように連絡してもらえますか?」と伝えた。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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