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道標  作者: 鈴木澪人
過去編

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19/40

桜井サナ

(現)ダクト日本支社 社長 伏見レイコ

   株式会社アトラス 社長 桜井サナ

 

 就活中?  

   海瀬シュンヤ 九条ツクモ 池田ゴウキ

桜井はイライラしていた。ある顧客との打ち合わせでこっそり教えてもらった内容についてだ。


「桜井さん、あの会社トップが変わるみたいですよ。次はどうやら伏見副社長らしいですよ。」


ゴシップを持ってきたその顧客は、桜井にささやいた。


「まぁ、うちには何も恩恵はないですけどね。あの会社のほら、道標でしたっけ新しくなるみたいですよ」


本来ならここまでの情報が外部に漏れることはない、宇治宮の時代だったら絶対ありえないだろう。

そして、伏見の名前を久しぶりに聞いた。アイツが道標なんて作れるはずがない。桜井は顧客のゴシップを聞きながら別の事を考えていた。


 事務所に戻った桜井は自分の席に着くと、さっそく部下から先ほどの話を聞いてきた。


「桜井社長、ダクトのトップが変わるみたいですよ。」


桜井は、またこの話かぁ~と思いながら聞く。


「で、教えてもらったのですが、その時何人か主要メンバーを解雇したみたいです。優秀だったのにもったいないってダクトではささやかれているみたいですよ。」


部下は聞いた内容をそのまま話しているようだ。

桜井は思わず


「あそこは、意外と派閥がうるさいからね。上層部は一枚岩にしないと色々大変なのよ」


自分はそれで見事に裏切られたけどね。と少し過去を思い出す。


「そういえば、社長は昔ダクトでいいとこまで行ったんですよね」


部下は余計な事を言い出した。桜井はまずいと思い、顧客と先ほど打ち合わせした内容について下調べするように言った。


「うへぇ~。これ面倒なやつ!」と部下は泣きながら資料を探し出した。


「おしゃべりできる余裕があるんでしょ。その分頑張ってもらわなくちゃ」

キビシイ上司だった。


桜井はさきほど部下が言った放出されたメンバーに接触してみてもいいかもと思いつつ自分も別の案件の資料を探し出した。



※※※



 シュンヤ、ツクモ、ゴウキの3人は喫茶店で席につきまだ注文もしていないのに疲れている。


「ツクちゃんとゴウちゃんも呼ばれてるの?」

シュンヤはメニューを見ながら2人に聞いた。


「僕は、シュン君のおまけじゃない?」

ツクモはカフェ・オレを頼もうと思った。


「自己評価低いなー。3人で1人前ってことでしょ?」

ゴウキが店員を呼んだ。


「いや、それ各々の市場価値が下がってる表現だから!」ゴウキの言葉をシュンヤが丁寧に訂正した。


3人はやはり一斉にため息をついた。


「やっぱり信じられないよね」

ツクモはショートケーキも頼もうとしたけど、これから人に会うんだから辞めときなとシュンヤに言われて渋々諦めた。


「外資系あるあるとは知ってたけど、突然解雇ってね。あるんだね。」

ゴウキもツクモの言葉に乗っかった。


「まぁ〜その分報酬良かったからね。」シュンヤは時計を確認しながら話す。


「菊川さんと長尾さん元気かな…。」

シュンヤは少し昔の事を思い出しそうになった時


「初めまして、もしかして海瀬シュンヤさん、九条ツクモさん、池田ゴウキさんですか?

 私は、メールで連絡させていただきました。株式会社アトラスの桜井サナと申します。」

快活そうな女性が三人に声をかけてきた。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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