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異世界転生したら俺以外の俺が俺TUEEEEEしてた件  作者: ヘルシー司
第一章 ハイレンドラ王国編
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第二十話 ジニアス 前編



「ねぇ、明人はさ、どこの大学に行くの?」


「俺?俺は、、、実はまだ決まってないんだよねー」


「もう高校2年生だよ?決めなくて大丈夫?」


「そう言うお前はどうなんだよ。」


「私もまだ、なんかいいとこなくてさー。」


「ふーん、ま、なんとかなるだろ。」


「またそんなこと言ってあとで後悔しても知らないよ?」


「はいはい、俺は早く帰ってアニメ見ないとだから先行くわ。」


「えーまたあのアニメ?飽きないねー。」


「お前だって昔は一緒に見てたじゃん。」


「それは小さい頃の話でしょ。」


「チェッ、自分だけ大人になっちゃってさー。」


「そりゃいつまでも子供じゃいられないし。」


「明人は今でもまだ、あの女の子のことが好きなの?ほら、あの銀髪の。」


「当たり前だろ?俺の人生の中で結衣ちゃん以外を好きになることは断じて無い!俺に現実の初恋は無いのだ!」


「はぁ、アニメの中の女の子にいつまで夢見てるんだか。」


「なんだ?結衣ちゃんの悪口なら許さないぞ?」


「結衣ちゃんの悪口じゃないって。」


「ま、それならいいんだけど。じゃバイバイ、また明日!」















外のモンスターの呻き声で目を覚ます。


横でバリアにぶつかって痛がっているモンスターがこっちを見ているのが分かる。


俺を襲おうとして失敗したのだろう。


そりゃこんなところで無防備に寝てたら襲いたくなる気持ちも分かるが、それが絶対的強者による余裕の表れだとは気づかないらしい。


にしても、はぁ、またこの夢か。


もう何日続いているだろう。


どこからどうみても自分と同じ人物が自分とは違う名前で呼ばれ自分の記憶には無い生活を送っている。


そんな夢を毎日毎日見続けて、もう頭がおかしくなりそうだった。


苛立ちの解消に横のモンスターを魔法で燃やす。


この夢がなんなのか知るために始めた自分探しの旅も今日で一ヶ月。


大西国、クロムライト皇国と進んできたがまだ何の収穫も得られていない。


いつになったらこの問題は解決するんだ。いつまで俺の頭を悩ませ続けるつもりだ。


ため息が自然と漏れる。


そろそろ焼けただろうか。空腹を満たそうと横を見るが燃やしすぎたらしい、黒焦げになっていて最早限界を留めていなかった。


強すぎるのも困りものだ。まだ加減の調節がうまく出来ない。


先のニ国でもそのせいでずいぶん目立ってしまった。


素早く周りを見たが、身の危険を本能で感じたのか手頃な食料になりそうな生き物はすでにここから去った後だった。


仕方がない、目の前に浮かぶあの国を訪問するしかないようだ。


目の前のアジャパビト帝国については良い噂を聞いたことがなく、入るのが躊躇われ、実は目の前に着いてから3日ほどここで様子を伺っていたのだ。


魔法の国だとは聞いているが、たいして興味をそそられない、俺より強い魔法使いなど存在するはずが無いのだから。


だがそうも言ってられない、実際に望んでもいないのに日に日に睡眠時間は長くなっていっており、夢に拘束される時間は起きている内の現実の自分の時間ともうほぼ同じところまできていた。


五大国家の中で唯一悪魔の作った身分制度の国かと少し憂鬱な気分になる。


でもここで止まる訳には行かない、俺は進むしかない。


それに俺なら大丈夫だ、なんたって俺は天才なんだから。


魔法で風を起こし空を飛んだ。


俺レベルだとこの程度ではわざわざ技の名前を起こし詠唱する必要もない。


しかもMPだって消費しない。これからもすることはない。


つまり使い放題というわけだ、誰か俺のステータスからMPだけを消してHPにでも振ってくれないかなぁ。


そんなことを考えている間に着いたようだ。


正規の道からではないので監視に引っかかることはない。


誰もこんな高いところを飛んでくるなんて思わないんだろう。


つい笑ってしまう、わざわざ国を空に浮かし入国管理をしているくせにこんな簡単に侵入されてしまうのだから。


まあ俺のような存在を想定することなんて無理か。


魔法で瞬間移動をし、国の中心部へ移動する。


着いた場所は大きな街だった。目の前に悪趣味で巨大な城が見える。


なんだあの城、窓がどこにもないじゃないか。


おかしいと思い周りを見回す、人が住んでそうな家はたくさん見つかるのだが肝心の人の姿が全く見つからない。


辺りを異様な雰囲気が包んでいる。


唐突に気分が悪くなって来た。なんだこの街に溢れているこの匂いは?


クロムライト皇国に行ったときの華やかな場所と場所のあいだにひっそり隠れていたあの裏路地の匂いがする。


あの国で少しだけ感じた裏社会や圧倒的闇の雰囲気、そして匂いがここでは国中に蔓延しているらしい。


早急にバリアを展開し匂いを弾く。


話には聞いていたがまさかここまで酷いとは。


よく耳を澄ますと奥の方から声が聞こえた。


酒場のようだ、行って話を聞いてみよう。


酒場の前に立つと中から下卑た笑い声が聞こえてきた。


昼から泥酔しているのだろう。入るのが憚られるが入るしかない。


俺「すみませーん、ちょっとお話を


まで言ったところで酒場の全員がこちらを向く。


中には屈強な男共が7人いる、全員周りに女を侍らせているようだ。


楽しい場を邪魔されたことに腹を立てているのか1人が顔を歪めながら近づいてきた。


男「あ〜?なんだお前、その感じ悪魔じゃねえなぁ。」


「人間の男はこの時間は地下で働いてる筈だろうが!」


いきなり怒鳴られる。そうなのか?初耳だ。


是非そのことについて教えて頂きたいものだ。


「そうなんですね。是非そのことについてお話を伺いたいんですが?」


「てめぇ、どうやって地下から抜け出して来やがった!まさか別の国の人間じゃないだろうなぁ。」


「まさかそんな筈、、ある訳ないじゃないですか。」


男2「そうだぞ、ほかの国の人間がこの国にこれる訳ないだろ。」


「ならやっぱ脱走者じゃねえか。管理者に突き出してやる。」


男が俺の頭を掴もうとする。


が俺の防御魔法によって弾かれてしまった。


さて、詳しい話は聞けなかったがこの国の現状は把握できたと思う。


人間に働かせ、悪魔は贅沢三昧、完全な種族差別による階級社会か。


よしせっかく来たんだ、俺の力で悪魔を殺して、革命でも起こしヒーローにでもなってみるか。


俺のバリアを貫通しようとずいぶん頑張っている男に向かって魔法を放つ。


小爆発が起き、男は酒場の端へと吹っ飛んでいった。


それを見た周りの6人の男が立ち上がる。


近くにあった杖を構えて俺に向ける。


その筋肉は使わないのかよ。


男2「舐めやがって、ちょっと魔法が使えるからって粋がるなよガキが。」


1人1人の詠唱が終わり水魔法、雷魔法と様々な魔法が飛んでくるが俺のバリアによって全て塞ぐ。


お返しに1人ずつ魔法を撃ち返すと全ての魔法が着弾し、全員床に倒れ込んでしまった。


ふう、こんなものか。


それにしても、俺以外の魔法使いは杖を使うものなのか。


俺なら魔法はMPも要らず、詠唱もいらず、杖さえも要らないのか。


天才と違って凡才は大変だな。


男「お前何者だ、なんでそんなんで魔法が使える!」


俺「仕方ない、冥土の土産に教えてあげよう。」


ステータス画面を開きスキルを見せる。


男「全属性魔法超適正だと?なんだそのスキルは、ありえない、sssランクのスキルなんて見たことがない。」


俺「そろそろいいかな?」


手に力を込める。


男「あんた天才だよ。でもな凡才だってあんたみたいな存在に追いつくため必死に努力してるんだよ。」


は?いきなり何を言い出しているんだ?


「悪魔はみんな最初は低級悪魔として生まれる。それからは努力の日々だ。そうやって頑張ってきた者だけが今こうやって上級悪魔として昼から良い酒を飲めるようになる。」


「いいか?1%だ。たった1%の低級悪魔だけが上級悪魔になれる。人の身体を手に入れられるんだ。」


だから、なんだ?


「俺が今までどんな地獄にいたか知ってるか?一定期間上級に成れなかった低級は兵器や食料行きだ。俺はもう何度共に夢を語った仲間を食べて生きてきたか分からない。」


「俺はつい先日上級悪魔に成ったんだよ。晴れて仲間入りだ。」


「だから命乞いか?みっともないな。」


「違えよ、ただお前みたいな生まれながらにして天才な野郎のことが気に食わねぇだけだ。」


男が杖を握った。続くように倒れ込んでいた他の6人ももう一度杖を握り締める。


男「正直いって、お前の魔法には重みがないんだよ。お前魔法を撃つときに気持ちを乗せたことなんてないだろ?」


すでに魔法力を手の中で溜め始めてからかなりの時間が経過している、魔法の玉はとてつもない大きさに変化していた。


俺「なら受けてみろよ、感想は話せないだろうけどなっ。」


手から魔法を放つがそれは男のところまで飛ばず、この場で発動してしまう。


力が巨大過ぎたらしい、凄まじい轟音と共に酒場が崩れた。


俺は無事だったがバリアが粉々に砕けてしまった。


魔法跡の煙が薄れていくと同時に目の前に見えたのは一斉にこちらに杖を向ける男たちの姿だった。


7つの属性、7つの色が重なった虹色の魔法が直撃する。


大きく吹っ飛んで後ろの家の壁に叩きつけられる。


身体が全く動かない、自分が魔法をくらうのは初めてだった。


回復魔法を使おうとするがうまく手に力が入らない。


HPが残り少ないのだろう、レベルは上げていないからギリギリの筈だ。


まさかこんなところで俺が終わるとは。


向こうから男が近づいてくるのが見える。


男「どうだ天才、凡才にやられた気分は。」


恨み節の1つでも吐いてやろうと思うが口が思うように動かない。


どうやら死が高速で近づいて来ているようだ。


男「じゃあな、死ね。」


杖が発光し始め、ついにとどめの魔法が放たれた。


しかし、その魔法は俺には当たらず、横から飛んできた別の魔法によって相殺された。


謎の女「やめなさい!」


その場にいた全員が女の方を向き驚き動きが固まる。


女はその隙に俺に魔法をかける。


「光魔法、光の(shine)加護(protection)


女が魔法を発動すると俺に向かって天から光が差しこみ光のバリアが生成される。


どうやらこの中にいると継続的に回復していくらしい。


死が歩みを止め、帰っていくのが分かる。


女は男達と魔法をぶつけ合っている。


流石に1体7では勝ち目はないだろう。現に今押されている。


すでに限界のようだった。苦しそうな顔を浮かべている。


俺は助けてもらったのだ。その恩に向かいなければならない。


あの人が簡単にやられていい道理なんてない。


俺は精一杯両手に力を込め魔法を放つ。


初めて人のために放つ魔法だった。


魔法の雨が男達に降り注ぐが、少し吹っ飛ぶだけでまたすぐに起き上がってくる。


どうしてかほとんど効いていないらしい。


だがそれでも攻撃の手を止めさせるのには十分だった。


光から出て女の手を取る。


女「ちょっとあなた、まだ傷が


なにか言いかけていたようだが俺はすでに瞬間移動を初めていたのでなにも聞こえなかった。







落ち着ける場所で2人座る。とりあえずは逃れられた。


女「まだ、傷は完全に治ってないでしょ?」


俺「いいんだよ、これくらい自分で治せる。」


回復魔法を使い自分の身体を癒す。


「凄い回復速度ね、これなら私必要無かったんじゃない?」


「いやそんなことないよ、助かったよ。」


「、、ありがとう」


恥ずかしく最後だけ声が小さくなる。


「なに?照れてるの?」


「照れてねぇよ。」


「そう、、。」


少し寂しそうだった。


その後少しの沈黙が続く。




俺「それにしてもお前、何者なんだよ?」

女「そんなことよりあなた、何者なの?」


2人とも同じことを考えていたのかみごとにタイミングが合った。


向かい合ってお互いに笑う。顔がしっかりと見えた。


向こうの方が年が高いのだろうか、そう離れてはなさそうだが端正な顔つきがそう感じさせる。


「私メリアノって言うのよ。この国でシスターをしています。気軽にメリーって呼んで?」


「俺はジニアス。自分探しの旅の途中だ。」


「ふーん、自分探しねぇ、あなたどうして悪魔と戦闘なんかしていたの?」


「普通そんな無謀なことする?」


「さっきはちょっと油断しただけだ。いつもなら余裕なんだけど。」


「余裕ねぇ、そうは見えなかったけど。」


言われてドキッとする、たしかに俺の技はあいつらにほとんど効いていなかった、重みがない、、か。


それにしてもこのひとさっきシスターと言ったか?まさか悪魔の国で天使に祈っているのか?


考えているとお腹が空いて来た、そうだ昼ごはんを食べ損ねたんだった。


腹に手を当てていると


メリー「お腹すいた?じゃあご飯にしましょうか。作ってあげる。」


と言いながら俺の腕を掴んでくる。


「ほら、早くしてよ。私の家はあっちの方角だから。」


指を指される。ああそういうことか。


俺は本日3度目の瞬間移動をする。普通の人間なら1日1回が限界だ。






そこは最低限暮らすための家といった感じで全然想像していた教会とかでは無かった。


俺「教会じゃないんだな。」


メリー「当たり前でしょう、この国で教会なんか建てたら速攻死刑よ。」


2人分のご飯を作りながらメリーは答える。


どうやら仲間はいないようだ。


部屋の奥に小さく天使の像と十字架が置かれているのが見える。日々何を祈っているのだろう。


どうやらご飯ができたようだ、物につまづきそうになりながら持って来ている。


すぐ近づいて手伝ってやり、小さなテーブルに置きイスに座る


部屋が狭いので自然に距離が近く、少し意識してしまう。


俺がどうしたものかと思っているとお構いなしに食べ始めていたので、俺も考えないようにして食べることにする。


メリー「ジニアス、あなた明日にはこの国を出なさい。」


食べながら話をするつもりらしい。


俺「出ていくつもりはないよ。」


「あなたは今頃指名手配されているでしょうから、この国にここ以外安全なところは無いわよ。」


「俺なら大丈夫だ。」


「はぁ、じゃあここに残って何をするつもり?」


「この国を変えるんだ。」


「無謀よ、できっこないわ。」


「メリーはどうなんだよ?この国でシスター名乗ってるってことは、反抗してるってことだ。そうだろ?」


「この国を一番変えたいと思ってるのは君の筈だ。」


「ええ、私なら変えられる。」


「どこからそんな自信がでてくるんだ。俺にも手伝わせてくれ。」


「私はこの国の元王女なの。私が呼び掛ければ民衆は動くはず。」


「なんだって?この国の元王女?」


「ええ、それに私ならあの男、マガイヒにも勝てる。父と母を殺し私たち姉妹を城から追放したあの男にも。」


「マガイヒ?ちょっと待ってくれ、頭を整理したい。」


「その必要はないわ。それにこれは私の国の問題、私がなんとかするしかない。」


「それに正直言ってあなた殺されるかもしれない、私の隣で死んでほしくないの、嫌なのよ。」


「俺はそんなに弱く見えるのか?」


「残念だけど、そうね。」


そう言われてしまっては言い返せない、すでにあんな痴態を見られ助けられてしまっているのだから。


かといって彼女1人で戦わせるわけにはいかない。


もしかしたらすでに1人で戦い続けていたのかも。


それは孤独との戦いでもあっただろう。


俺も1人だった。常に強くあろうとしていた。


弱みを見せるのが怖く親しい相手を作らないようにしていた。


夢に出てくる2人の男女をずっと羨ましく思っていた。


だがもうこの人には弱さを知られてしまっているのだ。


もう恐れるものはない、初めて心を込めて付き合っていける。


そんな人に出会えた。


だから過去にどんなことがあったのか俺には分からないが彼女にとっての俺がそんな心を埋めることのできる相手になりたいと思う。


俺「外にでてくれないか?俺の力を見せたい。」


「君には俺が必要だって証明してやる。」



外にでて魔法の準備をする。


さあ今こそ初心に帰ろう。


彼女のを借り持たなくても良い杖を待ち、使う必要のないMPを消費し、言う理由もない詠唱をする。


そして、最後に心を込める。重みを乗せる。


この想いが彼女へ届くように。


夜空に魔法で作られた花火が上がった。


何発も何発も上がっていく。


国中に音が鳴り響く。


昔はよく家族で花火をしていたらしい。


その刹那の光は彼女の心を灯すのに十分過ぎる光だった。


メリー「綺麗、、、。」



しばらくそうしていると、この騒動に気付いた悪魔が押し寄せてくる。


中には昼間のやつも混ざっていた。


そのまま魔法を彼らに向けて放つ。


一発一発が重みを持ち悪魔たちは一撃で死亡し瞬く間に減っていく。


もちろん上に花火を打ち上げるのも忘れない。


悪魔の死体は華やかな花火の下で溶けていく。


昼地下で労働させられていたこの国の人間はこれを見てどう思うだろう。


ある者はそこに希望を見出し、ある者はそこに開かれた明日を見出したかもしれない。


ただその光が反撃の狼煙になったことは誰が見ても明らかだった。




悪魔は全滅し花火は終わる。


夜は更けてもう寝る時間のようだ。


俺「終わったよ。」


メリー「もう終わったの?」


「もうMPが尽きたみたいだ。」


「そう、残念ね。」


「試験は合格かい?」


「ええ、100点満点ね。」


「じゃあ家の中に戻ろうか。」


「そうしましょう。」


家の中に戻ると自然にベッドの中に誘導され寝かされる。


「いや、俺が床で寝るよ。悪いし。」


「何を言ってるの。私もベッドに入るわよ。」


ごく普通のことのようにベッドに入ってきた。


「いや何でだよ!俺出るよ。」


「駄目よ、ここで寝て。」


何が駄目なんだよ、このベッドは小さ過ぎてほぼ密着することになるじゃないか。


そっちの方が駄目だろ。


「あったかい。いつも1人で寝てたから。」


すぐ隣から声が聞こえ、吐息が当たる。


「俺もだよ。」


「私、ジニアスと出会えて良かった。」


「俺もだ。」


「おやすみなさい。」


「ああ、おやすみ。」


もう諦めるしかないようだ。


明日城に乗り込むんだよな。ドキドキしてすぐ寝られるかな?


でも、なんだか今日はあの夢見なくても良さそうだ。




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