フラグ管理/リール視点
代り映えしない面接の日が終わった。仲間になったのは、もちろんスパルナ、レイダー、ランス、ドルビー、そしてクリスだ。さらにクリスを驚かせることを忘れてはいない。
今は軍の鍛錬とガーディンとの剣術の修業とプレミアとの時間跳躍の特訓の日々だ。
「たった1日で凄い上達だ!」とガーディンは驚いていたが、この時間も三度目になる。前の時間からずっと修業しているのだ。ガーディンと戦った時のド素人の動きと違うのは当然のことだった。
一つ変化を加えたのは、ドルビーをこのガーディンとの修業に加えたことだ。
「ギルドの依頼でこづかい稼ぎしながらのがいいなー。なんで今更修業なんて……」
と愚痴をこぼしているが、修業はかなり真面目にやっている。若いので飲み込みが早く、ガーディンも筋がいいと喜んでいた。
レッドとラグナロクに対抗するための戦力として声をかけたのだが、意外と上手くいきそうな感じがする。
時間跳躍の魔法はというと、正直あまり成果がない。数分だけ時間を戻せる状況で頭打ちになっている。
戦いで未来を読めるのであれば、時間を戻しつつ相手の動きを先回りして攻撃をするという戦法も考えたが、これが駄目だった。
不思議な現象であるが、遅かれ早かれ受ける予定だったダメージを受けることが多いのだ。
これは、プレミアがセリンの死を回避できない状態と同じなのだろう。神の意志とも言うべき定められた運命があり、そう簡単にその運命を変えることが出来ないのかもしれない。
戦いにおいては時間停止のが使いやすいやすかった。ラグナロクのような強い魔力を持った相手に効かないのが問題ではあるが。
軍の鍛錬については、特にランスとの意思疎通を重点的に行った。俺、セリン、プレミア、セリンの能力はもちろん、スパルナ、レイダー、ドルビー、クリスの強さを分かりやすく伝えた。さらに、特徴を生かせるように積極的に模擬戦闘を行っていった。
軍の力に不安を覚えると、ランスは人探しを始めてしまう。それがガーディンに伝わり、王に伝わる。レッドはその流れで仲間に入ってくる。
ランスは、スケベだが、有能な兵士だ。不安要素は必ず取り除いてくる。そしてスケベゆえに人望があり人脈がある。
前回、何度も何度もランスとは酒を飲み戦術論を語り合った。時には喧嘩になるくらいだった。そうして初めて、彼は俺達の事を信用し、仲間を増やそうとは言わなくなる。
もう一度この流れを再現するのは大変であるが、やるしかなかった。これが正解の道であることは前回示されている。
今日もランスから飲み会の誘いがあった。店の指定もあり、しかも今回は仲間全員に声をかけているらしい。
前回の時間では『最高の仲間を持って幸せだ!!』と泣きながら酔いつぶれた飲み会だった。その時より1週間も開催が早い。
順調に時間が進んでいることに安堵しながら、俺は『酒場バルバル』へと向かう支度を始めた。月は明るく、星は鮮やかにか輝いている。
前の時間でも、その前の時間でも見たことがある夜空だった。
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