仲間探し/リール視点
戦いが終わった後、話はとんとん拍子で進んだ。ガーディンの、
「ギルドから選りすぐりの冒険者を紹介することを約束しよう。ミシリ―軍と共にアクトス国を打ち倒そうじゃないか」
という言葉がとても心強かった。
その言葉を引き出すために、今日はここに来たのだ。
それと、俺から一つお願いをした。
「ガーディンさんから近接戦闘を習いたい」
「もちろんだ。剣技は改善する余地が大いにあったからな。ワシの修業は厳しいぞ。わっはっは」
先の戦いで痛感したのは、やはり近接戦での弱さだ。それは長いブランク故の戦闘経験値の少なさでもある。
ファクターやラグナロク、そしてアクトスと戦っていくうえで必ず必要になってくる。
「リールさまは本当に凄い方ですね。やり直すことなく、一度で正解を引き当ててしまう」
「たまたまだ。とっさにアイデアが浮かばなかったらやられてた。今回ばかりは、自分の弱さを痛感したよ」
プレミアはプルプルと首を横に振る。プレミアの中での俺は、あまりにも過大評価されているような気持ちになるが、強い信用自体は悪い気がしない。
「皆様、昼食後にお時間はありますでしょうか?」
先ほど俺を助けてくれた女性のギルド職員だった。
「大丈夫だよ。今日は一日予定を空けてるから」
「早速ですが、資料室にご案内させていただきます。ミシリ―中の冒険者達の能力を見ることが出来ます。有能な冒険者はこちらでご紹介いたしますが、もし気になる冒険者がいれば、ぜひお教えください」
「ありがとう。さっきは名前聞けなかったね」
「あ、あのクリスと申します」
そう言うとクリスは深々と頭を下げた。年齢は20代中頃だろうか? かなり綺麗な人だ。
そんなに深く頭を下げなくてもと改めて思う。
*********
冒険者ギルドで用意していた昼食を食べ終えた後、俺達は資料室へと案内された。
「初めて入りましたが、とても広い所ですわね」
セリンが興味深く棚に並べられた書籍を手に取る。整理整頓され、天井高くまで並べられた書籍の山が、この冒険者ギルドの歴史を表しているようであった。
「冒険者の記録はこの奥になります」
通路をさらに進む。すると、突き当りに鉄扉が現れた。クリスが右手をかざすと、扉に書かれた術式が反応し、ゆっくりと開いた。魔力の質からも、かなり厳重に施錠されているのが分かる。
部屋に入ると、そこには多くの文書が並べられていた。どうも冒険者ランクで分けてあるようだ。
そこから戦士、魔術師、弓使い、召喚士、といった大きな職業のくくりで分けられ、さらに近接戦闘系、遠距離攻撃系、回復系、補助系、さらには魔術師の属性ごとにも分けていているようだった。
自由に使っていいとは言われたが、これは中々面倒な作業そうだ。
「まず高ランクの冒険者を調べてみましょう!」
プレミアはやる気に溢れているようで、むんと気合を入れると腕まくりをし、文書を読み始めた。
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