鮮血の乙女
まるで盗賊団のごとく、部屋になだれ込んできた。
俺を見つけると、俺を犯す順番を決めるクズども。
よく見れば、何人かは兄のレファテ、弟のハーゼンをはじめ血族の生首を手にしていた。
背格好的にも弱そうな、しかし集団のためか強気なガキが俺に触れようとする。
今イチオシの後ろ回し蹴りで、ガキの首を刈る。
ガキの頭は壁に激突すると、ぐちゃっとした音と共に床に落ちる。
集団はたじろぐが、一斉に飛びかかれという怒号により、再び動き始めた。
髪、四肢、服、掴めるところは全て掴まれる。
俺は、左右の腕に捕まっているゴミ同士を両腕をクロスすることにより潰し、足に絡みつくゴミの頭を両手で握りつぶす。
「あ、悪魔かよ…」
逃げだすゴミに、両脇に潰れたゴミを拾い投げつけ逃亡を阻止する。
ダッシュで近場で息のあるゴミから順番に心臓を貫いていく。リズミカルに、優雅に。
返り血を浴び白いドレスは真っ赤に染まる。
1階に降り、首のない死体を踏みつけ屋敷から表通りに出る。
見た目小さく、返り血を出血と勘違いしてか、とどめを刺し首を持ち帰ろうとする輩が迫りくる。
なるべく血飛沫が激しくアートのごとく飛び散るように殺す、殺す、殺した。
幼い顔でニヤリと笑いながら周りを見渡すと、蜘蛛の子を散らすように住民は消えていく。
ゆっくりと歩き出すが、血まみれの着衣が体にまとわりついて歩きにくい。
学園に辿り着くと、教師たちが笑顔で出迎えてくれた、後ろ手にダガーを手にして。
お前らもターゲットだろうに。
俺は拾っておいた石を教師たちの顔面目掛け投げつける。
何の反応もできず撃ち抜かれ新たな死体を作り出した。
俺の前に教師に追われていたのだろう生徒たちが、安全を確認したのか目の前に姿を見せる。
「助かっ…」
言い終わる前に教師の持っていたダガーで首を掻っ切る。
「煩い」
しまった…素直に黙り込みやがった…。
男2,女1か…、
なにか面白いイベントで使えるかなと思い連れて行くことにする。
さて、残り2日だ。




