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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
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反撃の狼煙

11日の初日から大きな動きがあった。


第一都市ギルファジャと第二都市フルベルの全戦力を王都エッセリアンに集中させるらしい。


その発想はなかったわ。いや、当然の戦略か?


だが、こちらも出入り禁止を宣言しているのだ、放っておいては威厳に関わる。(元から無いが…)


第二都市フルベルの北門に集結している貴族および騎士団、自警団、傭兵、冒険者たちの目の前に立つ。


「再度、忠告してやろう。出られんぞ?」


「本物なのか? こんなガキが?」


俺もまだまだだなと思いながらも、カオスモードを発動する。


しばらく時間を与えたが、引き返そうともしない、お仕置きが必要だな。


久しぶりに、ゾーン氷結を発動しようと…。


うん? ソウルポイント指定? 見たこともない表記が現れた。


なるほど、ソウルポイントを指定して威力を調整できるのか。


さじ加減がわからないので、100ポイント投入した。


相手は、魔王が子供の姿なので躊躇しているらしいが、俺は構わずゾーン氷結を発動した。


発動した自分が驚く。ちょっとした氷山が形成されてしまったのだ。


氷山は全体が青白く光りだす。魂が氷山を抜けるときに発光しているようだ。


氷漬けだもんな血は諦めるか…。と思っていたが、氷山に染み込むように血が死体から流れ出す。


そして氷山の山頂に集まると、噴火のごとく血が吹き出すのであった。


ソウルポイント約4万5千、ブラッドポイント約25万リットルをゲットした。


次は、第一都市ギルファジャか。


念の為に一度訪れておいてよかったなと、カオスモード版の緊急避難で転移する。


同じように南門に集結していたので、ブラッドポイントから作り出した魔獣100匹で何分程度で制圧できるか計測する。


「俺達はS級冒険……グッ…」言い終える前に死んでしまったらしい。


この階層には、俺と敵対できるレベルの冒険者などいないのはわかっている。


ソウルポイント約5万5千、ブラッドポイント約31万リットルを30分でゲットした。


最後は、王都エッセリアンだが、ここは悩むな。


城壁と周辺に集まっている騎士たちを雷轟の弓で、ぶち転がしていこう。


あまりやりすぎても、後で面白くないだろう。


この襲撃により、三大都市で、夜紅血の王の存在が本物だと認知されたのだ。


反撃の狼煙は、上がる前に鎮圧されてしまい。


街の人々は、ただただ絶望と死への恐怖に支配されていくのであった。


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