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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
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銀行強盗するせこい魔王について

執事バルに連れられて、第二都市フルベルからさらに南の丘陵地帯にある盗賊たちのアジトにいる。


気になるのは、フォルレルド家にいる本物のカレンだ。


クラリスのときと同じように、正体をばらせば、おまえの所為でフォルレルド家の人たちが沢山死ぬと脅していた。


大丈夫かな? 失敗すると俺の学園生活に支障をきたすのだが? と考えていると。


「こんなガキが夜紅血の王だと?」盗賊のお頭であるバッテが言い出す、お決まりすぎて面倒だな。


カオスモード:発動


雷轟の弓で、盗賊たちアジトを半分ほど消し飛ばした。


盗賊たちの殆どが腰を抜かし打ち震えながらも、跪くと忠誠を誓う。


「夜紅血の王よ、盗賊の神バリスに誓う、最高の富を貴方様に捧げん」


「ふむ。よかろう。連帯責任って言葉を知っているか? 誰かが裏切れば、お前ら全員は勿論のことだが、親、子、孫、友人まで、殺し尽くす。俺からの説明は以上だ」


まぁ、裏切ったところで、餌が増えるだけだし、代わりの盗賊など腐るほどいる。


そのまま移動し、宵の明星(意味なく使いたかった)が見えるころには、第二都市フルベルに到着した。


日没後は街の正門が閉まるため、街への侵入経路として地下下水道を歩く。


「臭い…」鼻が曲がりそうだ。


「王よ、我慢しください。それとお前ら、今歩いている通路覚えておけよ、ここが逃走経路だ」


「何も一緒に来ることはなかったのでは? 王なら魔法で移動できたのでは?」


「そうだが…」


緊急避難は、ラーズル村に設定してあるのだ。


カオスモードを使えば、一度訪れたことのある場所なら移動可能だが、ソウルポイントをケチったのである。


「バル、襲撃後、俺はラーズル村に帰る。暗殺ギルドの設立など、よろしく頼むぞ」


よくある異世界物語なら俺中心で設立から拡大までを面白おかしく実行するだろうが、俺にはそんな能力はない。


地下下水道から銀行の目の前に出ると、カオスモード&雷轟の弓で銀行の半分を消し飛ばす。


「金貨を運び出せっ!!」盗賊のお頭バッテの怒号により金庫を目指す手下たち。


勿論、街の警備兵は沢山やってくるさ。


俺は数発、魔法の矢を放つ。


地上に放てば、道路の石畳がえぐり取られ、石造建築の建屋は粉々になり消し飛び。


威嚇のために夜空に放てば、まるで彗星のごとく、夜空を照らし出す。


「魔、魔王だ…、王都から聖騎士を呼べ、我らでは太刀打ちできぬっ!!」


盗賊団が、すべての金貨を運び出すまで、警備兵と遊んでやろう。


地味に、ソウルポイントとブラッドポイントが貯まる。


ソウルポイントが人体から抜け俺に吸い込まれるエフェクトなんて衛兵たちには恐怖そのもので、ブラッドポイント取得時に発生する対象の干からび&砂化なんて絶望的だろう。


「全て根絶やしにしてやろう? あれ? 誰もいないし…」


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