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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
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策略と謀略には死を

「今、フォルレルド家は、兄のレファテ派、弟のハーゼン派の2つに割れています」


「跡継ぎ問題か何かか?」


「そのとおりでございます」


「お家騒動とは、下らないことだな。俺はPKだ。そういうのは専門外だ」


「はい。ですが、あなた様のお力は、強力無比」


「お前らの使い魔になって、ポチポチと殺してろとでも言いたいのか?」


「いえいえ、とんでもございません」


「こういう言葉遊びも嫌いだ。ストレートに言え」


「はい。兄のレファテ派であり、頭脳といえる人物、カマラルを殺害してください」


「その程度、お前らたちでも問題ないのでは?」


「いえ、強力な魔法を保持しており、我らにとってカマラルは脅威なのです」


「ふん。その脅威を殺せるのは、誰だという話になるよな?」


「そのとおりでございますが、死んだかどうかも、わからなくすればよいのです」


「ならば、報酬は2つ用意しろ」


***** ***** ***** ***** ***** 


第一都市ギルファジャと第二都市フルベルを結ぶ街道を走る馬車の正面に立つ。


”絶対魅了”を発動させ、御者を下僕とし、街道の脇道にそれるよう指示した。


しばらく走らせると、人気のない空き地で馬車を停止させた。


「カマラル、出て来い」と馬車の扉をノックした。


カマラルは、勢い良く扉を開けると、電撃の魔法を俺に放つが、魔法無効の俺には無意味だ。


次々と魔法を試すが、思い通りの効果が得られないようなので、「気が済んだか?」と尋ねる。


馬車の中には、カマラルの妻、娘、息子がいた。


「さて、影共、手筈通りに」と小さな声で言った。


***** ***** ***** ***** ***** 


ここは執事バルに用意させた地下拷問室。報酬の一つだ。


猿ぐつわをされている御者の首を鉄の斧で刎ねた。


魂が視覚化され靄のような固まりが俺に吸い込まれる。


また切断した首からは血が吹き出すと空中で球体を作り出す。


左手を振り上げると、血の球体は、掌に吸い込まれた。


”ソウルポイントを1ポイントゲットしました。”


”ブラッドポイントを6リットルげっとしました。”


「なるほど、良い気分だ」


そしてカマラルの首も同じように刎ねた。


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