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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
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マジで呪い?

16才のイーシノの裸体から、濃厚な性と生の香りがする。


「あれ? 俺、吸血鬼っぽくない?」と呟く。


「えっ!? 何言ってるのよ……あれ? 犬歯が尖ってるわよ…」


喉が渇く、血を欲しているのか? いや、それは勘弁してほしい。


そして死を魂を渇望する、頭が割れそうだ、誰かを殺したい…。


地下13階層でいきなりPKしたのも、いままでの階層と変わらないと思ったからだ。


だが、村や街、国まであるのだ。


負けるとは思わないが、地下14階層の出入り口の手がかりも見つからないまま、PKは駄目な気がする。


この広い地下13階層を隅々まで一人で探せるとは思わない。


ふと気が付く。


ここまでカオスモードで来たということは、探索スキルも保持しているのか?


今、カオスモードを発動しても、既存スキルのパワーアップのみだ。


つまり自動モードにすることにより、何らかのスキルが利用可能となるのだろうか?


だが、カオスモード&自動にすると、また元に戻れるかもわからないし、きっとこの階層の住民も殺し尽くすだろう、覚悟がないと試せない。


***** ***** ***** ***** ***** 


「牙も生えてきました。血も命も欲しているようです」


「そうか、やはり、伝承にあるように、夜紅血の王か…」


「あの…私たちは、どうすれば…」


「血を欲していれば、くれてやれ、命は…まだ、待つのじゃ」


「…はい」


「さて、街へ、王都へ、噂を流すのじゃ、夜紅血の王の復活と…殺戮の噂を…」


***** ***** ***** ***** ***** 


俺のいた村ラーズルから、遥か東にある王都エッセリアン。


そこから北にあるのが第一都市ギルファジャ、南西にある第二都市フルベルだ。


俺は第二都市フルベルに来ている。


俺が追い返した爵位の第五位である男爵の執事バルという男に会いに来ているのだ。


「もし、お氣が変われば、この屋敷にてお待ちください」


地図と鍵を渡されたのだ。


執事バルが使えるのは、フォルレルド・ハーゼン男爵だ。


第二都市フルベルの中でも、下の下の貴族である。


指示された屋敷の中で待つ。


応接間の扉が開くと執事バルが現れた。


「随分と追い詰められているようで…。顔色が優れないようですが…」


「気分が悪いんだ、下らないこと言うなよ。殺すぞ」

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