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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
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アルマゲスト島

16才のイーシノと23才のフェウンスは、村長の住居にいた。


「そうか、ダースラは上手くやったか」


「はい、殺人鬼と言っても所詮は子供、ちょっと感情を揺さぶれば、思い通りとなりましょう」


「で、お前らは、孕んだのか?」


「それはわかりませんが、3人のうちの誰かは、身ごもるでしょう」


「そうか、これで、あの殺人鬼が死んだとしても、強力な力は、我が手に…」


「念の為だ、毎晩、床を共にするのだ」


「はい…」


「それで、やつは、今何をしているのだ?」


「はい、家の出口を見張っていたところ、ダースラと共に外出を…」


「ふむ。殺戮も破壊も抑えておるのか、ダースラもやるわい」


***** ***** ***** ***** ***** 


ダースラの話によると、ここは、アルマゲスト島の南端の村ということだ。


現在、3つの国が、島の覇権をめぐり戦争状態であること。


迷宮という概念はなく、この島は、この島民にとっては世界そのものだった。


地下迷宮は、地下8階層から地下12階層まで、深くなればなるほど、魔物や魔獣のレベルが高くなり、恐らく地下8階層でさえも、地下7階層以上のやつらでは対処しきれないだろう。


しかし、地下13階層の人間のレベルは何だ?


弱い、弱すぎる。


地下12階層がピークなのか?


この世界は地下迷宮の一部ではなく、地下迷宮がこの世界の一部なのか?


アルマゲスト島の地図を見たが、地下迷宮の内部などと思えないほどの広さだ。


丘陵地帯と思われたステージも、村から北へ行けば、草原となり森林も見えた。


西へ行けば、なんと海岸や砂浜まであった。


等と、今まで知り得た情報を整理していると。


「ねぇ、もう休憩は終わりだよ」と16才のイーシノは俺に裸で抱きついてくる。


「見てわかるだろ、まだ毛も生えそろっていない子供なんだぞ」と泣き言を言う。


「ダメダメ、今日も寝かせませんよ」と23才のフェウンスませ参戦する。


すっかりと性の奴隷となった俺。


ダースラは、初夜以降、昼間には元気よく訪ねてくるが、夜は姿を見せなかった。


***** ***** ***** ***** ***** 


そんな怠惰な生活を送っていると。


「ここは陰謀が交錯するアルマゲスト島。あなた様のお力をお架し頂けませんか?」


と貴族っぽい男が訪ねてきたのであった。


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