アルマゲスト島
16才のイーシノと23才のフェウンスは、村長の住居にいた。
「そうか、ダースラは上手くやったか」
「はい、殺人鬼と言っても所詮は子供、ちょっと感情を揺さぶれば、思い通りとなりましょう」
「で、お前らは、孕んだのか?」
「それはわかりませんが、3人のうちの誰かは、身ごもるでしょう」
「そうか、これで、あの殺人鬼が死んだとしても、強力な力は、我が手に…」
「念の為だ、毎晩、床を共にするのだ」
「はい…」
「それで、やつは、今何をしているのだ?」
「はい、家の出口を見張っていたところ、ダースラと共に外出を…」
「ふむ。殺戮も破壊も抑えておるのか、ダースラもやるわい」
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ダースラの話によると、ここは、アルマゲスト島の南端の村ということだ。
現在、3つの国が、島の覇権をめぐり戦争状態であること。
迷宮という概念はなく、この島は、この島民にとっては世界そのものだった。
地下迷宮は、地下8階層から地下12階層まで、深くなればなるほど、魔物や魔獣のレベルが高くなり、恐らく地下8階層でさえも、地下7階層以上のやつらでは対処しきれないだろう。
しかし、地下13階層の人間のレベルは何だ?
弱い、弱すぎる。
地下12階層がピークなのか?
この世界は地下迷宮の一部ではなく、地下迷宮がこの世界の一部なのか?
アルマゲスト島の地図を見たが、地下迷宮の内部などと思えないほどの広さだ。
丘陵地帯と思われたステージも、村から北へ行けば、草原となり森林も見えた。
西へ行けば、なんと海岸や砂浜まであった。
等と、今まで知り得た情報を整理していると。
「ねぇ、もう休憩は終わりだよ」と16才のイーシノは俺に裸で抱きついてくる。
「見てわかるだろ、まだ毛も生えそろっていない子供なんだぞ」と泣き言を言う。
「ダメダメ、今日も寝かせませんよ」と23才のフェウンスませ参戦する。
すっかりと性の奴隷となった俺。
ダースラは、初夜以降、昼間には元気よく訪ねてくるが、夜は姿を見せなかった。
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そんな怠惰な生活を送っていると。
「ここは陰謀が交錯するアルマゲスト島。あなた様のお力をお架し頂けませんか?」
と貴族っぽい男が訪ねてきたのであった。




