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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
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ゆいからの贈り物

これを聞いているということは、肉体が滅びる寸前かな? それとも精神が壊れる寸前かな?


いずれにしても、カオスモードを解除できたんだ…。


本当のこと言っちゃうと、解除なんて出来ない方が、理想のあなたでいてくれるから…よかったのに。


カオスモードのときの、思考ロジックは、わたしの欲望を反映させたわ。


子供だから仕方ないけど、精神的に幼いのよね。


あっ、怒らないでね、そういうところも好きだから。あたふたするところとか可愛いし。


最初に謝っておこうと思うの。


私は、人間じゃない。


エンドファミリーのボス、遠藤のスキルで生まれた人形なの。


あなたで出会って、なぜか私に、”心”が生まれたの。


理由はわからないわ。


そして。


あなたが、古の無限のリーダーであるシンズキに負けて、復活ポイントに転移してくる少し前、先頭がハート型の変身ロッドを見つけたの。


触れた瞬間に変身ロッドから、使い方の情報が頭の中に流れてきたわ。


数ある変身の中でも2つの特別な使い方、”女神”と”悪魔”を見つけたの。


復活ポイントに転移してきたあなたにを見て、すぐに実行したわ。


悪魔に変身して、あなたにぴったりなカオスモードを体に刻み込んだの。


そして、カオスモードに必要なエネルギーとして、残りのわずかとなった変身ロッドの力を全て注いだの。


そのため、次に”女神”と”悪魔”のどちらかを使う場合は、自らの命が必要となるみたい。


カオスモードは強力無比よ。


でも利用し続けるには、人の魂であるソウルポイントが必要なの。


また人の生き血であるブラッドポイントを使えば、ブラッド系のスキルも利用可能よ。


ソウルポイントは、変身ロッドから力を注げたけど、ブラッドポイントは空っぽよ。


だから、あなたは、PKを続けて、ソウルポイントまたはブラッドポイントを溜め続ける必要があるわ。


この話を聞いた後からPKすれば、溜まるからね。頑張って。


ちなみに、そうね、吸血鬼と同じように、ブラッドポイントを欲するし。


意味もなく、ソウルポイントを渇望するようになり、いつの間にかPKしてるなんてこともあるわ。


「という訳で、呪われているのです」


と、ダースラには正直に話さずに、あくまでも呪われていることを強調して説明した。


触れることで相手の状態がわかるパッシブスキルの”解析”を利用して、ダースラの思考を読みたかった。


それが残り少ないソウルポイントを利用してカオスモードを発動しようとも。


ダースラは俺の手を握って、自分の父親を殺した相手を心の底から、哀れんでいてくれた。

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