教育論
人がいる場所で、コントロールが譲渡されたのだ、何らかの意図を感じる。
猜疑心の固まりとなった俺だが、救ってくれたゆいの気持ちに答えようと思った。
まずは、今の俺自身が、この階層が、どの程度の強さなのか見極めたい。
カオスモード:解除
意外に、あっさりと解除できた。
人影に向かって、隠れもせずにゆっくりと歩きながら、雷轟の弓を手にする。
大きい影が1つ、小さい影が2つか…。
雷轟の弓から放たれた魔法の矢は、大きい影が1つの頭を撃ち抜く。
倒れ込んだ大きい影へ覆い被さるように、2つ小さい影が動いた。
次は、右か、左か、悩んだが、そのまま相手と話せる距離まで行くことにした。
驚くことに大きい影は、大人であった。
「お父さんっ!!」と顔と頭が半分吹き飛んでいるスプラッターなお父さんに泣き付いているではいか。
ちょっと引くわ…。
「おい、聞きたいことがある」と8歳ぐらいの子供に尋ねてみた。
泣き叫び、こちらを見ようともしない…。
甘やかされたのか? 躾のなっていない子供だ。
最近の過保護を慢心し他人へ強要する馬鹿共と法律には、反吐が出ていたところだ。
顔面を蹴りつけると、雷轟の弓で心臓を撃ち抜いた。
ふむ。これぞ教育ってもんだ。
見てみろ! もう一人の10歳ぐらいの女の子は、黙り込んでこっちを見ているではないか。
失禁して、ガタガタ震えているが、一時的なものであろう。
「お前も死にたいか?」
顔をブルブルと横に振り、「た、助けて…」と言ってきた。
「”助けてください。お願いします。”だろ? もう一度言ってみろ」
「助けてください。お願いします」と土下座をしながら言ってきた。
うむ、考え努力するその姿勢には。はなまるをあげたいぐらいだ。
「お前は、この辺りに住んでいるのか?」
「…」
「どうした? なぜ答えない?」
「……言ったら、あなたは、村の人たちを殺すのでしょ? 言えるわかないじゃない」
「なるほど、素晴らしいぞ。だが、答えないのは駄目だ」
俺は女の子の右腕を矢で吹き飛ばした。
「ぎゃぁぁぁぁっ!!」
「スーパークイックヒール」
腕を再生して、再度尋ねた「お前は、この辺りに住んでいるのか?」




