表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
76/161

地下大迷宮?の攻略

「オレ(幼馴染)は…消えたんじゃ?」


何故、人は死んだと思うとき、両手の掌を見るのだろう?


遠藤、シンズキ、ライブラも同じ様に自分の生存を確認していた。


「何がどうなったんだ?」


「何も…変わっていないが?」


***** ***** ***** ***** ***** 


その後の調査で、地下3階層に複数の廃墟が出現したことがわかった。


「まずは、調査した結果をまとめるぞ、まず俺からだ」と遠藤が言う。


「元血の同盟ホームタウンである湖の東側には、俺が迷宮に来る前に住んでいた街が廃墟としてあった」


「その反対の湖の西側には、オレ(幼馴染)の住んでいた街が同じように廃墟としてある」


「北側には、まるで神の住む都のような場所があった」


「だが…南側には何もなかった」


「そして、湖畔の街の住民も消えちまった」


「地下1階層、地下2階層に異常はなかった。地下4階層より下は、未調査だ」


「あの狂った女神は何がしたかったんだ?」


「聞きたいところだが、くたばっちまったからな…」


干からびた女神の死体を発見した4人は、手厚く葬ってやったのだ。


「世界を繋げようとしたんですかね? 実力が足らなかったのか、何だか知らないっすけど、最後、忠誠を誓えと言っていた。つまりはオレ達の記憶にある場所……だからオレの住んでいた街と、遠藤さんが住んでいた街が繋がったんじゃないですかね?」


「北側はどう説明するんだ?」と遠藤。


「オレが異世界転生者って言ったの覚えています? あのとき女神がいる空間を経由して、迷宮に来たんですよ。そのときの女神がいた空間ってのが、北側の廃墟に近いですね」


「残ったのは、結局、俺達4人ってことなのか?」


「遠藤さん、地下4階層を探索してみるしかないっすね」シンズキが進言した。


地下4階層、地下5階層、地下6階層と順番に探索したが、誰一人として見つけることはできなかった。


「どうなってるんだ? もう地下7階層に行くしか…」


「ま、様子見だけでもするか、男爵を2体作り、先行して行かせる」


地下6階層から地下7階層への出入り口は、魔獣が通れない1箇所のみだ。


慎重に地下7階層への扉を開ける。


「遠藤さん、男爵を」


男爵を2体、地下7階層へ向かわせると、ゆっくり扉を閉める。


「扉から、男爵をなるべく離してくださいよ、魔獣に出入り口の存在を知られたら厄介です」


「わかってる」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ