地下大迷宮?の攻略
「オレ(幼馴染)は…消えたんじゃ?」
何故、人は死んだと思うとき、両手の掌を見るのだろう?
遠藤、シンズキ、ライブラも同じ様に自分の生存を確認していた。
「何がどうなったんだ?」
「何も…変わっていないが?」
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その後の調査で、地下3階層に複数の廃墟が出現したことがわかった。
「まずは、調査した結果をまとめるぞ、まず俺からだ」と遠藤が言う。
「元血の同盟ホームタウンである湖の東側には、俺が迷宮に来る前に住んでいた街が廃墟としてあった」
「その反対の湖の西側には、オレ(幼馴染)の住んでいた街が同じように廃墟としてある」
「北側には、まるで神の住む都のような場所があった」
「だが…南側には何もなかった」
「そして、湖畔の街の住民も消えちまった」
「地下1階層、地下2階層に異常はなかった。地下4階層より下は、未調査だ」
「あの狂った女神は何がしたかったんだ?」
「聞きたいところだが、くたばっちまったからな…」
干からびた女神の死体を発見した4人は、手厚く葬ってやったのだ。
「世界を繋げようとしたんですかね? 実力が足らなかったのか、何だか知らないっすけど、最後、忠誠を誓えと言っていた。つまりはオレ達の記憶にある場所……だからオレの住んでいた街と、遠藤さんが住んでいた街が繋がったんじゃないですかね?」
「北側はどう説明するんだ?」と遠藤。
「オレが異世界転生者って言ったの覚えています? あのとき女神がいる空間を経由して、迷宮に来たんですよ。そのときの女神がいた空間ってのが、北側の廃墟に近いですね」
「残ったのは、結局、俺達4人ってことなのか?」
「遠藤さん、地下4階層を探索してみるしかないっすね」シンズキが進言した。
地下4階層、地下5階層、地下6階層と順番に探索したが、誰一人として見つけることはできなかった。
「どうなってるんだ? もう地下7階層に行くしか…」
「ま、様子見だけでもするか、男爵を2体作り、先行して行かせる」
地下6階層から地下7階層への出入り口は、魔獣が通れない1箇所のみだ。
慎重に地下7階層への扉を開ける。
「遠藤さん、男爵を」
男爵を2体、地下7階層へ向かわせると、ゆっくり扉を閉める。
「扉から、男爵をなるべく離してくださいよ、魔獣に出入り口の存在を知られたら厄介です」
「わかってる」




