表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第二部 人間失格どころか辞めてしまった編
75/161

発狂した女神、迷宮に立つ

崩壊した地下7階層で「どいつもこいつも…」ブツブツ呟く発狂した女神。


歩いて歩いて…地下3階層のエンドファミリーの屋敷に辿り着く。


「め、女神様っ!?」とオレ(幼馴染)は絶叫する。


恐らく、オレの波長を感知してここまで来たのだろう。


見た目がさらにヤバイ、女神と言うよりも、悪魔という表現では事足りないのだ。


髪の毛はボサボサほとんど抜け落ちて、血管は浮き上がるどころか、所々破裂して、目が半分ほど飛び出ていた。


では、なぜ女神とわかるのか?


それは、胸に付いているネームプレートでだ。


流石の遠藤も引き気味の中、発狂した女神は、口を開く。


「おい、なぜあのガキを殺さないのだぁっ!?」


「何処を探してもいないのです」


「何を馬鹿な…地下12階層にいるではないかっ!!」


「おい、こいつは誰なんだ?」


オレは遠藤に異世界転生者であること、目の前にいるのが女神であることを告げる。


遠藤は、柔軟すぎる頭で、理解した模様。


本当かよ…。


「女神よ、俺達の力では、地下12階層など夢のまた夢、地下7階層さえも厳しいのです」


遠藤は女神を使って、力を得ようと考えているのだろう。


「馬鹿な、馬鹿な、あうん? 捻れているのか…世界が…なるほど、だからか」


「歪み?」と遠藤が首を傾げる。


「そう歪みじゃっ!? それが答え…」


発狂した女神は一人でブツブツ何かを思案している。


俺達は迂闊に動けずにいる。


「良いことを思いついた…お前ら、4人は、忠誠を誓うが良い…」


発狂した女神は、地下迷宮ラプラスを触媒として…。


1.地下迷宮ラプラス

2.地下迷宮ラプラスの外の世界

3.オレ(幼馴染)がいた世界

4.怠慢な女神様時代にいた天上界

5.発狂した女神としていた魔の深淵


を繋げてしまう。


それは地下7階層崩壊なんて比ではない。


一度すべての世界が無に帰す勢いであり、すべての概念さえも再構築し始めた…。


世界創造レベルの大魔法を使いこなせるなら、もっと真面目にやれよと、オレは消える中、ただただ思った…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ