交渉 その1
白銀の鎧を身に纏った騎士風ライブラさんも弓を手に取る。
向こうも、弓?
いつ放たれたかわからないが、攻撃を受けた。
必死こいて集めたアイテムのおかげで、HPも最大14,550にちょっとアップしているのだ。
で、受けたダメージは、1,750…ぐぬぬ。
シンズキさんの剣から放たれる魔獣よりもダメージが多いではないか。
しかし、反射で相手も相当ダメージを受けているだろう?
見るとまた別の男女が、ライブラさんにヒールをかけている。
なるほど、バッファー二人、防御一人、ヒーラ二人ですか。
ライブラさんから、三連撃きました。
ヤバイ、HP :7,550 / 14,550です。
「スーパークイックヒール」
しかし、5,000オーバの反射ダメージに耐えるとは…流石、幹部さんですね。
お互い離れた場所から撃ち合うが、進展がない。
魔法使いさんは、こちらの絶対魅了の弱点を知っているのか、目を合わせようとしない。
白銀の鎧を身に纏った騎士風ライブラさんも、最初の登場位置から、一歩も動いていないし、目を瞑っている?
もしかして、雷轟の弓と同じ命中率100%の弓か?
どうする?
近づいてゾーン氷結ぐらいしか、戦術がないんだけど…。
ふふっ、まぁいい、俺が、何の策もなく、エンドファミリーの城に来ると思ったかっ!?
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思い立ったが吉日と言っても、流石に手ぶらじゃエンドファミリーの城には行きたくない。
安全マージンを用意するため、俺は…。
古の無限のリーダーであるシンズキさんに会いに来ています。
「どの面下げて…お前、最近もうちのメンバー10名以上もPKしてんだ。わかってんのか?」
「はい、ごめんなさい。同盟を組んでくれたら、地下7階層突破までPKしないことを誓います」
シンズキの周りでは、ふざけんじゃねっ!!と俺に殴りかかって来ようとしてるメンバーを抑えているのが見える。
「あれは、お前がPKした結果だ」
「はいはい。同盟を組んでくれないならPKしますし、同盟組んでくれたらエンドファミリーをぶち転がします。そしたら悲願の地下7階層突破ですよ?」
交渉は数時間に及んだ。
だいたいは俺の謝罪と保証金とか、そんな感じだったが、金とかないし…と言って、そこはお茶を濁したのだった。
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さてさて、栄えある古の無限の突撃隊よ、そろそろ来ても良いんじゃないの?




