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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第一部 人間失格してますか?編
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侵入、エンドファミリーの城

恐れることはない。正面突破だ。


高く分厚い城壁が何重にも城を囲っているが、来るなら来い的に城門は開け放たれていた。


雷轟の弓を握り、城へ続く石橋を渡る。


狭間から、矢の一本でも飛んでくるかと思ったが、何の抵抗もなく城内部へ侵入できた。


これは…完全に、罠ですよね。


罠と言えば、サーカス団団長ですよね。


面倒です。


と、敵さんも城内部へ進むと思ってるだろうが、あくまでも調査なので、外部から徐々に城全体の構造を調べていくことにした。


中庭、外壁、外壁の上、離れの塔まるで、生活感がない。


生活感がなければ、清掃もしてないんだろうけど、ゴミなどが落ちていないのだ。


不自然すぎて、怖い。


「ヒャッハー」とか来てもらった方が、逆に安心するのだが。


再度、城内に入る。


扉の幅より少し奥まった位置から、柱が等間隔でずらりと奥にある階段まで立てられている。


死角だらけだな。


魔法の類いなのか、城内は昼間の外のように明るい。


継ぎ目のない床の素材とか、知らないけど、格調高いとでも言うのか?


足音だけが響く、まるでボス戦直前の雰囲気だ。


肩透かし、まさに、肩透かしだ、階段まで何事もなく辿り着く。


2階に行くか、階段の裏側を調べるか?


セオリー通りに2階へ進もう。


何がセオリーだ、ただ言いたかっただけだ。


2階には、初対面の幹部が待っていた。


「はじめまして、壊れたPKさん、俺は幹部の一人、ライブラ」


白銀の鎧を身に纏った騎士風の男が挨拶をすると、背後から魔法使い風の男女5人が現れた。


「さてと、始めますか?」


背後の5人から支援魔法を受けるライブラ。


紳士じゃあるまいし、待っててあげませんよ?


雷轟の弓で、背後のバフをかけている男女2人に狙いを付け、魔法の矢を連続で放つ。


バフをかけている男女とは別の男が、弓矢特化のアローシールドを前面に展開する。


舐めんよ、こっちは雷轟の弓だぜ?


ありゃ、思わずフラグっぽいことを口走ったのか…。


案の定、魔法の矢は、アローシールドで防がれた。

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