探索
地下7階層は草原のステージを歩き続けて何日が過ぎたのだろう。
途中廃墟はあるにはあったが、城以外の建造物はないのかもしれない。
難攻不落の魔物・魔獣が支配する城に行ってみるか…。
すると、何処から近場で戦闘中の音がしてきた。
いつもならば、PKが目的ではないので、回避するのだが、今回は…ストレス発散。
4対3か。古の無限とエンドファミリーぽいな。
雷轟の弓で適当に狙うが、一撃で倒せないっ!?
遂にチート終了か。
間髪入れずに射る、射る、射る、射る…。
うん、完勝だな。
いつもならば、死体など興味がないので、放っておくのだが、今日は何故か気になる。
死体に近づきアイテムを拾った。
うん? アイテムを拾った?
他の階層でアイテムを拾ったことあったであろうか?
とりあえず、7名からドロップアイテムを拾う。
あれ? これ、以外と良いんじゃね? 良いアイテム持ってるじゃないか。
方針転換して、PKしまくることにした。
ガッツリ、PKしまくっちたら、幼馴染が来た。
「よう、エンドファミリーに入らないか?」
「入らない」
「強いぞ?」
「強いなら、他のギルド殲滅してこいよ」
「強さにも、相性ってあるだろう。俺はお前より強い、お前は他のギルドより強い、他のギルドは俺より強い、みたいな」
「それを逆手に取ってる俺の作戦わからない? だから勧誘はお断りだ」
「やっぱり、お前嫌いだ」
「なぁ、俺と一緒にやらね?」
「嫌だね、またいじめられる。だから俺はエンドファミリーにいる」
「エンドファミリー内でも、お前の動向は気になっているんだ。恐らくお前次第で、地下7階層は滅茶苦茶になる」
「それは言い過ぎだろ。エンドファミリーってのが一番怪しいんだよな。お前、団長、ゆい、多分他にもいるんだろうけど、胡散臭い、臭すぎ」
「誰か一人でも、地下8階層に入ったら、お前を殺しに来るからな。それが嫌ならエンドファミリーに入れ」
「もう、帰って良いよ、考えたいことがあってな、お前の相手は疲れる」




