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孤独のPK、ほくそ笑む  作者: きっと小春
第一部 人間失格してますか?編
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お出迎え

下らないことを整理していたら、いつの間にか熟睡して、もう朝になる。


いつものようにマークスに起こされ、朝食に向かう。


”栄光の絆団”には、狩人やハンターの職が多いため、人肉などを食べずにすむ。


人肉の入手経路について説明されたことがある。


善人が多いため、ギルドの枠を超えた地下迷宮内に共通ルールが、作られている。


”死後のカード”と言われているもので、内容は、死んだ後、死体をどうするかだ。

※カードは錬金術職が作るのだ。


1.ギルドで埋葬する

2.ギルドの食料とする

3.発見者の自由

4.その場で放置


勿論、ほぼ善人しかいない地下迷宮だからこそ、成り立つルールであろう。


俺なら、ちゃちゃと書き換えて、「3.発見者の自由」するが。


狩りができる職がいないギルドでは、「2.ギルドの食料とする」が推奨されている。


俺が、殺した奴らは、何番だったんだろう?と下らないことを妄想していると。


「今日は、地下1階層で、地下迷宮に送り込まれる新人を確保してほしい」とリーダーから頼まれる。


「えっ!? お、俺だけじゃ、地下1階層に行くまでに、魔物の餌ですよ…」


ギルドの中での俺の立ち位置は、無能職者だ。


リーダーは”タダ飯ぐらいの無能職者も何かの役に立て”とは思っていない。


寧ろ”何かの役に立たせてあげることで、気負いなくこのギルドに居て欲しい”と思っているのだ。


これがマジだから、困る。


「ははっ、心配ない。剣士職と盗賊職を付ける。お前は年下から好かれるからな。新人確保にはもってこいの人材だ」


まぁ、それほど、トラブルは考えられない。


ここから地下1階層に行くまでには、強い魔物も魔獣も居ない。


戦える職が護衛なら問題ないだろう。


あったとしても、他のギルドと、どの子供を確保するかという取り合い程度だ。


「なぁ、可愛い女の子を優先的に誘えよ」


マークスは鼻の下を伸ばす。


正直、誰でもいいのだ。


しかし”栄光の絆団”には、衣食住のために、安定して運営してもらわなければならないのだ。


食事を終えると、護衛の剣士と盗賊を探すため、食堂を出る。


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